日本を代表する七人の“怒り”―映画『怒り』篠山紀信による渾身のビジュアル
『悪人』でタッグを組んだ吉田修一と李相日監督があらたに送るミステリー映画『怒り』が2016年9月17日(土)より公開となる。
日本映画界を代表する7人の豪華キャストが集結
八王子で起こった夫婦殺人事件。現場に“怒”の血文字を残し、顔を整形し、全国に逃亡を続ける犯人の行方は知れず。事件から1年後。千葉の漁港で暮らす洋平(渡辺謙)・愛子(宮﨑あおい)親子の前に現れた田代(松山ケンイチ)。東京の大手企業に勤める優馬(妻夫木聡)が街で偶然出会った直人(綾野剛)。沖縄の女子高生・泉(広瀬すず)が無人島で遭遇した田中(森山未來)。前歴不詳の3人の男の中に、あの殺人犯がいるのか?
映画『怒り』はSNSやモバイルの発達により、家族や友人、ときには愛する人に対しても簡単に疑いを持ってしまう不信の時代である現代を舞台に、一つの殺人事件をきっかけに“信じる”とは何か?という根源的な問いかけを投げかける群像ミステリー作品。
「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞した吉田修一の原作と、『フラガール』で日本中を感動の涙で包み込んだ李相日監督のタッグで、国内外で高き評価を受けてた『悪人』から6年、2人が再びタッグを組み“怒り”というテーマに挑む。
映画化にあたり「映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい」という原作者・吉田修一からの要望に応えるように、日本映画界より7人の豪華キャストが集結。
主演は今やハリウッドだけでなく、ブロードウェイ・ミュージカルでも活躍している渡辺謙。さらに森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡と人気・実力ともに申し分のない俳優陣が、迫真の演技で重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。
公開された本作のポスターは日本写真界の巨匠・篠山紀信氏の撮影によるもの。“俳優”ではなく“登場人物”を撮ることにこだわり、本番撮影中の早朝や深夜、本番撮影終了後の俳優の中から“役”が消えないうちに都内スタジオで撮影を行うほど徹底して作られたポスターは、篠山紀信氏自身に“渾身の紀信!”と言わしめるほどのものとなっている。
本作の企画・プロデュースを担当する川村元気氏は「女優、アイドルから、歌舞伎、相撲、そしてジョン・レノンまで。混沌とした世界に生きる人間たちを、最も魅力的に切り取る篠山紀信さん。今回、日本を代表する七人の俳優達の「怒り」を撮っていただくにあたり、篠山紀信さん以外に思いつきませんでした。この俳優達も、篠山さんなら、ということで撮影中にスタジオまで来て、役のままで撮影に応じてくれました。果たして、見事な『七人の怒り』がそこに写し出されたと思っています」とコメント。
また、篠山紀信氏も「これまで俳優を撮影することがあっても、役を引きずったままの役者をスタジオで撮影をするのは初めての経験で、面白く、贅沢な時間でした。スタジオで撮影しているのに、どこかドキュメンタリーのようで、今まで何度も撮影している役者の見たことのない顏を撮影できたと思います。これだけの役者が集まってくると、不思議な力が湧いてくるポスターになったと思います」と自信を見せる。
主演の渡辺謙も「ロケ現場に向かう前、早朝の六本木のスタジオに私はいた、漁協で働く格好に長靴を履いて。カメラは篠山紀信氏、今までも何度も撮って頂いている。6分程で終了する。ファインダーを覗く紀信さんが『見た事無い顔だなぁ』と。嬉しい言葉を頂いた!」と感想を残している。
映画『怒り』は2016年9月17日(土)より全国東宝系にて公開。
(C)2016「怒り」製作委員会
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