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2016-05-12

コラム

「俳優・塚本晋也は、 監督から見て実に良い俳優!」、『野火』Blu-ray&DVD発売記念、塚本晋也監督インタビュー

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■「キネマニア共和国」

昨年大いに話題を呼んだ塚本晋也監督の『野火』が5月12日にBlu-ray&DVD化されます。

大岡昇平の同名小説を原作に、戦場におけるさまざまな地獄絵図を描きながら戦争の恐ろしさを描き、今も全国各地で上映され続け、老若男女とわず支持され続けているこの作品について……

キネマニア共和国~レインボー通りの映画街~vol.132

塚本監督にお話をうかがってみました!

野火 塚本晋也

自主映画スタイルで臨んだ
宿願の映画化


塚本晋也監督は高校時代に大岡昇平の原作を読んで感銘を受け、やがてこれを自分の手で映画化したいと願うようになっていったと聞きます。

「若いときは、それこそ『地獄の黙示録』(79)日本版くらいのスケールのものを作ろうなんて、夢が無尽蔵に広がってましたね(笑)。それを目指して自分もキャリアを積んでいったところもあります」

本来は予算をかけた超大作として製作したかったものの、それが叶わず、今回は久しぶりに初期の自主映画スタイルで本作に取り組んでいます。

「今これを作らなければ、どんどん作りにくくなっていく時期に来てしまった。だから、たとえ小規模でもやらざるをえない。ただ、『だいぶ小さい規模の映画になっちゃったね』という印象には絶対ならないように気をつけましたし、最終的にはプラスマイナスでこれまで僕が手掛けてきたミドル・クラスの作品くらいの経費はかかりました。これでも普通にやれば5倍以上の予算がかかったことでしょう」

スタッフもSNSでボランティアを募集しました。

「これまで一度でも僕の映画にボランティアで参加してくれた人はもうプロとみなして、次からは些少ですがギャランティを払うようにしていますが、今回はまったく予算がないところから始まりましたので、すべてボランティアさんと始めようとSNSで募集をかけたのですが、ひとりだけ『野火』ならばどうしても参加したいという僕の映画でキャリアをスタートした人がいて、彼に助監督と共同撮影をお願いしました。

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