映画コラム

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2016年10月26日

美術館に行く前に観ておきたい!実在の女性アーティストを描く映画5選

美術館に行く前に観ておきたい!実在の女性アーティストを描く映画5選

東京は、いつでもアートを満喫できる街ですね。毎年開催されている『六本木アートナイト』をはじめ、1年中アートに触れるチャンスに恵まれています。しかし、アートが好きな人でも美術館に行く気に乗らない日がありますね。そのときはソファに寝転がって映画を見ればいいんです!


というわけで、今回は実在のアーティストに焦点を当てた映画を紹介します。有名な画家からあまり知られていないフォトグラファーまで、5人の女性の物語がアート世界への扉を開いてくれます。

1: 『フリーダ』(2002年)


フリーダ [DVD]


ジュリー・テイモア監督の『フリーダ』では、かの有名メキシコの女性画家フリーダ・カーロの人生が描かれています。メキシコ人の母とドイツ人の父の間に生まれたフリーダ・カーロは、長いあいだ壁画家のディエゴ・リベラの妻としてしか知られていなかったのですが、『フリーダ』で見られるように、ふたりの恋愛とふたりのアートは切っても切れない縁があります。

少女時代に事故で大怪我を負ってしまったフリーダは一生後遺症を抱えて生き、この後遺症で子供を産めなくなった彼女が痛みと劣等感と戦いながら、父の勧めで絵を描き始めます。そして、壁画の巨匠となるディエゴ・リベラと出逢い、彼女の才能が爆発するのです。

ディエゴ・リベラに対する激しい愛と嫌悪、女性との恋愛関係などを描きながら『フリーダ』ではフリーダ・カーロの芸術はもちろん、彼女が生み出した政治的かつ性的革命も語られています。

フリーダ・カーロの人生に興味がある方はフォトグラファーの石内都のフリーダ・カーロの遺品を撮影した創作過程を取材したドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品』(2015年)も併せて観てみてください。

2: 『ビッグ・アイズ』(2014年)


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ディエゴ・リベラは、自分よりも妻フリーダ・カーロの才能のほうが圧倒的に優れていることを認める夫でした。それと反対に、画家ウォルター・キーンは妻マーガレットの名誉を奪うまで金に狂っていたのです。

1950年代と1960年代のあいだ、ポップアートが注目を集める中で哀愁が溢れる大きな目の子どもを描いた絵画「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博した。本当の作者はマーガレットであるものの、世間では夫のウォルターが描いたものだと思われていたのです。

女性の絵が売れないと思い込んでいた(夫に思い込まされていたというべきか?)マーガレットは夫と別れ、自分の作品を守れるのでしょうか? 『ビッグ・アイズ』ではティム・バートン監督がときにはユーモラスに、ときには残酷に、キーン夫妻が引き起こした事件の行方を追います。

3: 『キューティー&ボクサー』(2013年)


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第86回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にノミネートされた『キューティー&ボクサー』も男女関係とアートとの縁を描く作品です。ニューヨークに在住する81歳の日本人前衛芸術家・篠原有司男と、その妻である篠原乃り子の、ふたりの関係とアートをめぐるドキュメンタリー映画です。
ギュウチャンこと篠原有司男が1969年にアメリカへ渡り、キャンバスをボクシングのグローブで殴って絵を描くボクシングペインティングで注目を浴びました。彼のそばに20歳以上も年下の乃り子がずっといましたが、妻、アシスタント、母として有司男と息子のアレックスを支え続けた彼女は自分の作品創成に取り掛かる時間と力はなかったと語ります。

『キューティー&ボクサー』はアーティスト夫婦間における愛と葛藤を描く映画ですが、なんといってもアートを通じて妻・母の役割から解放する過程を語ってくれる作品ではないでしょうか?

4: 『セラフィーヌの庭』(2008年)


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今でもあまり知られていない女性画家セラフィーヌ・ルイ。マルタン・プロヴォ監督『セラフィーヌの庭』では第一次世界大戦を背景にこの偉大アーティストの人生が描かれています。

1912年にパリの郊外に住んでいたセラフィーヌは、昼は家政婦として働き、夜は自室で絵を描く日々を送っていた。彼女が働く家で部屋を借りたドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデは、ある日彼女の絵を見つけます。衝撃を受けセラフィーヌの才能に気づいたウーデは、彼女が絵を描き続けるように無償の支援を約束します。

戦争による別れ、終戦に続く再会、ふたりの友情を描きながら『セラフィーヌの庭』が数少ない対話、そして感動的な音楽でこの女性アーティストの芸術と宗教に対する情熱を語ってくれます。

5: 『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(2013年)


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第87回アカデミー賞にノミネートされたドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』。2007年、シカゴ在住のジョン・マルーフ監督がガラクタや中古家具などを扱っているオークション・ハウスに出かけ、大量の古い写真のネガを手に入れ、そのネガは、ヴィヴィアン・マイヤーという女性のものでした。

15万点以上もの優れた写真を撮った彼女は、1枚も発表せずに亡くなっていたのです。ナニー(乳母)をしていたヴィヴィアンがなぜ誰にも作品を見せなかったのでしょうか? 『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』ではジョン・マルーフ監督がその秘密を探っていきます。

まとめ


いかがでしたか? 東京にある数多くの美術館では次々と興味深い展覧会が開催されますが、たまに映画を通じて芸術の世界に入ってみてもいいかもしれません。

(文:グアリーニ・ レティツィア)

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