俳優・映画人コラム

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2017年01月13日

『スーパーサラリーマン佐江内氏』間もなく!堤真一が光る映画4選

『スーパーサラリーマン佐江内氏』間もなく!堤真一が光る映画4選

基本的にイケメン路線ですが、たまに頼りなかったり、ちょっと抜けてたりする役柄も演じられる実力派俳優の堤真一。今や押しも押されぬ日本を代表する俳優ですね。そんな彼が特徴的な役柄で出演している作品を今回はご紹介します。

1:堤真一史上一番ダメな人間?
『俺はまだ本気出してないだけ』




(C)青野春秋・小学館/2013「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会



本当の自分を見つけると言い放ち会社を辞めた42歳、バツイチ子持ちの主人公。しかし、会社を辞めてからゲーム三昧で自堕落な生活を送る。ある日、ファーストキッチンでバイトしながら「漫画家になる」という人生目標を見つけたが……。

本当に自堕落で、楽な道へと突き進み、ファーストフード店のバイトでも若い子からは「店長」と揶揄される始末。人数合わせで合コンに参加したり、同居している父親からしょっちゅう叱られたりと、これまでの堤真一ではほとんど見られなかったダメ男の役柄でした。特に酷いのは娘からお金を借りるところ。

そんなダメンズな堤真一を楽しめるのはこの作品だけでしょう。カッコイイ堤真一しか知らない人は、この作品を見て新しい扉を開けてみてはいかがでしょうか?また終わり方もかなりリアリティがあってそれもまた良いです。

[この作品を見れる動画配信サイト](2017年1月13日現在配信中)
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2:御巣鷹山事故を追う記者
『クライマーズ・ハイ』


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地方新聞・北関東新聞の遊軍記者の主人公。ある日仕事を終え帰ろうとしていた矢先に、日本航空123便が消えたという。主人公は航空機全権デスクを名乗り出て、社長からも一任される。

『俺はまだ本気出してないだけ』とは打って変わって、硬派な堤真一が楽しめるのはこちら。正統派で王道な役柄を堪能できます。
先輩新聞記者らしく、部下をビシっと仕切り、上にも喧嘩・抗議をできる強さも持ち合わせています。また、堤真一とぶつかり合いながらも、一緒に紙面を作っていこうとする後輩役を堺雅人が好演。この二人のぶつかり合い・やりとりも見どころの1つです。熱い新聞社員の新聞作りのものが漢でもあります。

3:孤高の天才数学者を演じる
『容疑者Xの献身』


容疑者Xの献身


惨殺死体が発見され、警察が捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である数学教師が容疑者として浮かぶ。

福山雅治主演の人気シリーズ『ガリレオ』の映画化第一弾。。こちらも比較的冴えない感じで、人とのコミュニケーションが少し苦手な役柄。ただし、数学者としては福山雅治演じる湯川と同じくらいの能力を持ち主で、論理的に物事を考えることができます。
堤真一の抑えた控えめな演技がとても染み渡り、終盤は涙する人が多いでしょう。

4:ちょっと変わったヤクザ役
『地獄でなぜ悪い』


地獄でなぜ悪い


対立する二つのヤクザの組。そんな中ヤクザの娘を映画デビューさせるべく、映画監督と間違えられてしまう少年。二つの組の抗争を撮影しようとするが……。

対立するヤクザの一つの組の組長を演じています。普段はヤクザなのですが、ライバル組の娘のことが気になっているため、子分の前ではしっかりしていても、彼女のこととなるとなんか妙な感じに。格好良さとコミカルさが同居した役柄となっています。殺陣シーンも終盤で見事に披露しています。

終盤に見られる二つの組の抗争は、なかなか激しい殺陣で迫力あるものの、ところどころ、ポップな描写も。バイオレンス表現に定評のある園子温監督にしては珍しく一般的に寄せています。また星野源や長谷川博巳など2016年を代表した俳優陣も出演しているので要チェックです。

まとめ


基本的にかっこいい路線の役が多いと思うのですが、たまにコミカルな役だったり、コミュニケーション下手の役だったりと、本当に振り幅が広い俳優さんです。

明日からはテレビドラマ「スーパーサラリーマン佐江内氏」もスタート。また新たな魅力の堤真一に出会えるかもしれませんね。

(文:波江智)

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