映画コラム

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2017年02月21日

『けものフレンズ』が大好きな人におすすめしたい10の映画!わーい!たのしー!

『けものフレンズ』が大好きな人におすすめしたい10の映画!わーい!たのしー!

現在放送中のアニメ「けものフレンズ」が話題沸騰ですね!あの星野源がラジオで「主題歌を1日60回聴きました」と語り、観た後にみんなが主人公兼ヒロインのサーバルちゃんの口ぐせ「わーい!すごーい!たのしー!」を口にするためか、“知能指数が下がるアニメ”とまで言われていました。いやいや、拝見しましたところ、頭が悪くなるどころか素晴らしい精神性を持った作品であると認識いたしましたよ!

ここでは、『けものフレンズ』が大好きなフレンズの皆さんにおすすめしたい、10の映画作品をご紹介します。

1:『ズートピア』


ズートピア ジュディ・ホップス ニック


(C)2016 Disney. All Rights Reserved.


まずは有名なこちらを。世界観の作り込み、キャラのかわいらしさ、バディ(コンビ)ものとしての面白さ、その全てを絶賛するしかない大傑作なのは言うまでもありません。「けものフレンズ」と『ズートピア』の共通点は、動物を擬人化したことで“ケモナー(ケモノに萌える人)”界隈で絶大な人気を博したことと、“その人の能力や好きなことを認めてあげる”シーンがあることです。

『ズートピア』の主人公は、周りからなんと言われようが“ウサギ初の警察官”を目指そうとします。一方で相棒となるキツネは、ある過去の出来事により自分の能力に気づかないまま塞ぎ込んだ人生を送っています。彼らがお互いの能力を認め合い、お互いに努力をして問題を解決していこうとすること、反省をしてより良い道を探していく様が痛快で仕方がありませんでした。

「けものフレンズ」のヒロインのサーバルちゃんは、初めて会ったけものに「すごーい!」「あなたは◯◯ができるフレンズなんだね!(※実際には劇中で登場していないセリフです)」と、その個別の能力を認めて、しかも感嘆の声をあげています。他者のイヤな部分をあげつらったりはせず、まずはその長所を褒めてあげること……それは『ズートピア』で提示された、差別や偏見と向き合い、多様性を肯定するための1つの答えなのではないでしょうか。いや本当に。

2:『世界最速のインディアン』





「けものフレンズ」には、さまざまな“ちほー”を渡り歩いて行くという“ロードムービー”のような要素があります。数多くあるロードムービーで、もっとも「けものフレンズ」の精神に近いと言えるのは、こちらの『世界最速のインディアン』でしょう。

アンソニー・ホプキンス(『羊たちの沈黙』のレクター博士)演じる主人公のおじいちゃんは、初めて出会う人に必ず「ニュージーランドから来たバート・マンローだ」と握手をしながら自己紹介するのですが、これが「けものフレンズ」のサーバルちゃんが「わたしはサーバルキャットのサーバルだよ!」とあいさつすることをほうふつとさせて、何だかとても萌えるのです。しかも、このおじいちゃんは、サーバルちゃん並みか、それ以上におっちょこちょいだったりするのですよ!かわええ!

さらに、劇中では『けものフレンズ』と同じく“悪人”と呼べる人がほとんど登場しません。ちょっと悪態をついたとしても、そいつはツンデレなので安心して観られます(笑)。レースで世界最速を目指すという目的を持ち、旅を通じて優しい人たちと触れ合っていくという物語は、どなたにも受け入られやすく、そして元気がもらえることでしょう。幅広い世代に観て欲しい1本です。

3:『幸せへのキセキ』





現在、「けものフレンズ」のファンが全国の動物園に訪れるという現象が起きています。これは同作でグッズ展開がほとんどされていなかったうえ、メディアミックスとして過去にリリースされていたゲーム版がすでに配信終了してしまっていたこともあり、もっと作品の世界を楽しみたい人が「現実でもけものに会いたい!」という考えに行き着いた結果なのだとか。何にせよ、娯楽が多様化している世の中で、動物園が注目されるのは素晴らしいことです。

しかし、「動物園は遠い」「行く時間がない」と二の足を踏んでいる方も多いでしょう。そんな方にオススメなのはこちらの『幸せへのキセキ』、動物園の経営を描いた作品なのです。

もちろん劇中ではたくさんの動物が出てくるので、それらを観ているだけでも癒されるのですが……実は動物以上に人間がかわいかったりします。具体的には7歳の女の子が、家に動物園がついていると知ると「イェーイ!」と飛び上がって喜んだり、クジャクさんと仲良くなったり、飼育員に扮してしっかり仕事をしていたりと、「けものフレンズ」のかばんちゃん並みの利発な良い子で、めっちゃかわいいんですよ!

実はキャスティングがめちゃくちゃ豪華で、『ボーン・アイデンティティー』シリーズのマット・デイモン、『ゴースト・イン・ザ・シェル』(4月7日公開)のスカーレット・ヨハンソン、『マレフィセント』のエル・ファニングと、それぞれが魅力的なキャラクターを演じているのがたまりません。サクセスストーリーとして高い完成度を誇る、極めて万人受けする作品と言えるでしょう。

4:『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』




(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.


公開中の映画では、こちらも「けものフレンズ」に似た精神性を持っていました。主題歌の「ようこそジャパリパークへ」の歌詞にある「けものはいても“のけもの”はいない」を体現するかのような内容なのです。

劇中の子どもたちは、それぞれの能力のせいで迫害をされていた過去があるのですが、不思議な孤児院というコミュティで、お互いの能力を認め合いながら暮らしています。個別の能力やクセを悪いものと捉えず、より良く生きるための手段として活用する、まずは「◯◯が得意なフレンズなんだね!」などと肯定することは、どんな世界においても大切なことですよね。

さまざまな能力を持つ子どもたちが主人公の味方になり、一緒に問題を解決する、というのも「けものフレンズ」っぽいですね。ネタバレになるので詳しくは書けないのですが、さまざまな“ちほー”を渡り歩くという要素もあったりしますよ。

5:『ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』





ご存知、劇場版ドラえもんからはこちらの作品をおすすめします。「けものフレンズ」とは古代(?)の遺跡があることや、川やジャングルなどのさまざまな場所を冒険すること、そして擬人化した動物(犬)が登場することが共通していますね。

なお、「けものフレンズ」のツチノコは、その性格ときったねえ声(※褒めています)で人気を博したキャラクターでしたが、同役を演じていた声優の小林ゆうさんは、こちらではとある重要な役でイケメンボイスを披露しています。具体的にどの役かは、秘密にしておきましょう。

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