真剣佑の映画デビュー作は、実はアメリカ映画だった!『テイク・ア・チャンス アメリカの内弟子』がお披露目
はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
八雲ふみねです。
さて。
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.95
今回は…。
いまノリにノッている俳優、真剣佑さんの映画デビュー作をクローズアップします。
千葉真一の長男としてメディアに登場以来、その美男子ぶりと確かな演技力で、いまや若手俳優の最注目株に躍り出た真剣佑。
実は、彼の映画デビュー作はハリウッド映画『テイク・ア・チャンス~アメリカの内弟子~』なんです。
本作は空手道場の内弟子という古風なしきたりを通じて、ひとりの少年の成長を描いたグローイング・アップ・ストーリー。
原作・監督・脚本は、世界的な空手家・大山倍達に学び、現在は国際大山空手連盟の最高師範を務める大山泰彦。
真剣佑は本作で本格的な格闘技術を披露、さらには父・千葉真一との初共演も果たしています。
先日開催された完成披露試写会で、監督・脚本を務める大山泰彦最高師範が明かしたエピソードによると…。
「主役を決めるオーディションで1日に800人の俳優に会わなければいけなかった。
その中で、いちばん最後に現れたのが真剣佑だったんです。
彼は当時、15歳。しかし華があって、輝きを放っていた。オーディションに同席していた僕の友人のプロデューサーが『彼に決めるべきだ』と言ったのですが、当初主人公は高校を卒業した18歳の設定だった。そこで真剣佑のために脚本を書き換えて撮影に臨みました」。
千葉真一さんも息子が映画の主役を射止めた当時を振り返り、こんなエピソードを披露して下さいました。
「真剣佑が『パパと同じような仕事をしてもいい?エキストラのオーディションがあるから受けたいんだ』と私に言ってきたんです。それが家に戻ってくると『パパ、主役に決まっちゃった』って…。彼にとっては初めての体験、本当に務まるのかと心配もありましたが、大山最高師範はじめ、沢山の人に支えられて主役を全うすることが出来ました。いま真剣佑はハリウッド映画への出演でオーストラリアにいますが、この『テイク・ア・チャンス』が彼の運命を決めた。いま彼が活躍出来るのは、この映画があったからだと感じています」。
千葉さんの口から初めて語られた秘話に、大山最高師範も共演の郷田師範も「真剣佑にはどんどん有名になってほしいね」と、笑顔でした。
「アメリカの映画で描かれる空手は“敵を倒す道具”のような使われ方が多い。空手の奥にある精神性と、普遍的なグローイング・アップ・ストーリーを掛け合わせたものが作りたいと思った」と話す、大山最高師範。
本作はロンドン映画祭の入選作品にもなり、まさにアメリカン・ドリーム!
日本での公開が待ち遠しいですね。
それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。
テイク・ア・チャンス 〜アメリカの内弟子〜
2017年全国順次ロードショー
原作・監督・脚本:大山泰彦
出演: 真剣佑 、キャシー・シェルボ 、オオダテ・マサシ 、千葉真一 、郷田師範 ほか
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com
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