京都旅行のお供にこれ!京都映画6選
京都が舞台の映画って、結構多いですよね。古い建物や神社仏閣も多く、桜や紅葉が楽しめたり。撮影スポットも多く、映画に登場する場所も多数あります。
今回は京都が舞台で、ロケ地にもなっている、松竹が誇る名作映画をご紹介いたします。
『SAYURI』
アカデミー賞を三部門受賞した同作。美しい絵作りやヒロインの舞などが、とても魅力で綺麗です。外国人から見た日本として描かれているので、昔の日本というより、ファンタジーの日本の芸者と思って見ると、映画が描く美しさに魅了されます。
貧しい家に生まれ、花街に売られた千代。先輩たちにいじめられながらも、健気に生きています。しかし、会長と出会ってから運命が変わり……。成長した千代はさゆりと名を改め、芸者として成長していきます。
劇中では、伏見稲荷や嵯峨野の竹林、善峯寺、平安神宮がでてきます。伏見稲荷や平安神宮などは有名どころなので、行ったことある方も多いのではないでしょうか?
また芸者のお話なので、祇園を歩いてみるのも楽しいかもしれませんよ。映画を見た後だと、芸者さんたちの苦労なんかも少しはわかるかもしれません。
『古都』
川端康成の小説が原作。岩下志麻さんが一人二役を演じており、第36回アカデミー外国語映画賞にノミネートされていました。とにかく岩下志麻さんが美しい!
呉服屋で何不自由なく育った千恵子は、祇園祭で北山杉に住むという自分そっくりの苗子に会う。実は彼女は、双子の姉妹だということを知り……。
懐石料理の「松籟庵」や岩屋山志明院や妙心寺退蔵院、青連院門跡、菩薩の滝などで撮影が行われています。また、有形文化財指定の民家でも撮影されているとか。
劇中、京都の四季の移り変わりの美しさが楽しめます。劇中には登場しませんが、記念碑などもあるので、映画を見てから記念碑や銅像を見てみると、いろいろ感慨深くなること間違いなしです。
『京都太秦物語』
産学官連携プロジェクトの一環として撮影された同作。面白いところは、主人公とヒロイン以外はほぼ、ロケ地・太秦に暮らす街の人々が演じているところです。
京都太秦大映通の商店街にあるクリーニング屋の娘で、立命館大学の図書館で働いている京子。恋人の康太は、アルバイトをしながら芸人を目指しています。しかし、ある日、図書館で京子は違う男性から一目惚れされ……。
タイトル通りに太秦大映通り商店街、立命館大学、仁和寺、鴨川などがでてきます。東京の下町とは、またちょっと違う京都の下町感が溢れる同作。劇中に登場する地元の人たちの姿に、親近感がわくこと間違いなしです。鴨川はいろいろな映画によくでてくるので、一度はぜひ訪れてください。
『京都太秦行進曲!』
関西ジャーニズJr.が初主演を務めた作品。フレッシュなアクションシーンがなんといっても見所でしょう。
キャラクターショーで働きながらアクションスターを夢見る三村真人は、バイトで知り合った照之進に誘われ太秦のアクションジムに通い始めます。同じ仲間と充実した毎日を送っているある日、中村獅童主演の「丹下左膳」にでることになり……。
帷子ノ辻駅や京都駅の大階段、今宮神社、嵐山駅、太秦映画村などで撮影が行われました。映画村は、昔使われた映画の小道具や衣装、セットが見学できたりするのでオススメです。撮影風景も見られるので、よりキャストたちにシンクロできると思います。
また、今宮神社は主人公たちが稽古しているところでもあるので、ここで振付の真似をしながらポーズを取って、写真を撮るのもいい思い出になりますよ。
『続・男はつらいよ』
名作・寅さんシリーズの2作目も京都が舞台だったりします。寅さんの母親が初めて登場する作品であり、なかなか重要な作品だったりします。恩師とのエピソードは感動すること間違いなし。
車寅次郎は、はしゃぎすぎて病院へ担ぎ込まれるが、病院を抜け出し、チンピラと喧嘩したため留置所へ入れられてしまいます。実家にも居場所がなくなってしまった寅次郎は、生みの母親が関西にいると知り関西へ……。
同作の京都は主に右京区と東山区で撮影され、清水寺や哲学の道、三条大橋などがでてきます。
同作を見た後、京都へ行くと山田洋次監督ならではの郷愁感が楽しめると思います。清水寺はいまさらいうまでもありませんが、ここの舞台は見晴らしがいいので、ぜひ眺めを堪能して欲しいです。
『壬生義士伝』
新撰組斎藤一から見た新撰組最強と謳われた吉村貫一郎の人生を描いた作品。テーマは「生きる事とは、死ぬ事とは」。佐藤浩市さんも中井貴一さんもとても良くて、背中で男の美学を語ってくれます。
新撰組では死よりも生きぬこうとした異端の吉村貫一郎。彼がどんな思いで生きようとしていたか、それは今ではとても普通のことでした。同僚として働いていた斎藤一は、ひょんなことから吉村貫一郎の最後を知ることとなり……。
萬福寺法堂や毘沙門堂、随心院本堂、妙心寺などなど、お寺が多いのが特徴です。撮影だけでなく、新撰組所縁の地でもあるので、歴史的にも面白いですよ。
まとめ
GWも近いことなので、京都でロケ地巡りをしてみるのはいかがでしょうか?
観光地としても有名なところがロケ地になっていますが、映画を見てから行ってみると、また違った感動が得られると思います。
自分が生まれた育った京都。観光はもちろん、古い文化にも触れることができます。特に時期的にも春の今が一番快適で、移動するにもうってつけですよ。ぜひ一度足を運んでください。
(文:波江智)
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