映画コラム
パリ好き必見!美しいパリが舞台の映画7選
パリ好き必見!美しいパリが舞台の映画7選
偉大なアーティストも虜にした、美しい芸術の都パリ。パリは、セーヌ川やエッフェル塔、ルーブルなど有名な観光地だけがその魅力ではなく、マジックのように訪れるものを魅了する不思議な力のある街です。そんな美しい都パリを舞台にした、思わずパリマジックにかかる映画7選を紹介します。
1:『ミッドナイト・イン・パリ』
パリが最もロマンチックに描かれた映画といえば、ウディ・アレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』ではないでしょうか。ハリウッドの脚本家ギルと婚約者イネスとその家族と共にパリを訪れます。そしてひょんなことからギルが憧れる20年代のパリにタイムスリップするというストーリー。
ウディ・アレンはパリの街を外国人目線で描いています。フランス人には描くことのできないロマンチックなパリを思いっきり堪能することができる映画です。とりわけ、アドリアナと20年代の夜のパリを歩くシーンはロマンチック。思わずパリマジックにかかってしまいそうな素敵なシーンです。
2:『アメリ』
パリ、モンマルトルを舞台にした主人公アメリの日常を描いたお話。現在でもモンマルトルのアメリが働いていたカフェには、毎日のように世界中から同作ファンが訪れてます。パリの映画と言えば同作を選ぶ方は多いのではないでしょうか。それほどまでにパリのイメージ像を作った映画だとも言えます。
アメリの中で描かれているパリは色鮮やかで、黄色がかった映像が印象的。リアリティーを持って描かれたパリ像ではなく、現代のパリのおとぎ話です。
3:『パリ、ジュテーム』
18人の監督による、パリ20区のうち18区を舞台にしたオムニバス映画。1区につき5分間のショートストーリーで構成されています。
同作では、中華街やピガールなど、なかなかパリの映画の舞台地になりにくい場所が選ばれており、パリの街が持つ多様性を見ることができます。美しい観光地だけでなく、パリの素顔、そしてそこに暮らす少し風変わりな人たちの魅力が詰まった18編の短編です。
4:『北ホテル』
パリの下町を描いたフランスのクラッシック映画といえば、マルセル・カルネ監督の同作。パリのサンマルタン運河の北ホテルに滞在する人々の人生模様を描いた物語です。この物語になった北ホテルは存在しており、現在はカフェとなっています。
この映画の中のサンマルタン運河は実際セットを立てて撮影されました。わざわざセットを組んでまで撮影されたサンマルタン運河のシーンは印象的です。美しい水辺を行き場のない登場人物が歩くシーンは、運河という場所が持つ独特の儚さが感じられます。
5:『ウィークエンドはパリで』
イギリスで暮らす大学講師ニックと妻メグは、結婚30周年を祝うため、新婚旅行先であるパリを再び訪れ、夫婦の絆を取り戻す物語。
全編を通じて夫婦の倦怠感が漂い、その二人の空気感が歴史あるパリの街と調和しています。少し重苦るしく感じられますが、それでもパリの美しさは印象的。この街であったからこそ、二人の関係が取り戻せたのでないかと思うほど、パリの街が第三の主役のように描かれています。またモンマルトルやポン・デザールなど、パリの美しい観光地も見所です。
6:『モンテーニュ通りのカフェ』
パリ8区にある、高級ブティックやホテルが立ち並ぶモンテーニュ通り。パリに憧れ上京したジェシカが、モンテーニュ通りのカフェでギャルソンとして働き、有名なピアニスト、舞台女優、資産家たちとの交流を描いた群集劇。
モンテーニュ通りと言えばパリの中でも上流階級の人々が集まる場所として有名です。物語の始まりでは、モンテーニュ通りは表面を着飾った上流階級の人々によって閉ざされています。映画の中のパリも最初はどこか冷たい街として描かれています。しかし、登場人物の苦悩や葛藤が解放されるラストでは、パリは単に美しいだけでなく、抱擁的な街として描写されています。登場人物たちの心情とパリの街をシンクロさせて描いているのが特徴的です。
7:『ポンヌフの恋人』
パリのポン・ヌフ橋で暮らす青年アレックスと失恋と失明の危機から家出をしたミッシェルのラブストーリー。
ポン・ヌフに花火が上がり、狂ったように踊る二人のシーンは映画の中でも見所のひとつ。お祭り騒ぎの華々しさをファンタスティックに映し出したこの場面には、不思議と心に残るパリの姿があります。
最後に
パリという街は好きだけれど、なかなか旅行に行けないという方、ぜひこれらの映画を見て、パリの街を堪能してみてくださいね。
(文:北川菜々子)
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