石田スイ先生からのサプライズに窪田正孝が大興奮!映画『東京喰種 トーキョーグール』ジャパンプレミア&舞台挨拶
それぞれの思いが詰まった舞台挨拶
プレミア上映に先駆けて行われた舞台挨拶では、主演の窪田さんを始め、出演者の方々、そして萩原監督がそれぞれの思いを語ってくれました。
先に行われたワールドプレミアから帰国したばかりの窪田さんは「去年の今頃、暑いなか撮影させてもらっていたんですけれども、CGも加わり、最高のエンターテイメント作品『東京喰種 トーキョーグール』映画版が完成いたしました。
今日、初めて日本でお披露目という事になるんですけれども、先日、LAに行ってきまして、海外でも間違いない。皆さん熱がすごくてですね。その熱が日本の皆さんにも届いて頂いたらうれしいなと思いますので、今日は楽しんでお帰りください」と、海外での大きな反響を交えて本作への思いを語ります。
CCG捜査官・亜門鋼太郎役の鈴木伸之さんは「7月29日からですね、公開が。で、今日観て頂けるのもすごくうれしいですし、皆さんの反応だったり、反響もすごく楽しみです」と、映画を観た方々の反応を楽しみにしている様子でした。
同じくCCG捜査官・真戸呉緒役の大泉洋さんは「この度は『真戸呉緒(まど くれお)』という役でございまして。私のビジュアルとはだいぶ違う役をさせていただきまして。今は若干、髪がチリチリしてますけども、映画が始まると、だいぶキュッと伸びてきましてですね、髪もクッと白髪になってましてですね。
ちょっと違うビジュアルで、頑張っておりますので、パッと出た瞬間にプッと吹かないようにして頂ければと思っております」と、ユーモアたっぷりに、自身と役のビジュアルの違いを解説して、会場の笑いを誘います。
主人公・カネキの憧れの女性でありながら、カネキを襲う喰種・神代利世を演じた蒼井優さんは「私もよく、ビジュアル違うって色々な人から言われたりはしたんですけど、一生懸命リゼを、自分なりに、できる限りの事をやらせて頂きました。
自分も映画ファンではありながら、普段こういうエンターテイメント作品に触れることが無いんですけれども、この映画は試写で観させて頂いて、泣いてしまいました。とても大好きな映画なので、それを今から皆さんと共有できると思うとうれしいです」とコメントし、感動作でもある事をアピール。
また、笛口雛実役の桜田ひよりさんは、原作のファンでもあるので、実写化が決まった時に学校で話題になったのに自分が出ると公表出来ないもどかしさがあり、キャストが公開されたあとは内容が言えずもどかしかったと、ファンでもあり出演者でもある立場を可愛らしく語ってくれました。
カネキの親友・永近英良(ヒデ)役の小笠原海さんは、原作も大人気の本作を実写化して届けられる喜びを素直に表し、一方、カネキやヒデの大学の先輩・西尾錦役の白石隼也さんは「この『東京喰種 トーキョーグール』は、生身の役者が演る意味のある映画になった」と、人気漫画の実写化である本作に対する手応えを感じている様子でした。
笛口雛実の母親・笛口リョーコ役の相田翔子さんは、最初に原作を読んだ時には怖い思いをしたものの、試写を観て、美しい映像とその中に愛が溢れていて感動して泣いてしまったと、蒼井さん同様にアクションだけでなく、感動を与えられる作品に仕上がった事を伝えてくれました。
また、カネキのお目付役・四方蓮示役の柳俊太郎さんは「東京の景色がすごくカッコ良く映ってて、世界に誇れる」と、やはり映像美という部分にも見所がある事を語っていました。
そして、冴えないCCG捜査官・草場一平役の前野朋哉さんは、イベント会場の「丸の内ピカデリー」でアルバイトをしていた事を告白。「すごく緊張するし、すごく楽しい」と、その心境を吐露して会場をほのぼのとさせていました(笑)。
最後に、ワールドプレミア、ヨーロッパプレミアを巡って帰国したばかりの萩原監督は、「本当に『東京喰種 トーキョーグール』という作品が、日本のみならず世界中で愛されている事を感じました。それをここで皆さんに観て頂ける機会があって、本当に光栄に思っています」と、感謝を述べます。
続けて「ここにいる(キャストの)皆さんだけじゃなく、他のキャスト、スタッフの『東京喰種 トーキョーグール』に対する愛情が沢山つまっていると思います」と手応えを力強く語ってくれました。
また、イベントでは、演じたキャラクターの魅力や感想についての質問も。
「カネキは真っ白で、何者にも染まっていないから何者にでもなれる」と自身が感じたカネキ像を語った窪田さん。
対する、リゼ役の蒼井さんは「リゼは迷いが無いところ。カネキが真っ白なのに対して、漆黒のような黒さ」が魅力であると語り、「カネキくんはちょっとつつけば引っ掛かってくるから、釣りをしているようで、正直、楽しかった」と、悪女役を楽しんだ様子でした。
一方、大泉洋さんは、「今までやってきた役は、お調子者で、いい加減で、働かなくて、髪がチリチリで・・・」と会場の笑いを誘い、「悪い役で楽しみだった。マネージャーから話を聞いた時に、捜査官という響きにグッときて「演る!」と即答したが、キャラクターに対してマネージャーが口籠るので原作を読んでみたら “まどくれ(真戸呉緒)” の見てくれが酷い」と絶妙な言い回しで会場を沸かせ、「石田先生も実写化する事をイメージして書かないと!」と畳み掛けて、会場中を笑いの渦に巻き込んでいました。
サプライズプレゼントは石田先生直筆のイラスト
窪田さんが締めの挨拶をする段になって、司会者が「ここでサプライズがあります」とアナウンス。すると、原作編集の集英社週間ヤングジャンプ編集部・松尾淳平さんが額を持って登場。それが窪田さんに手渡されました。
(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社
プレゼントされたのは、このジャパンプレミアに合わせて原作者の石田スイ先生が、主演の窪田さんをモデルに描き下ろしたカネキのイラスト。これには、受け取った窪田さんも大興奮で、「もう、感謝の言葉しかないです」と感動しきりでした。
頂いたイラストを見た登壇者の皆さんも興奮気味に、「無茶苦茶カッコイイ!」「いいなあ」と羨望の眼差しでしたが、更に、司会の方からサプライズが発表されました。
なんと、今回の登壇者全員のイラストも石田先生が描き下ろして、7月29日(土)の公開初日からの来場者プレゼントになることが決定したとのこと。これはファンには堪らないプレゼントですね。
『東京喰種 トーキョーグール』を世界に羽ばたく作品に
最後に挨拶に立った窪田さんは「この作品の大きさだったり、重さだったり、LAに実際に行って肌に感じたファンの方々のそれぞれのメッセージだったりというものを、本当に強く受け止める期間がありました。自分にとっても本当に大きなチャンスと言いますか、すごくイイ体験をさせてもらいました。
今日は日本で初めて皆様に観ていただく事になると思うんですけれども、日本が世界に誇る漫画・アニメというものは、本当に堂々と胸を張ることができるものだと思います。
この『東京喰種 トーキョーグール』映画版をきっかけに、それを広めていって頂けたら、皆様の手で世界に羽ばたく作品にして貰えたら、本当にうれしいと思います」と、本作に携わって感じた事、期待、感謝のそれぞれの気持ちを表して締めくくりました。
今回のジャパンプレミアを通して、出演者の方々、監督、スタッフ、それぞれに本作に対して熱い想いを持って、世界と勝負しようとしている情熱を感じました。 そして、今回の登壇者の方々が口々に仰っていた『映像美』『アクション』『愛』『感動』といった言葉が、エンターテイメント作品の構成要素として充分なレベルに達している、という皆さんの手応えも伝わってきました。
いよいよ全国公開までカウントダウンに入った、映画『東京喰種 トーキョーグール』、私個人としては大きな期待を持って公開を待ちたいと思います。
映画『東京喰種 トーキョーグール』は2017年7月29日(土)、いよいよ全国公開です。
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(写真・取材・文:いぢま)
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