R-18、R-15、PG-12などはどうやって決められている?映画レイティングの深いお話



どこをチェックしている?


映倫がチェックする項目は実は非常にシンプルで映画内の描写の暴力的な度合と性的な度合いです。簡単に言えば“刺激の度合い”ですが、最近の傾向として犯罪やそれに類する行動を助長したり誤解をさせたりしないか?という部分も重視されています。

暴力から派生して犯罪行為を助長・誘発させるようなシーンがあると制限が強化されます。描写がきつい割には最後にこういうことをすると罰を受けますよ、身を滅ぼしますよという終わり方だとちょっと緩くなることもあります。昨年の李相日監督『怒り』がR-15ではなくPG-12だったりするのを見ると少しは伝わるでしょうか。



ここでいう犯罪には殺人や強盗はもちろん、暴行や破壊、薬物乱用、人身売買、詐欺、ペドフィリア、売買春、密入国、援助交際、裏社会への利益提供など多岐にわたります。

中には岩井俊二監督の『スワロウテイル』が紙幣偽造を扱ったということでR指定を受けたなんて言う変化球まであります。性的描写については犯罪性は低くてもヌードシーンの多さ、SEXシーンの多さなどがそのまま反映されています。



いよいよシリーズ完結の北野武監督映画『アウトレイジ』シリーズなんかはR-15指定と言われても納得ですが、例えば今年のオスカー受賞作『ムーンライト』が薬物描写などでR-15になったりすると“あれ?そこまで?”と思ったりもしますね。



まぁ、人形劇(?)の『テッド』やアニメの『ソーセージ・パーティー』R-15なので……。

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