映画コラム

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2017年07月28日

北村一輝がオネエ役を全力でやっていた“あの映画”改めて思い出す

北村一輝がオネエ役を全力でやっていた“あの映画”改めて思い出す

本日(7月28日)23時半~24時に日本テレビ系で放送される「another sky」は北村一輝さんの回。オーストラリアの南北走破に挑戦するようです。

そんな北村一輝さん、様々な名演技をされてきたなと思い返していたのですが…脳裏にこびり付く強烈演技があったので今日は振り返っていきたいと思います。

その映画は…『トリック劇場版 ラストステージ』!!

トリック劇場版 ラストステージ


『トリック劇場版 ラストステージ』とは?


仲間由紀恵と阿部寛主演で深夜ドラマから始まった14年に渡る超人気シリーズ。その最終作品がこの『トリック劇場版 ラストステージ』。

自称 超売れっ子実力派マジシャンの山田奈緒子と自称 天才物理学者の上田次郎の凹凸コンビが怪現象に挑んでいくシリーズです。ミステリーコメディというジャンルだと私は思ってます。良い意味でしょうもないギャグが満載の映画なんです。

今作は劇場版としては第4作目で、ドラマと映画と合わせて最後の最後となった作品です。

初の海外ロケが刊行され、秘境に住む呪術師のトリックを暴いていく物語です。

ただし、繰り返しますがミステリーコメディです。しょうもないギャグが満載です。(褒めてます)

シリーズ集大成!もちろん初見でも楽しめる!


ギャグなどしょうもない部分では“シリーズお馴染み”というものがありますが、物語は一話完結型。

仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子と阿部寛演じる上田次郎の凹凸コンビがトリックを暴くミステリーコメディ

これだけわかっていれば物語には付いていけます。

いつもはひたすら笑って終わるトリックなのですが、この『トリック劇場版 ラストステージ』だけ少し異なることがあります。それは…何と泣けるクライマックスがあるということ。

シリーズ最後の締めとしてこれ以上無い感動的なクライマックスが用意をされていました。今日このタイミングで見ると先日亡くなられた野際陽子さんに思いを馳せる意味でも涙なしには見ることができない感動のクライマックスが待っています。

そのクライマックスに辿り着くまでは良い意味でしょうもない逆を存分に含みながら、トリックを一つずつ暴いていくミステリー。マジシャン的なトリックや殺人トリックなどは予想できるようでなかなかできない絶妙なバランスなのもまた楽しいところです。


北村一輝さんのオネエが本当に記憶に残る!


それでは本日のメインネタ。北村一輝さんが演じられた医者、谷岡将史について。

この役…オネエなんです。良し悪し・賛否は置いておいて典型的なオネエ。内股で歩き、手の動きが可愛い(多分)。そしてオネエ言葉。時折「キャっ!」とか悲鳴を上げる感じ。阿部寛さん演じる上田次郎のことを気に入っていて至近距離で見つめたりもします。

かと思えば時折普通の男モードになり地声で「ご臨終よ」とか言ったりギャグ要素満載の役なんです。

このタイミングで私の北村一輝さんのイメージが「ガリレオ」シリーズの草薙俊平だったので、180度違うギャップもあって余計に驚いたのかなと思います。

「トリック」シリーズは大好きなので今でも時折見ていますが、何度見ても本当に強烈な役だなと思いました。

この役にはきっかけがあった?


実はこのオネエを演じる前に、北村一輝さんは本気でゲイの役を演じられています。

1997年に公開された望月六郎監督作『鬼火』です。この映画ではゲイバーのママ坂田秀行を演じられています。

役を演じるに当たって、新宿2丁目のゲイバーへ実際に通ったようで、それもあってかなりインパクトのあるママとなっています。

ちなみに、当時の芸名は北村一輝ではなく北村康なので、クレジットでチェックする際はご注意くださいね。

北村一輝さんの演技の幅には改めて感服!


私は「ガリレオ」シリーズが好きなので北村一輝さんの演技の中心は草薙俊平です。つまり真面目でちょっと厭味ったらしい感じ。でも憎めないというキャラクター。

それを中心にするとオネエやママの役はやはり強烈ですし、「あなたの隣に誰かいる」での殺人鬼だったり、『夜王〜YAOH〜』のホスト役などにはぶったまげました。

今回記事を書くにあたって出演作を見返したのですが、ドラマを中心に意外とチェックしていないものが多かったので改めてチェックをしてみようと思いました。

ちなみに『テルマエ・ロマエ』、『あずみ』、『昼顔』など上戸彩さんとの共演が多いんだなというのも新たな発見でした。

本日放送の「another sky」で北村一輝さんが気になった方、また普段からチェックしてるけど『トリック劇場版 ラストステージ』はご覧になっていなかった方。

暑い夏に楽な格好で涼みながら見るのにうってつけの映画ですので、是非チェックしてみてくださいね。

(文:柳下修平)

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