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カンヌが発端―河瀨直美監督、J・ビノシュ&永瀬正敏W主演の新作発表
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カンヌが発端―河瀨直美監督、J・ビノシュ&永瀬正敏W主演の新作発表
河瀨直美監督が、フランスの名女優ジュリエット・ビノシュと永瀬正敏をW主演に迎え、生まれ故郷である奈良県を舞台にした新作映画を製作することを発表した。映画の公開は2018年予定で、タイトルは『Vision』。
河瀨直美監督、新作『Vision』製作決定
世界中を旅しながら紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイスト・ジャンヌ(ジュリエット・ビノシュ)。とあるリサーチのため、アシスタントと共に奈良の吉野を訪れ、杉の木立が連立する山間で生活をしている山守の男・智と出会う。2人は言葉や文化の壁を超え、次第に心を通わせていく。ジャンヌはなぜ自然豊かな神秘の地を訪れたのか。山とともに生きる智が見た未来とは――
映画『Vision』は、河瀨直美監督の最新作で、世界中を旅して紀行文エッセイを執筆しているフランスの女性エッセイストと、自然豊かな神秘の地・吉野の山々を守る山守の男が出会い、言葉や文化の壁を超え、心を通わせていく物語。
本作は、W主演をつとめるジュリエット・ビノシュと永瀬正敏、そして河瀨直美監督が、今年5月の第70回カンヌ国際映画祭で出会ったことが製作の発端になったとのこと。本作のプロデューサーであるマリアン・スロットが映画祭の公式ディナーで偶然にも河瀨監督と同席となり、国籍や言語の違いを越えて繋がる“映画への愛”を共通のワードに、スロットが河瀨監督にビノシュを引き合わせ、以前よりお互いをリスペクトしていた2人が意気投合。ビノシュは河瀬監督の次回作出演に意欲を見せ、翌6月には制作が決定。すぐさま河瀨監督はオリジナル脚本の執筆したそう。
今回の発表に併せて、主演の2人と河瀨監督からのコメントがシネマズに到着している。
河瀨直美監督
今年のカンヌでジュリエット・ビノシュに出逢い、彼女とともに「映画」を創りたいと思った瞬間から、全ての準備がパズルのピースように次々と奇跡的にはまっていき、カンヌから帰国して3ヶ月ほどで、ゼロからの企画がこうして立ち上がりました。ジュリエットの映画に対する姿勢とフレームの中の存在感は圧倒的です。彼女もやらなければいけない映画という使命と運命を感じてくれていて、日本の奥深い森に来るのは永年の夢だったと聞きました。これからの撮影が楽しみです。
ジュリエット・ビノシュ
今年のカンヌ国際映画祭で初めて河瀬監督に会い、彼女の存在感に圧倒されました。監督の作品は拝見していますが、作品で彼女はいつも自然に寄り添い、人のことを愛していますね。フランスで河瀬監督の作品は非常にリスペクトされていて、彼女が紡ぐ表現方法などとても独特で素晴らしいと感じていました。私は昔から、日本の、特に地方を訪れてみたいと思っていました。その土地に住んで、その地域の人たちの生活に触れてみることを夢見ていましたが、今回、その夢が叶いましたね。都会では何も感じることができないけれど、こうして人間のルーツに戻るべきだと改めて思いました。今作の撮影で、実はハリウッド映画の撮影に入っていたのですが、自然のタイミングに合わせスケジュールを調整しました。ここ奈良では自然に囲まれた中で最高に贅沢な時間を味あわせてもらっています。神様へのお祈りにも参加させていただき、地球、世界と繋がっていることを再認識することができ、とても感動しました。
永瀬正敏
まず再び奈良の地で河瀨監督の世界に浸らせて頂ける事、とても光栄です。今年のカンヌ国際映画祭で偶然にも出逢った3人が、僅か3ヶ月後同じゴールを目指し未来へ向かっている、、、。日本を代表する、フランスを代表する、と言う肩書きにはもはや収まらない河瀨直美監督とジュリエット・ビノシュさんと共に、しっかりとその未来を見つめたいと思っています。
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