『獣拳戦隊ゲキレンジャー』迫力アクションに注目!2人の追加戦士【篠宮暁の特撮辞典・第37回】
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典
史上初! “紫”の戦士を取り入れた作品『獣拳戦隊ゲキレンジャー』
スーパー戦隊の追加戦士のカラーは“ゴールド”や“シルバー”が多かったりします。派手な感じがインパクトを与えやすいからかもしれません。
しかし、追加戦士でも、もちろんレギュラーメンバーでも扱われていなかった“紫”が、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』でスーパー戦隊史上初めて取り入れられました。その名もゲキバイオレット。
これをきっかけに紫のスーパー戦隊ヒーローが少しずつ増え始めました。
カンフー、ムエタイ、手刀…さまざまなアクションが満載
スーパー戦隊で絶対に欠かすことのできない見どころは名乗りのシーンですが、ゲキバイオレットの名乗りのアクションがとにかく好きでして、合計したら100回以上は見ていると思います。
ムエタイを取り入れたアクションで、上げた片足を左右に振るところがあるのですが、そこがたまらなく好きなのです。
でも、アクションがかっこいいのはゲキバイオレットだけではありません。もう1人の追加戦士・ゲキチョッパーも最高です。
主要武器がそのまま変身アイテムになった、はしりのキャラクターではないでしょうか。名前の通り、チョップアクションとでも言いますか、手刀を主としたアクションは迫力があります。
そしてレギュラーのゲキレンジャー3人のアクションは言わずもがなです。カンフーをモチーフにしているだけあり、例年よりも見応えのあるアクションシーンがとても多く、名乗りにしても類を見ないほど難易度が高くて、真似をするのにとても苦労した覚えがあります。
途中でパワーアップしてスーパーゲキレンジャーになり、そのアクションもかっこいいのにもかかわらず、最終回ではパワーアップせずに、がっつりとアクションを見せてくれたことは衝撃的で、とても感動しました。
敵方もイケメンが!
敵も魅力的でした。獣拳はゲキレンジャーが使う「激獣拳ビーストアーツ」という流派と、敵が使う「臨獣拳アクガタ」という流派に分かれているのですが、このアクガタ使いをまとめているのが荒木宏文さん演じる理央という青年で、こいつがまたかっこいい。
敵方にイケメンを配置したのはスーパー戦隊ではゲキレンジャーが最初だったと思います。理央のストーリーもしっかり描かれ、それがゲキレンジャー達のストーリーと交錯して回を増すごとに盛り上がっていきました。
ゲキレンジャー見て、シゲキ受けちゃってください。
余談ですが、ゲキレンジャーにはベルトがついていません。カンフーモチーフということで、ブルースリーのスーツをモデルにしたからだそうですが、ベルトがないことで体のラインがもろに出てしまい、ヒーローショーのアクターさんは大変だったというエピソードもありました。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです
以前の記事はこちらから
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。