インタビュー

2017年12月04日

不良映画なのに、なぜかカップル成立?『デメキン』公開初日舞台挨拶レポート

不良映画なのに、なぜかカップル成立?『デメキン』公開初日舞台挨拶レポート

2017年12月2日(土)、シネマート新宿にて映画『デメキン』の初日舞台挨拶が開催。主演の健太郎ほか9名のキャスト、山口義高監督、原作者の佐田正樹が登壇した。



上段左から、バッドボーイズ・佐田正樹、成田瑛基、岩永ジョーイ、神永圭佑、笠松将、下段左から三村和敬、髙橋里恩、山田裕貴、健太郎、栁俊太郎、田中偉登、藤木修(敬称略)
劇中の正樹をイメージした赤髪で登場した健太郎は「できるだけ赤く染めてきました」と、本作公開へかける気合い十分に挨拶。

健太郎演じる正樹の親友・厚成を演じた山田裕貴は、「探偵がBARにいるわけでも、錬金術が使えるわけでもないのに、来ていただいてうれしいです」と、この週末公開となった映画を意識した挨拶で客席を和ませた。

正樹のライバルという役どころの笠松将が、「隙あれば、かましていこうと思います」と役柄にちなんだコメントをすれば、すかさず佐田正樹から「やめとけよ(笑)!」とツッコミが入り、大所帯ながら、しっかりとチーム感を感じさせる。




また、「総長と主演という部分を照らし合わせている部分もあった。この作品で初主演を飾ることができてよかったです」と健太郎が初日を迎えた喜びを語ると、山田は「健太郎のいい奥さんになれるといいな、と。「寄り添うわ」という思いで現場に入りました」と話し、会場を沸かせた。




そんな健太郎の劇中での姿を、佐田は絶賛。「同級生も見に行ってくれて、健太郎と俺の声が似てる、といわれる」と、地元の仲間たちからも評判がいいことを明かした。




またこの日は、現場でやっていたという怒号練習を再現して、観客へ披露。

「方言指導のかたもいらっしゃったんですが、そのかたは不良じゃないので…。僕がみんなに不良言葉を教えてました」と佐田。

佐田がキャストたちの前にたち、啖呵を切るように不良言葉を話すと、キャストたちがそれを威勢よく繰り返す。途中からそれが、「今日はみんな、ありがとうね!!」「俺と付き合っちゃらん?」など、客席へのメッセージに変わり、「うれしかろう、みんな。俺に感謝せえよ!」と佐田はニヤリとしながらコメントした。

一方、健太郎は「途中で佐田さんが俺のこと見てきたんで、なんかやるな、と思いました」と、すっかり佐田のペースをつかんでいる様子。

終盤には、健太郎と山田にお互いへの思いをこの機会に伝えてほしいとMCからリクエスト。




「山田くんは、アキ(今田美桜)とばっか撮影してるんですよ。俺たちは男だけのシーンばっかなのに」と不満を漏らした健太郎に、「俺は、アキとのシーンもあったけど、みんなとやれてよかった。俺は愛してるよ」と一枚上手(?)な山田。

それを受けた健太郎は「俺だって、みんなとやれてよかったし、愛してるよ」と応答。すると山田からは、先ほどの怒号練習でのワード「俺と付き合っちゃらん?」が飛び出した。

戸惑いながらも「…え。…いいよ?」と健太郎が返すと、「カップル成立!! じゃないやろ」とここでも見事に佐田のツッコミがキマり、会場からは笑いが起こった。




最後に健太郎が「見ていただいた通りです! 今ここにいる人、いない人、スタッフ、いろんな熱い想いが詰まった作品です! 皆さんにきていただいたことに感謝してます」と挨拶し、舞台挨拶を締めくくった。

(写真:結城さやか、取材・文:大谷和美)

(C)よしもとクリエイティブ・エージェンシー/ワニブックス/秋田書店・ゆうはじめ
(C)2017 映画『デメキン』製作委員会

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