特撮向上委員会
見事な伏線回収に唸る!「エグゼイド」スピンオフ作品『仮面ライダーパラドクスwithポッピー』
見事な伏線回収に唸る!「エグゼイド」スピンオフ作品『仮面ライダーパラドクスwithポッピー』
まずは、東映特撮伝家の宝刀、ヒロイン七変化をまさかのポッピーが披露。
本編44話でポッピーが“ドクターマイティXX”を使って消えてしまった時のことなんかを思い出してしまって、「七変化させてもらえて本当に良かったね」と勝手に親のような気持ちで見てました。
パラドは永夢とゲーム対決。
ここで挿しているガシャットも、本編を見てるとニヤッとしてしまう方がほとんどだったと思います。
本来ならほっこりしてるシーンなんでしょうがそうはいかないのが「エグゼイド」。ポッピーには、檀黎斗の母親にして檀正宗の妻・檀櫻子が絡んできます。
おお。
そしてパラドには、アナザーパラドが絡んできます。しかもこのアナザーパラドの出どころが、まさかの檀正宗。
うお!
前作では鳴りを潜めていた、柳ゆり菜さん演じる八乙女紗衣子先生の本性が全開。
黎斗に協力するこの女の正体が気になってはいましたが、親父がなんとまさかの『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴースト with レジェンドライダー』に登場した、佐野史郎さん演じる財前美智彦。
うおーーーー!
どんだけ伏線拾うのよ!
というか唸らされすぎて、もはや伏線なのかもわからない状態。
伏線じゃないのも伏線に書き換えてるかと思うほど、緻密な後回収。
そして柳ゆり菜さんの演技がうまい。
ポッピーとパラドにバグスターは病原菌と吐き捨てるシーンなんか、迫力ないと拍子抜けしてしまうかもしれないのに、絶妙な言い方で胸にズシーンと刺さりました。
パラドとポッピーの映画だというのに、「ブレイブ&スナイプ」で抑えていたからなのか、次作へ多めのアイドリングをしてるのか、檀黎斗がとにかく前面にでてきます。
本編のラストらへんは、改心こそしてませんでしたが憎めない奴としていたはずなのに、まぁ悪い悪い。
でもなぜか劇場に響く、お客さんの笑い声。
確かにここに来ての「ブゥゥウウーーン」は笑ってしまいますが。
結果、次の「ゲンムVSレーザー」への期待が膨らみまくったわけですが、そんな黎斗と正宗が対峙するシーンで黎斗が見せた人間らしさが印象にすごく残りました。
散々楽しませてくれた「エグゼイド」祭も、次でいよいよ最後。
この祭りを120パーセント楽しむためにも、今作を含めて色々と見返したいと思います。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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