映画コラム

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2018年04月25日

「犬が死んでしまって悲しいお話でしょ」という先入観は持たずに『僕のワンダフル・ライフ』を見て!

「犬が死んでしまって悲しいお話でしょ」という先入観は持たずに『僕のワンダフル・ライフ』を見て!

■橋本淳の「おこがまシネマ」

どうも、橋本淳です。8回目の更新となりました。

舞台の公演の真っ最中ということもあり、今月は、自分の心をリセットしてくれる作品をと。

『僕のワンダフル・ライフ』




2017年に公開された作品です。

犬好きの橋本としては、予告編を観るたびに、「観たいなぁ、でも絶対悲しいやつじゃん」と敬遠しておりました。

動物が死んでしまう系(そんなジャンルはないとは思いますが)は、いつもちょっと遠ざけてしまうんですよね。

やはり悲しいですし。

観終わっての感想としては、悲しいというより感動のメーターが大きく振れました。もちろん悲しい部分はあるのですが、設定と構成のおかげか、そこはあまり引きづらずにラストまで見れます。

ゴールデンレトリーバーの子犬が、車に閉じ込められ苦しんでいるところを、8歳のイーサンと母親が助け、飼うことに。子犬をベイリーと名付け、イーサンとベイリーはどこに行くのも何をするのも一緒だった。遊ぶときも、寝るときも。

やがて時は流れ、イーサンは高校生になり、ベイリーの助け?もあり、ハンナという女の子に初めての恋をする。

2人とベイリーは、いつも一緒にいて、幸せな日々を送っていた。

しかし、あることがきっかけでイーサンは塞ぎがちになり、ハンナに別れを告げる。ベイリーは何が起こっているのか分からない様子で戸惑うばかり。

さらに数年が経ち、老衰していくベイリー。

お迎えが近いベイリーの知らせを受け、イーサンが駆けつける。

最後の時を迎える。。。。

そして!

今度はエリーというメスのシェパードに生まれ変わった!

飼い主は、カルロスという強面の警察官。エリーは警察犬として働いていた、、、

と、魂は残り、次の人生、いや犬生を歩むように、生まれ変っていく。

そういうストーリーのお陰なのか、編集のうまさなのか、各エピソードで普通なら号泣なのですが、余韻を残しすぎることなく、次の話にフェードインしていくので、心が乱されることは回避出来ました。

そして、その作り出す流れがラストの大感動に、大きな効果をもたらします。

あらすじは、ざっくりと書きましたが、これだけでおそらく映画好きなら、どうなっていくかは予想できると思いますが、、、予想通りなのに感動できるのは、なんででしょうか。
(僕の犬好きが過ぎるのでしょうか、いやそんなことはありません、きっと。これはやはり良作の証なのでしょう)

本作の監督は、ラッセ・ハルストレム。主な代表作ですと、『ギルバート・グレイプ』『HACHI 約束の犬』『ショコラ』。

個人的な印象ですが、温かみがあり、人の琴線にふれる作風を描くのに長けている監督なのかなという印象です。監督の人柄もきっと柔らかいのだろうと妄想しています。(犬好きに悪い人はいない説)

レンタルも始まっておりますので、橋本のように、

「え〜、犬が死んでしまって悲しいお話でしょ〜」

という先入観は持たずに、この感動作をぜひご鑑賞ください。

きっと明日からの生活が、心が、豊かになる作品です。

他者に優しくなれる本作を是非。

それでは、今回も橋本が、おこがましくもご紹介させていただきました。

(文:橋本淳)

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