「ビルド」と「ルパパト」夏映画会見が歴史的瞬間だったと言えるひとつの理由



■オジンオズボーンオジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

アメリカと北朝鮮のトップ同士が会談するという歴史に残る出来事がちょうど起こっている頃、僕は丸の内TOEIの劇場にいました。

そう、その日は仮面ライダーとスーパー戦隊の最新作同士が夏の映画の会見をするという、特撮史に残るかもしれない現場にいたのです。

特撮史に残るというのは、かなり大げさな表現をしたと思われるかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があります。

『仮面ライダービルド Be The One』の上堀内佳寿也監督と『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』の杉原輝昭監督は共に30代という若い監督で、お二方ともTVの本編で若さを生かした、勢いある新しい表現方法で、すでに特撮ファンを驚かせてくれています。




杉原監督は「ルパパト」の担当回を見ていただければ分かると思うんですが、独自のカメラワークで特撮アクションの幅をさらに広げてくれました。

上堀内監督は「平成ジェネレーションズFINAL」で特撮史に残る作品を監督された実績がありますし、さらに仮面ライダーの映画作品に関してはここ数作本当にハズレがない。




もうどっぷり信用してしまってるうえに、上記の条件もプラスされるわけですし、なにより「ビルド」の本編が面白すぎて、もうどうやったって期待に応えてくれることしか想像できません。

なので特撮史に残るという表現は大げさでもなんでもなく、本気でそう思ってます。




会見は平成仮面ライダーシリーズの最大の立役者のひとり、白倉伸一郎さんのお言葉から始まりました。

初めて生で見る白倉伸一郎さん。沢山の著書やインタビュー記事を愛読してきた僕にとって正に神のような存在で、崇拝してしまってたりもするんですが、その生のお言葉はするすると僕の耳に入ってまいりました。

白倉節は本当に特撮ファンをワクワクさせてくれます。

白倉さんもおっしゃってたんですが、今回のタイトル、2作品とも例年に比べてめちゃめちゃシンプル。このシンプルなタイトルも、劇場版を期待せずにはいられない要因のひとつであります。




特に「ビルド」は「Be The One」なんて、このタイトルで唸った方も多いはず。主題歌のタイトルをここに持ってくることで、あらためて“Be The One”の意味を考えさせられます。




そこからまずは「ルパパト」のパートへ。

この会見で驚いたことは、ふと気づくと朝加圭一郎役の結木滉星さんを目で追ってしまってる自分がいたということ。

「ルパパト」が始まった当初はルパンレンジャー贔屓の自分でしたが、ドラマの回を重ねるごとに、朝加圭一郎にグイグイと引き込まれていったのは僕だけではないはず。




そして結木滉星さんを初めて生で見てみると、そこにはまぎれもない朝加圭一郎がいて、そう思わせた結木滉星さんの積み上げてきた演技に改めて感動した次第です。




続いて「ビルド」パート。




ビルドの制作発表の時に見させていただいた皆さんの表情とは、とても同一人物とは思えないほど顔つきが違くて、堂々とした佇まいにたくましさすら感じました。




皆さんを見ながらビルドを振り返ってみると、本当に皆さんに名シーンがあって、脇役が一人もいない、全員が主役級の活躍をしてきた作品なんだなと、しみじみ思いました。




『仮面ライダービルド Be The One』と『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』の公開は8月4日。

スクリーンでの皆さんの活躍を、首を長くして待ちたいと思います。

(撮影:井嶋輝文、文:オジンオズボーン・篠宮暁)

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