映画はヘイトといかに対峙し、凌駕していくのか?



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9月13日から東京・アップリンク渋谷&アップリンク吉祥寺で韓国映画『お料理帖~息子に遺す記憶のレシピ~』(18/以後全国順次公開)の上映が始まりました。

これは女手ひとつで惣菜店を営みながら、我が子らを育てておよそ30年の母エラン(イ・ジュシル)を主人公とした物語。

なかなか大人になり切れない息子ギュヒョン(イ・ジョンヒク)に亡き夫の影を見てはついついイラついて小言を言ってしまうエランではありますが、やがて彼女に認知症の症状が出始め、ギュヒョンはエランを介護施設に預けようとするのものの、そのとき店のレシピを記した1冊のノートが出てきて……といったストーリー展開の中から、古今東西変わることのない、子に対する親の想いといったものが濃密に描出されていきます。

気丈な母とダメ息子の構図は、見ているこちらも思わず「ごめんなさい!」と頭を抱えてしまうほどで(!?)、認知症を含む高齢社会の問題にしても、日本も韓国も同じ事情であることが本作から伺い知れます。

本作はそういったものをさまざまな料理(ほぼ韓国料理)を通して、時に優しく、時に騒々しく、時に切なく描いていきますが、これはキム・ソンホ監督自身の母との思い出の中から映画的に抽出されたものであるようで、少なくともアジア圏の人々からすれば名優イ・ジュシル演じる母から“古き良き時代の母親像”を見出すことができるのではないでしょうか?

一方で、やはり日本と韓国では単に言葉の違いだけでなく、“何か”が確実に違います。

それは風土に根差した思想であり習慣であり、長い歴史の中で互いの確執がもたらしたものなのかもしれません。

しかし、映画はその違いまでも観る者の心を開かせながら許容させてくれます。

現在の日本は世界各国さまざまな映画を見られる環境にありますが、それらと接するたびに各国との相違点などを「面白い」と感じさせてくれるところが、映画ファンにとって実にユニークかつ感慨深くも勉強させられるところであります。

今、日本と韓国、またその他のアジア諸国、さらには世界中の国と国との問題が激化してきてはいますが、少なくとも邦洋を問わない映画ファンであれば、他国だからこその「面白さ」を基軸に、その国の人々とも真摯に対峙できるのではないか? といった、見る人から見ればお花畑みたいな理想論を考えることが最近よくあります……

《キネマニア共和国~レインボー通りの映画街407》

前置きが長くなりましたが、今回はそんな映画ファンからの「お花畑」を、あくまでも映画を通して、少しばかり綴っていきたいと思います。

形を変えて越境していく
世界の映画的現状


まずは日本映画『見えない目撃者』(9月20日公開)から。



これは交通事故で視力と最愛の弟を失った元警察官(吉岡里帆)が少女連続誘拐事件の謎を追い求めていくサスペンス・スリラーですが、もともとは韓国映画『ブラインド』(11)のリメイクです(さらに申すとこの韓国映画、2015年に中国でも邦題『見えない目撃者』としてリメイクされています)。

要するに韓国も中国も日本も猟奇的な怪事件は後を絶たず、それに関する興味もさながらハンデを持つヒロインが捜査していく内容の映画的面白さを、それぞれの国の映画人が察知しての具現化であることは間違いないでしょう。

また基本的には同じストーリーであれ、それぞれの国によってのアレンジの違いやキャラクター構築、警察組織構造の相違などを見比べてみる楽しさがあります。

本作に関しては、キム・ハヌル(韓国)、ヤン・ミー(中国)、吉岡里帆(日本)それぞれのヒロインの個性の違いやそれゆえの魅力、また盲導犬の扱いなども細かくチェックしていくと、お国柄の違いがうかがえるかもしれません。

次に、巨大麻薬組織の王を追い求める麻薬取締官(チョ・ジヌン)と組織に捨てられた若者(リュ・ジュンヨル)による壮絶な潜入捜査を描いたイ・ヘヨン監督の韓国映画『毒戦 BELIEVER』(18/10月4日公開)は、巨匠ジョニー・トー監督による香港ノワールの伝説的名作『ドラッグ・ウォー 毒戦』(12)の、まさかのリメイクです。



ここではオリジナルに比べて法律の違いを含む国の別を痛感させられる細部の変更が多々あり、また両監督のハードボイルドに対する姿勢の違いや、何よりもオリジナルに対する本作の湿度の高さ(要するにじっとり&ウエット! それに伴い、残酷描写の質感もかなり異なります)は、やはり韓国映画特有の持ち味かと唸らされるものがあります。

日本でも昨年クリーンヒットとなったタイの受験戦争を背景にした青春カンニング映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)の製作チームが手掛けたタイ映画『ホームスティ ボクと僕の100日間』(18/10月5日より新宿武蔵野館にて公開。ほか全国順次)は、原作が森絵都の小説『カラフル』(日本でも既に2000年に中原俊監督で実写映画化、原恵一監督で2010年にアニメ映画化されています)。



自殺した高校生ミン(ティーラドン・スパパンピンヨー)の肉体に“ホームスティ”することになった”死んだはずのボク”の人生のリ・スタートを繊細に描いたこの作品、これまでの実写&アニメ版に比べて「死」にまつわる諸描写がどこかおどろおどろしく、また敬虔な仏教国の中で生きる今のタイの若者たちのモラル観などにも注目していただきたいところがあります。

このように、9月から10月にかけてのたった1か月の間に、国の別を優に越境した映画が3本も公開される。

それが現在の日本における映画環境です。

映画を基軸に交流を図る
様々な国の映画人


リメイクだけでなく合作映画もあります。

2019年度大阪アジアン映画祭で特別上映された香港と日本の合作映画『LENS』(18)が11月2日より東京・シネマハウス大塚(他全国順次)公開されます。



Ⓒ2018 「LENS」製作委員会 


香港と日本、双方の国を股にかけて、4人の男女の愛情と友情と確執がスタイリッシュに描かれていきます。

写真や音楽、映画といったアーティスティックなエンタメ界隈が背景となっていて、東京でもロケ敢行。日本人の多くは海外俳優陣によって演じられている一方で、中国では“先生”とも讃えられている(!)蒼井そらも出演。

撮影は立石洋平が担当していますが、日本人が東京の諸地域を撮影しても上がった画はウォン・ワイ監督の異邦人的キャメラ・アイとして屹立しているのが不思議でもあり、妙味でもあります。

インドのムンバイで勃発したイスラム勢力による同時多発テロの中、最高級ホテルに閉じ込められた人々の運命を描いた実話の映画化『ホテル・ムンバイ』(18)のメガホンをとったのは、ギリシャ系オーストラリア人監督アンソニー・マラス。製作体制もオーストラリア&アメリカ&インドの合作となっています。



ここでは極限状況の中でも宿泊客の命を最優先とするホテルマンたちの誇りと勇気が圧倒的リアリティをもって見事に描かれていますが、同時に決して見逃してはならないのはテロリストたちの扱いで、殺戮を繰り返す一見極悪非道に映える彼らにも普通に家族がいることをうかがわせる諸描写から、そういった普通の人間を凶暴な行為に及ばせてしまった要因とは一体何なのか? と、スリリングでハードな展開がつるべうちの中、ふっと想いをよぎらせてくれるのです。

最近の俳優陣による国際的交流という点で特筆すべきは、韓国の女優シム・ウギョンでしょう。

恐らくは今年の日本映画でもっとも勇気ある反骨精神を示した社会派サスペンス映画『新聞記者』で、日本と韓国のハーフで帰国子女のジャーナリストを演じて喝采を浴びた彼女、10月11日公開(テアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国順次)の箱田優子監督作品『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で夏帆が演じるヒロインの友人(?)を演じ、不可思議なロード・ムービーを展開していきます。



今度は完全に日本人役ではあるシム・ウギョンではありますが、日本語の台詞そのものは正直ぎこちなく、しかし最後まで観ていくことで、その理由までも大いに納得することができる仕組みになっています。

対する我が国からは、たとえば現在真田広之が堂々ハリウッドに渡って奮闘し続けています。今年は『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』にも出てました。

ちょっと前は笛木夕子(現・優子)、最近では大谷亮平と、韓国映画&TV界で活躍した後、日本に凱旋してきた頼もしい存在もいますね。

独裁者を台頭させるのは
ひとりひとりの“人間”


さて、ここまで本稿はマイナスイメージをもたらすような言葉を極力使わないように試みてきました。

それはひとえに、言葉には「言霊」の力があると信じているからです。

現在、ネットやテレビ、新聞など巷を埋め尽くすヘイトまみれの言葉の連呼は、さしたる意思を持ってない者の心まで知らず知らずのうちに毒しつつ、悪しき方向へ扇動してしまうのではないか、そう思えてなりません。

もっとも『帰ってきたムッソリーニ』(18/9月20日より新宿武蔵野館、ヒューマントラスト有楽町ほか全国順次公開)のような映画は、ある程度マイナスイメージの言葉を用いないとその真価を伝えることはできないでしょう。



これは何と20世紀最大最悪の有名人でもある独裁者=ナチスドイツの総統ヒトラーが、崩壊直前の1945年からタイムスリップして現代のベルリンに現れたとしたら? という奇想天外な発想のドイツ映画『帰ってきたヒトラー』(15)を、ヒトラーと同時期に台頭したイタリアの独裁者ムッソリーニに置き換えてリメイクしたものです。

こちらも現代にタイムスリップしたムッソリーニを世間は「頭のイカレたおっさん」と嘲笑しつつ、興味本位でマスコミなどがお相手していくうちに、いつのまにか国民が次々とその危険な思想に染まっていくという、ブラックユーモアの度を越えたアブないコメディ映画。

実はヒトラーもムッソリーニも決してそのカリスマ性だけでのし上がっていったわけではなく、彼と共闘もしくは利用しようとする周囲の面々、さらにはそれを軽い気持ちで支持していく一般国民によって台頭し、後々の歴史的悲劇&惨劇が繰り広げられていった歴史的事実は知る人ぞ知るところであります。

そして今回の双方の作品とも、人間のいいかげんさや心の闇は当時も今もまったく変わっていないし、それによっていつまたファシズムが復活するかもわからないという危機意識を、猛毒ギャグの数々をもって観客に訴えているのです。

こういった作品を堂々と成し得てしまうドイツもイタリアも大したものと感服する一方、かつて同じ枢軸国であった日本でも、なぜこういった映画が作れないのか? そこにはやはり日本人そのものに第2次世界大戦の敗戦という現実に対する認識そのものの薄さも挙げられるかもしれません。

その意味では先ごろリバイバルされて大きな話題を集めた巨匠・小林正樹監督の4時間半以上に及ぶ一大ドキュメンタリー映画『東京裁判』(83)を見れば、日本人が敗戦の後始末をどこかで確実に間違えてしまったことが如実にわかる仕組みになっていますし、そうするとなおさら、日本映画として『帰ってきた●●●●』を作ろうとしても、●の部分に真に当てはめるに足る人物が実は誰もいないという、西洋にも他の東洋諸国にもない日本独自の精神文化思想が存在していることにも慄然とさせられるのです。



(C)講談社2018 



たかが映画、されど映画。今の日本に再びはびこり、その勢力を増してきている差別や偏見に裏打ちされたヘイトの言動の数々に、映画という名のエンタメの極致を用いて堂々対峙し、凌駕しうることはできないものか?

先に挙げた『新聞記者』はもとより、反戦&反憲法改正を訴えるドキュメンタリー映画『誰がために憲法はある』(19)で全国を手弁当で回り続ける井上淳一監督、塚本晋也監督も衝撃的反戦映画『野火』(15)で毎年全国の映画館を回り続けていますし、ガンに侵されながら『海辺の映画館 キネマの玉手箱』(20年春公開予定)を完成させた大林宣彦監督なども含めまして、今後も気骨ある映画人たちの手でそういった野心作が登場してくれると信じたいところです。

そういえば井上監督が脚本を記し、日本人による差別と偏見のヘイトがもたらす青春の惨劇を、在日朝鮮人少女の鮮烈なる復讐の目線で見据えた片嶋一貴監督の問題作『アジアの純真』(09/劇場初公開は11年)に最近注目が集まり、全国各地で上映会などが催されています。




(先頃新潟での上映を終え、10月9日:茨城県・茨城あまや座、10月12日:埼玉県・川越スカラ座、11月3日:長野ロキシー、11月4日:大阪シアターセブンにて上映予定。20年1月20~31日には東京ラピュタ阿佐ヶ谷にてレイトショーの予定。詳細は各劇場にお問い合わせを)。

本作の舞台とされる2002年は拉致問題をめぐる様々な事象に伴って日本人の韓国や北朝鮮に対するバッシングが一気に浮上していた時期でしたが、今の日本はそこからさらにエスカレートしてしまっていることへの映画ファンの危惧感が、この作品を再評価しようという動きに結びついてることは間違いないでしょう。

「お花畑」を保ち続ける
真の勇気とは?


最後に『おいしい家族』(9月20日より東京ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪テアトル梅田、シネリーブル神戸ほか全国順次公開)をご紹介。



これは夫と別居中で仕事も上手くいかないヒロイン橙花(松本穂香)が母の三回忌のために故郷の離島に帰省してみたら、何と父(板尾創路)が亡き母の服を着ていた!?

「父さん、母さんになろうと思う」とカミングアウトして、よそからやってきた男性・和生(浜野謙太)と結婚しようとしている父。そのことを気にも留めていない弟(笠松将)は外国人妻(イシャーニ)との間にまもなく第一子が誕生予定。和生の娘ダリア(モトーラ世理奈)も自由奔放な高校生で、その友人・瀧(三河悠冴)だけはまっとうかと思いきや!? ついには島のほとんどの人たちが、父をはじめとしてこの家族を何の違和感もなく受け入れているようなのです……。

本作の中でヒロインは世間一般の常識で変わり果てた父や家族に呆れ、嫌悪し見下そうともするも、いつしか自分自身が疎外感にさらされていくとともに、自分に対して何ら態度を変えることのない皆々との交流の中で、確実に何かが変わっていきます。

即ち、この島は「みんな違って、みんな良い」の例えのごとく、全ての人を肯定しようとする理想郷=ユートピアだった!

これは映像作家&小説・文筆家として活躍するふくだももこ監督の理想とする世界の具現化なのですが(監督自身がこういった自由な環境の下で育ったのだとか)、本作を見た後で幾人かの映画評論家から「こんなの所詮、夢物語だよ」と言われました。

しかし、人種差別はもとよりLGBTなどさまざまな問題意識が提起されて久しい現状の中、本作は「そもそもそんな意識すら、なくなってしまえばいいのに!」とでもいったふくだ監督自身の理想を、あえて堂々と前向きに提示していきます。

もしこの世の全ての人々から差別や偏見が普通に消え失せて、誰もそんなことを気に止めないようになったら、それはどんなに素敵な世界だろう!

そういった夢を抱くことと、人を憎み、ののしることと、どちらが人間として気高い行為であるのか?

「お花畑」と蔑む声もあるでしょうが、荒れ果てた地に人はいつまでも住み続けられるものではないでしょう。

花を植え、耕し、土地を肥らせながら平和という名の「お花畑」をいつまでも保ち続けてい期待と願う意識こそが、実はいま最も求められているのではないか。

それは他人を阻害することで己の思想を正当化させて心の安定を図ることよりもはるかに困難なことかもしれないけれど、その夢を追い求め続ける勇気と覚悟とその実践こそが、実はこれまで世界をまがりなりにも前向きに進歩させていく礎となっていた。

その礎をこれからも保つための、茨の努力をし続けていくべきなのか? いっそ、そんなものは放棄して全ての諍いを正当化しながら人としての崩壊の道を易々と進んでいくべきなのか?

今、日本人はもとよりすべての人類に、そのことが問われているような気がしてなりません。

世界平和の理想を
訴え続けた名匠たち


戦後初の日中合作映画『未完の対局』(82)を撮るなど国際派監督の先駆け的存在でもあった佐藤純彌監督は、海外スタッフ&キャストと仕事をするときに最も大切なのは「相手の意見をちゃんと聞いた上で、とことん話し合い、そこから突破口を開いていく」ことだと、私に教えてくれたことがありました。

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実際、『未完の対局』制作当時は中国側のスタッフ&キャストの中にかつて抗日活動に従事していた者もいたりで、当然ながら日本人に対する憎しみや不信感などが根底にある中での話し合いの作業は困難を極め、そうした状況下で中国側の意見を真摯に受け止め続ける佐藤監督は時に日本人スタッフから「相手の話を聞きすぎだ」と咎められたこともあったそうですが、結果として中国スタッフは日本側に心を開き、モトリオール映画祭グランプリを受賞するとともに、佐藤監督は中国で最も信頼される日本人監督となりました。

後に佐藤監督が戦争映画『男たちの大和/YAMATO』(05)を撮ったときも、中国のマスコミはその真意を問いに日本までやってきて(日本と違い、中国にとって「大和」とは日本の軍国主義の象徴と捉えられているのです)佐藤監督の話を聞き、大いに納得して帰国していったとのことです。

その佐藤監督が心の師とも仰ぐ黒澤明監督は、オムニバス映画『夢』(90)で当初は「世界に平和がやってきました!」と世界中の人々が喝采するというのを最後のエピソードとして構想していたと聞いたことがあります。結局そのエピソードが具現化されることはなく、私自身も当時は重箱の隅つつきをしたがる若造だったこともあって「そんなのお花畑でしょ?」と揶揄しがちではあったのですが、時を経て今の世界を見渡すに自分の不明を恥じるとともに、平和を求める黒澤監督の純粋な心に改めて感嘆するのみなのです(今更ながらですが、そのエピソードこそ具現化すべきだった!)

『夢』には原発事故を予見したエピソード「赤富士」もありますが、こちらも公開当時はピンと来ないものがあったのも正直なところで、しかしながら福島原発事故の惨禍を知った後でこのエピソードを見直すと、背筋を凍らせんばかりの説得力がアーティスティックな美意識で描かれています(「放射能にわざわざ色を付けた」という無意味さを嘆くシーンの映像的美と、それゆえの空しさの融合がお見事)。

思えば黒澤監督は『生きものの記録』(55)や『八月の狂詩曲(ラプソディ)』(91)でも核批判を訴え、『乱』(85)では全ての争いの愚かしさを天の視線で見据えていました。世の政治家に対しては『悪い奴ほどよく眠る』(60)なる皮肉の名言ともいえるタイトルの名作を世に放っています。

『赤ひげ』(65)を筆頭に、人間の理想を純粋に追い続けることで世界中からリスペクトされる存在になった黒澤明監督のポリシーは、映画を作る側も見る側も継承していきたいものです。たとえ、それが「お花畑」と嘲笑されようとも……。

(文:増當竜也)

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