オジンオズボーン篠宮暁が推す!特撮ファン必見の本【第2弾】
先日、オススメの特撮関連の書籍を紹介させていただきまして、次回も良書を紹介しますと言っておきながら、『魔進戦隊キラメイジャー』のキングエクスプレスのすごさのせいですっかり忘れてしまってました。
一回空いてしまいましたが、まだまだいい本がありますので、今回も書かせていただきたいと思います。
さて、みなさんは特撮イベントに足を運ばれたことはありますでしょうか?
音楽イベントや、ヒーローショー、トークショーなど様々ありますが、チケット入手困難で他のイベントとは一線を画すのが特撮ファンのトップオブトップといっても過言ではない鈴木美潮さんがプロデュースするイベントです。
「340presents」と題し、特撮作品の出演者、スタッフ、ミュージシャン、スーツアクターの方々をゲストに招いて数々のライブを開催されてるんですが、そのゲストがとにかく驚くほど豪華。
普通のイベントでは絶対に見ることができないレジェンド級の人が、舞台の上に何人もいるというのが当たり前。その光景は涙が出るほどすごすぎて、夢のような空間にお客さんの満足度は青天井。
そんなメンバーが揃うのは、鈴木美潮さんの特撮愛に出演者の方々が絶大な信頼を寄せているからでしょう。
そのレジェンド方を動かす特撮愛が、これでもかと伝わってくるのが鈴木美潮さんが書かれたこの本。
『ヒーローたちの戦いは報われたか』(集英社)鈴木美潮著
特撮を楽しむ上で、僕が重きを置いているのは時代の空気感や匂いです。
作品単体で楽しむのもいいんですが、僕は特撮史全体を見て、なぜここでこの作品が作られたのかというのを考えるのが好きだったりします。
そんなときの考察材料として必要不可欠なのが、当時の世の中の情勢や雰囲気です。
リアルタイムで見てきた作品は当然、その社会の「匂い」を感じながら見てるので、振り返った時も色々と思い出すことができるのですが、生まれる前の作品に関してはその情報がまったくありません。
社会情勢と照らし合わせてみてもあまりピンとこなかったんですが、この本を読むと時代の空気感と特撮の関係性が丁寧に綴られていて、自分の知らなかった特撮の一面がとてもよくわかりました。
昭和の特撮を語る上でこの本は欠かせません。
続いては、こちらの本。
『特撮黙示録1995-2001』(太田出版)切通理作著
こちらは平成特撮、そして平成仮面ライダーを語る上で絶対に外せない一冊。
『仮面ライダークウガ』が始まる以前の特撮界の流れが手に取るようにわかり、直接的な影響があったかどうかは別として「クウガ」という作品の誕生が必然だったんではないかと感じてしまうほど。
これを読んでからは、「クウガ」を語るときにゴジラやガメラ、そしてティガ、ダイナ、ガイアの平成ウルトラマンを無視しては話すことができなくなりました。
そしてその「クウガ」に関しても、膨大な解説と考察がされています。
稚拙な表現で申し訳ないですが、まさに特撮ファンのバイブル、必携の一冊ということで間違いありません。
まだまだ紹介したい本が山ほどありますので、また書かせていただきたいと思います。
(文:篠宮暁)
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