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第二期を切望!ローカルヒーロー番組『ドゲンジャーズ』がここまで盛り上がった理由を考察

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

放送開始した4月から週を追うごとに熱を帯びていき、ほぼ福岡だけのローカル放送にもかかわらず、日曜の朝に『仮面ライダーゼロワン』や不破さんなど「スーパーヒーロータイム」関連のワードがツイッターのトレンドを埋め尽くす中、そこに食い込む形で何度もトレンドワード入りを果たした『ドゲンジャーズ』。




こんな特殊な形で熱狂的ファンを生み出してる特撮作品、今までに見たことも聞いたこともありません。

ローカル放送なので、当然福岡以外の人は見ることができません。

しかしこれまた異例で、放送日の夜21時からニコニコ動画で配信されるため、ご当地のファンとのズレはたったの10時間半で全国のファンも鑑賞することができます。

この画期的なシステムも『ドゲンジャーズ』が成功した要因の一つと言えるでしょう。

では、この『ドゲンジャーズ』熱がここまで高温になった要因を僕なりに考えてみたいと思います。

スタッフ陣が豪華なのは以前にここで書いたので省略させていただくとして、まずは何といっても脚本の良さでしょう。

緻密に計算されたであろう構成。

前半は各ヒーローをそれぞれ目立たせる回を作って、どんなヒーローなのか知らない人にも丁寧に紹介し、その上でコメディをふんだんに盛り込むことにより、起きた笑いに対してどうアプローチするかで、さらにキャラクターの違いを明確化。

途中まではギャグ多め、サブタイトルも変なのばかりなのに10話の「待て」で急にシリアス展開。

11話の「金印」というタイトルは『仮面ライダークウガ』かと思いました。

ふざけ倒したヒーローが急に真面目になる展開(特にキタキュウマン)は、バカのフリが効きまくってるおかげでめっちゃくちゃかっこよく見えるんです。

正に『激走戦隊カーレンジャー』イズムここにあり。

俺たち激走戦隊。

そこからの11話の流れは、もうやられたという感じ。

ここにきての、あるとは思ってなかった各ヒーローの名乗り、2話で死んだはずのオーガマンの復活、そしてオーガマンによるドゲンジャーズ命名。

そして思わず唸ったのは田中君がこんなにトピックス多彩な作品の中で全く埋もれずにしっかり存在感を示し続けたこと。

正木郁さんの実力によるもの以外のなにものでもありません。

たった11話しか放送されてないのに、まるで一年間応援してきたかのような胸のこみ上げよう。

まいりました。




遊び心もバツグンでした。

田中君が拠点とする家にストーリーが進む度、次々と居候していくヒーロー達。

スーツを着たままでワチャワチャするこのどこか懐かしい感じ、そうだ!『仮面ライダー電王』だ!

すぐに過去作品と結びつけてしまうのは、自分のよくない癖。

しかしそんなことも束の間、確信犯的演出を目撃。

主題歌「なんしよーと?ドゲンジャーズ」は、児塚あすかさんの伸びがすごすぎる声と原田謙太さんのドゲンジャーズ感が120%詰まった歌詞、そしてYOFFYさんのエモすぎ作曲の神曲。

しかし8話でいきなり児塚あすかさんの歌声がなくなり、ヒーロー達の合唱に。

やっぱ「電王」やん!

そんなこともあってオープニングも目が離せなかった『ドゲンジャーズ』。

ほかにも、ついてなかった歌詞のテロップがついたり、いきなり二番の歌詞になったり。

極めつけは最後に表示される「監督 荒川史絵」が、11話でいきなり巨大化。

監督が一番偉いんだと言わんばかりの演出。

あまりの不意打ちに笑ってしまいました。

リアルタイムの放送が見れてないのでなんとも言えませんが、ニコニコ動画との相性がトップクラスにイイ作品ではないでしょうか。

ツッコミどころが満載の今作品、『ドゲンジャーズ』のスタッフさん達も「これやったらこの弾幕流れるんじゃない?」とニコ動前提で作ってるんじゃないかというシーンばかり。

全方向、多種多様に流れていくツッコミが僕の『ドゲンジャーズ』熱を上げてくれたことは間違いありません。

秀逸な弾幕の多いこと。

作品を見てるだけではわからないことも流れてきたりして、情報量の多さに巻き戻して見ることも多々ありました。

東映制作ではないですし、東映のキャラも全く出てないのに、ほとばしる東映感。

そんな『ドゲンジャーズ』を見て僕が得た感情は今までに感じたことがないものでした。

「製作費大丈夫なん?」

こんな豪華な作品、お金をケチっては決して作ることはできないと思います。

そしてこうも思いました。

「サポートしたい、グッズ買って応援したい」と。

もしシーズン2を制作されることになりクラウドファンディングをされることがあるのなら、間違いなくサポートさせていただきたいと思いますので、ぜひ続編の制作を、よろしくお願いします。

(文:篠宮暁)

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