『泣く子はいねぇが』佐藤快磨監督ほか、今注目すべき若手監督の最新作特集!
第43回日本アカデミー賞にて作品賞、男優賞、女優賞の三冠を果たした『新聞記者』の藤井道人監督を筆頭に、これからの日本映画界を背負って立つ若い映画監督たちが続々と注目を集めている。今最も注目すべき、見逃すことのできない映画監督3名を最新作と共に紹介する。
佐藤快磨監督 『泣く子はいねぇが』(11月20日公開)
主演:仲野太賀
(C)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会
1989年生まれ、秋田県出身。2012 年よりニューシネマワークショップ映画クリエイターコースを受講し、初の長編 監督作品『ガンバレとかうるせぇ』(14)が、ぴあフィルムフェスティバル PFF アワード 2014で映画ファン賞と観客賞を受賞、さらに文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト 2015」にニューシネマワークショップより推薦され、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』(16)を監督。
商業デビュー作となる映画『泣く子はいねぇが』(11月20日公開)が第68回サン・セバスティアン国際映画祭 オフィシャルコンペティション部門に正式出品されており、さらに、あの是枝裕和監督もその才能を認め、佐藤監督が書いた脚本について「読ませてもらった脚本がとにかく面白かった」と高く評価。2020年、最も注目すべき監督の一人。
ふくだももこ監督 『君が世界のはじまり』(公開中)
主演:松本穂香
(C)2020「君が世界のはじまり」製作委員会
1991年生まれ、大阪府出身。日本映画学校在学中の卒業制作として監督した『グッバイ・マーザー』が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014や第6回下北沢映画祭、湖畔の映画祭で入選するなど、卒業制作ながらも確かな存在感を放った。佐藤快磨監督と時期を同じくして「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト 2015」に選出され、さらに注目を集める。
2016年には執筆活動も開始し、25歳にして第40回すばる文学賞佳作を受賞し小説家としてもデビュー。映像・文学と両フィールドで才能を存分に発揮する新進気鋭の作家。主演に松本穂香を迎えた最新作『君が世界の始まり』が公開中。
岨手由貴子監督 『あのこは貴族』(2021年公開)
主演:門脇麦
大学在学中、篠原哲雄監督の指導の元で製作した短編『コスプレイヤー』が水戸短編映像祭、ぴあフィルムフェスティバルに入選。08年、初の長編『マイムマイム』でぴあフィルムフェスティバルで準グランプリ、エンタテインメント賞を受賞。バンクーバー国際映画祭、香港アジア映画祭の他、国内外の映画祭でも上映される。09年文化庁委託事業若手映画作家育成プロジェクト(ndjc)で、初の35mmフィルム作品『アンダーウェア・アフェア』を製作。2015年『グッド・ストライプス』で、劇場用長編映画デビュー。プロデューサーが選ぶ、今後最も組んでみたい監督を選ぶ新藤兼人賞金賞を受賞。
監督・脚本を務め、門脇麦、水原希子など、豪華キャストを迎えた映画『あのこは貴族』が2021年に公開予定。
⇒他の記事も読む
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。