『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』にあるドニー・イェン作品オマージュ|2021.1.1公開
実写版『るろうに剣心』シリーズのアクション監督として知られる谷垣健治がメガホンをとったアクションコメディ『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』。
『イップ・マン』シリーズや『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』で活躍するアクション俳優ドニー・イェンが、激太りした熱血刑事に扮し日本を舞台に活躍する。
実は、本作中には香港アクション作品への数々のオマージュが散りばめられている。
中にはドニー・イェン主演の過去作品へのセルフオマージュも登場。今回は、本作をより楽しむための予習にもってこいなアクション作品の中でも、是非観ておきたいドニー主演作を厳選して紹介する。
『SPL/狼よ静かに死ね』(2003)
裏社会のドン、ポー(サモ・ハン)の逮捕目前に重要証人を殺され捕り逃した苦い過去を持つチャン刑事(サイモン・ヤム)。彼は不治の病に冒され余命わずかとなったため引退を決意、捜査チームの新たなリーダーとして札付きの武闘派として知られるマー刑事(ドニー・イェン)を迎え入れる。
ところが、チャン刑事の引退前にポーを追い詰めようと焦るチームは、マー刑事を差し置いて暴走を始める…。本作でドニー・イェンは主演兼アクション監督を担当。
新しいアイディアとして当時すでにアメリカで人気のあった総合格闘技や柔術などの要素を取り入れたそのアクションは第25回香港電影金像奨において最優秀アクション設計賞を受賞している。
谷垣健治もアクション指導・出演で本作へ参加している。
『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』では、フクロン刑事が過去の活躍を回想するシーンで『SPL』の見せ場のひとつであるマー刑事が特殊警棒1本で暗殺者と対決するアクションシーンを完全再現。
『導火線 FLASH POINT』(2007)
1997年中国返還直前の香港。正義感の強いマー刑事(ドニー・イェン)は悪党を憎むあまり毎回犯人に瀕死の重傷を負わせてしまうため、署内では暴力刑事だと問題児扱い。
そんな彼が今追っているのは、ベトナム人3兄弟アーチャー、トニー、タイガー率いる犯罪組織。彼らの元にはウィルソン刑事が用心棒になりすまして潜入していたが、次兄トニーに正体を見破られてしまう…。
本作でドニーは世界に先駆け本格的に総合格闘技と適合させたアクションを設計。
スタント コーディネーターとして谷垣健治、下村勇二も参加するほか、大内貴仁ほか日本を代表するスタントマンも多数参加。
『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』では、かつてフクロン刑事が「俺は南生囲で 3人と戦い、犯罪集団を壊滅させた」と語るシーンがある。
他にも数々のアクション作品・アクションスターへの愛が込められている本作!名作アクションをおさらいしながら、映画の公開を楽しみに待ちたい。
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