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『あのこは貴族』レビュー:現代女性の自立を軽やかに綴る本年度屈指の秀作!

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■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」

現代社会の中で女性の自立を促す映画やドラマは今に始まったわけではありませんが、本作『あのこは貴族』は従来のものを優に超越した魅力に満ちた作品です。

先ごろ終了したばかりのNHK大河ドラマ「麒麟がくる」でお茶の間の幅広い支持を得た門脇麦と、女優&モデル&デザイナーと活躍する水原希子。

ここではふたりが、それぞれ20代後半から30代にかけての現代女性が大なり小なり抱えているであろう息苦しさを体現しながら、いかにしてそれを乗り越えていくか? が軽やかなテイストで綴られていくのです。

論より証拠で鑑賞していただければ一目瞭然ではあるのですが、その前にとりあえずはどのような素敵な作品であるかを、つたない文章ながらも綴っていくことにしましょう!

まったく境遇の異なる
ふたりの女性の出会い

『あのこは貴族』は、ふたりの若い女性が登場します。



まずは、そこそこお金持ちの出で、箱入り娘として何不自由なく育てられた華子(門脇麦)。

彼女は「結婚=幸せ」と信じて疑わず、20代後半になって結婚を考えていた彼氏にふられた後、あらゆる手立てを使って新たなお相手探しに奔走し、その結果、良家の子息でイケメンのエリート弁護士・幸一郎(高良健吾)と出会い、まもなく結婚にゴールインしようとしています。

もうひとり、富山県の出身で、上京して東京の大学に通っていた美紀(水原希子)は、父親の失業で学費が続かず、やむなく夜の世界で働くも、結果として1年足らずで中退を余儀なくされました。

都会にしがみつく理由もなく、特に仕事への生きがいを感じる術もない美紀でしたが、一方で幸一郎と大学の同期生であった彼女は、つかず離れずの関係を続けています。

まもなくして華子と美紀は、思いもよらない形で出会います。

同じ都会に暮らしながらも全く環境の異なるふたりではありましたが、不思議なまでに意気投合し、そしてそれぞれが新しい世界へ踏み出していくきっかけとなっていくのでした……。


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(C)山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会