腸が弱めの人のための映画鑑賞ガイド
日々腹具合が悪い人にとって、映画館で映画を鑑賞するのは、まさに「己との戦い」と言っていいだろう。
かくいう私も幼少時より腸が悪く、尻より出現した「それ」が固形であったならば不安になってしまうほどで、もうオブラートに包むのも面倒なので率直に書くが、毎日下痢便である。約30年以上もこのような状態なので、もう慣れたものだ。昨年にはうんこ我慢道三段を取得した。茶帯である。それでも月に1〜2回は危機感を感じるし、年に1〜2回は漏らす。
そんな腸の弱い私だが、何の因果か映画について書くことでお金をいただいている。だが、お金をいただくためには映画館や試写室へ行かねばならない。しかし映画は2時間ほどあるので、鑑賞中、腸には活動を自粛していただき、肛門には獅子奮迅の勢いで仕事をしてもらわねばならない。
本題に入る。今回は、映画館に行くのを「腹痛くなったら嫌だな」と逡巡してしまうような、私と同じく腸が弱めの方のために、ちょっとした対策方法を記しておきたい。
まず、席は中央ではなく、通路側の端にしておく戦術をすすめたい。これなら「いざ鎌倉」となった場合でも、最短・最速でトイレに向かうことができる。また中央に座っていると「あ、これお腹痛くなったら右から行こうかな、左から行こうかな、上映中に横切るの気まずいな」と、腸にかなりのプレッシャーがかかってしまい、暗示をかけられたように便意が襲来する。なので、席は通路側に座りたい。初手から逃げの姿勢だが、腸弱人にとって映画館は戦場である。最悪の状況を想定できない者の末路は決まっている。
また、私がよく使う「出し切ってから行く」戦略も推奨できる。「出るものがなけりゃ出ねぇ」という当たり前の理屈だが、比較的効果が高い。また腹が痛くなる時間が固定化されている場合は、その後に行くと良い。時間前に行ってしまうと、映画を観ながら絶望までのカウントダウンをすることとなってしまい、これまたプレッシャーをうけてしまうので注意したい。
この他にも戦術・戦略問わずさまざまな方法があるのだが、今回はこのあたりで一旦、筆を置くというかキーボードから手を離そうと思うなぜなら今私は腹がちょっといたくてといれにいきたいのだがひとまず原稿を終わりにすると区切りがいいいのでがまんしながらあああトイレいってきます!
(文:加藤広大)
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