2021年03月20日

NHKBSドラマ《新!少年探偵団》「怪人二十面相」演出:佐藤佐吉インタビュー

NHKBSドラマ《新!少年探偵団》「怪人二十面相」演出:佐藤佐吉インタビュー

《新!少年探偵団》第1回「怪人二十面相」より ©NHK


《新!少年探偵団》第1回「怪人二十面相」より ©NHK

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」

NHKBSプレミアムで3月23日(火)19時より「怪人二十面相」「少年探偵団」「妖怪博士」と3夜連続で放送される「シリーズ・江戸川乱歩短編集Ⅳ『新!少年探偵団』」。

この中で第1夜の「怪人二十面相」を演出された佐藤佐吉監督に、これまでのシリーズの流れや今回の企画の面白さ、そしてご自身のキャリアなどをうかがうことにしました。


満島ひかりの希望から始まった
「シリーズ江戸川乱歩短編集」


―― まずは「シリーズ江戸川乱歩短編集」企画の発端などから教えていただけますか。

佐藤 きっかけは満島ひかりさんなんですよ。このシリーズを制作しているテレコムスタッフが以前制作した「太宰治短編小説集 第3シリーズ『カチカチ山』」(10)に満島さんが出演されたとき、プロデューサーの淵邉恵美さんに「私は子どものとき『少年探偵団』シリーズが大好きで、いずれはやってみたいんですよ」と。それとしばらくして、江戸川乱歩の著作権が切れたんですね。じゃあNHKとテレコムスタッフで乱歩のドラマ・シリーズをやってみようかと話をしていたら、満島さんのことを思い出して、明智小五郎をやってみますか?と話を持ちかけたら「やります!」と。

――企画の過程の中で、佐藤監督が演出のひとりに抜擢された理由は?

佐藤 淵邉さんが僕を指名してくださったんですよ。実はトロントの映画祭に僕が『半分処女とゼロ男』(11)を持って行ったとき、そこで彼女と初めてお会いして、畑こそ違えどその後も結構仲良くさせていただいてたんです。

それとEテレのパイロット版プレゼン・バトル番組「Eテレ・ジャッジ」(15)の中で僕が演出した「谷グチ夫妻」(15)が1回目の優勝作品になり、その後も[NHKどーがステーション]番組内ランキングで30週間連続して通算再生ランキング1位だったんですよ。そこでNHK側も認めてくれたのかもしれませんが、淵邉さんから乱歩をやってみないかと。

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