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西野七瀬の魅力|「あな番」ブレイク以降の快進撃を追う|「ホットママ」配信記念


「あな番」でブレイク!西野七瀬の女優遍歴

西野個人として初めて演技に挑戦した作品が佐藤勝利(Sexy Zone)主演の「49」(日本テレビ系)。乃木坂46の人気が上向いていた時期と重なる2013年に放送されたドラマということや関東ローカルでの放送だっため、端役を演じる西野に対する注目度はまだまだ低かった。しかし、本作で西野は学園のマドンナ的存在の水無月マナ役を演じ、大人しいというパブリックイメージとは正反対の挑戦的な役柄に挑戦したことは、後の女優としての飛躍に大きく繋がっていくことになる。



その後西野は「気づいたら片想い」「夏のFree&Easy」「命は美しい」と幾度もセンターに抜擢され、乃木坂46の顔として存在感を発揮していくことになるが、それと呼応するように、「連続ドラマW 天使のナイフ」、NHK大河ドラマ 「花燃ゆ」といったドラマや個人としてCMへの露出も増えていった。



そして、初の主演と言えるドラマが「初森ベマーズ」(テレビ東京系)だろう。実際のところは乃木坂46が主演ということで西野の主演作ではないが、ドラマ内での立ち位置や活躍はまさしく主演であり、西野の演技は大きく注目を集めることになった。ここで付け加えておきたいのは、あくまでも乃木坂46界隈での注目ということで、世間的に西野の女優としての注目度が上がったということは当時の体感としてはあまりなかったように思う。2015年の段階ではあくまでもアイドルドラマの中における主演に過ぎなかったということだ。



だが、2016年にネット配信された「宇宙の仕事」や初の主演となった映画『あさひなぐ』への出演以降、少しその様相に変化が現れ始める。 「初森ベマーズ」では乃木坂46のために制作されたドラマであった一方で、『あさひなぐ』では同じようにメンバーが多数出演しているものの、人気漫画を原作とし、乃木坂46のための映画ではないという点で決定的に異なっている。つまり、本作は世間に対して門戸が開かれた乃木坂46初の主演映画であるという意味で、そこで主演を務めた西野の女優としての立ち振舞いはより一層注目を集めることになるのは必然だった。



そこから、西野は「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」(テレビ東京系)で初のドラマ主演に抜擢。3ヶ月しか存在できないビデオガール天野アイを演じた西野は、演技については賛否両論あったものの、有限の人生を自覚的に生きなければならない難しさを抱えながらも、西野の儚いイメージはドラマの世界観を見事に演出していたように思う。本作は1年後の2019年に「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018- 特別編」が放送されるなど大ヒットを果たしたと言えるだろう。



そして2019年に2クールに渡り放送されたドラマ「あなたの番です」(日本テレビ、以下、「あな番」)が西野のその後の女優人生に大きく影響を与えることになる。本作は都内のマンションに引っ越してきた手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)による年の差新婚夫婦が、交換殺人ゲームに巻き込まれるというミステリードラマとなっている。西野は202号室の理系大学生の黒島沙和を演じ、最終話では黒幕として登場。サディスティックかつサイコパスな演技を通じて視聴者をどんでん返しへと導いた。視聴者をも巻き込み続けてきた脚本の素晴らしさも去ることながら、西野の普段のイメージとは異なるダークな演技はあまりにも衝撃的すぎた。だが、そのギャップがあるからこそ最終話での黒島の振る舞いは視聴者に予測できない形で降りかかってきたのだろう。



ドラマ「あなたの番です」より

西野が持つ純朴さや儚さは、当然自己主張するものでもないし、分かりやすく役柄に影響を与えるものでもない。だがそれゆえに、時としてその役柄とのギャップが顕然と立ち現れてくるのだ。もちろんそれは、西野の演技力の裏付けがなければ成し得ないものでもある。「あな番」での西野の演技はこうした彼女の魅力が存分に現れていた作品だったのではないだろうか。



初のブレイク作となった「あな番」以降、2020年には映画『一度死んでみた』「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)と続々と話題作に出演し、特に「アンサング・シンデレラ」においては主演ではないものの、新人薬剤師の相原くるみという重要な役柄を演じ、女優としての地位を確立させたように思われる。



2021年はこれまでの実績の現れかのように映画やドラマの出演予定が相次いでいるが、3月19日にAmazonプライム・ビデオにて配信が始まった「ホットママ」での西野の体当たり的な演技に個人的に注目している。

本作は中国で社会現象を起こすほどの人気ドラマのリメイク版となっており、西野は仕事と子育てに奮闘する松浦夏希を演じている。エピソード3まで視聴したが、西野が見せている喜怒哀楽の表情の機敏が非常に新鮮だった。だからといって、そこに違和感があるわけでもなくフラットに演じていて、「あな番」とは違った魅力に満ちていた。これまでは学生を演じることが多かったこともあり、5月で27歳を迎える彼女が見せるママ役は今後の西野にとっても大きな挑戦であることは間違いない。民放のドラマと比べるとどうしても話題となりにくいが、西野の現在地を示している作品としてぜひ注目してほしい。

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