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2021年03月27日

『ラーヤと龍の王国』製作陣が明かす、“実写並み”のアニメーションが実現するまで

『ラーヤと龍の王国』製作陣が明かす、“実写並み”のアニメーションが実現するまで



ディズニー・アニメーション最新作『ラーヤと龍の王国』が、映画館とディズニープラス プレミア アクセス 同時公開を迎えた。

本作の舞台となるのは、<龍の王国>クマンドラ。かつて龍と人が共存する平和な1つの国だったが、邪悪な魔物によって人々が“信じあう心”を失い、バラバラになってしまった。“ひとりぼっち”の救世主・ラーヤは王国を救うため、相棒のトゥクトゥクと共に、かつて魔物を退けた最後の“伝説の龍”シスーを見つけ出す。彼女の失われた魔力を蘇らせるべく再び旅路を進めていくが、シスーの助言や個性豊かな仲間たちとの出会いによって、ラーヤは魔法よりも大切なものに気づかされていく…。



物語に込められた温かなメッセージが世界中で反響を呼んでいるが、中でも、本作を語る上で欠かせない大きな魅力のひとつが、製作陣の並々ならぬこだわりが感じられる<美しいアニメーション>だ。

実写と見間違うほどのクオリティで描かれる本作。製作の貴重な舞台裏を、撮影監督兼照明担当のアドルフ・ルシンスキーが明かした。製作当時、アドフルは監督から細かな要望を受けていたといい、次のように振り返る。「(監督から)早い段階で、“ある土地から次の土地に行くにつれて、時間が経過するのが分かるようにしたい”と言われていました。それらの出来事が全部すぐに起こったのではなく、何日かの間、あるいは何週間かの間に起こったのだと感じられるようにする、ということです。」



そんな監督からのリクエストのもと、水の揺らめきや砂漠に巻き起こる砂埃など、“形のないもの”までも見事に表現されているが、その一つとして、アドルフは水の減退により孤立が深まっている砂漠の国・テイルでのシーンを例に挙げる。「テイルは砂漠なので、“厳しい世界”という雰囲気にしないといけない。だから、強い日差しを表現すべく、照明も強くして、影を濃くしました」と説明し、「信頼のないところでは埃や煙をよく使い、あるところでは霧や蒸気という水をテーマにしたものを使うというように、ストーリーとの関連を意識していきました」と隠されたこだわりを明かしている。

一方で、アドルフと同じく撮影監督のロブ・ドレッセルは、5つの国が交差するせわしい市場のタロンを例に挙げる。「タロンにある人が集まるマーケットでは、そのエネルギーを感じられるように、僕らは人混みの中を歩いているようにカメラを動かしているんだ。カメラもキャラクターの一人であるようにね」と明かし、その言葉からは環境や文化に合わせた表現方法でアプローチしていることがうかがえる。



製作陣の手腕が光る美しい映像の数々に、SNSでは「足元を逆流するせせらぎ、頬に流れる涙、花を浮かべたときにできる波紋…すべてが素敵」「断片された一つ一つの国の表現が美しい」と魅了される声が続出。観る者の心を掴んで離さない、心を揺さぶるほどの映像美が広がる本作は、映画ファンならずとも一見の価値ありだ。

『ラーヤと龍の王国』は、映画館andディズニープラス プレミア アクセスにて公開中。

作品情報

原題:Raya and the Last Dragon  全米公開:3月5日 
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
監督:ドン・ホール(『ベイマックス』他)、カルロス・ロペス・エストラーダ(『ブラインドスポッティング』)
製作:オスナット・シューラー(『モアナと伝説の海』)、ピーター・デル・ヴェッコ(『アナと雪の女王』シリーズ)

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