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今クールドラマ主演2本!松坂桃李のさまざまな顔(=5本の映画)



2021年4月24日からNHK「今ここにある危機とぼくの好感度について」、30日からテレビ朝日系「あのときキスしておけば」と2本の主演テレビドラマの放映がスタートした松坂桃李。

映画も『いのちの停車場』『空白』『孤狼の血LEVEL2』『耳をすませば』と新作が続々控えております。

今回はそんな松坂桃李の、まるでカメレオンのようなさまざまな面を見られる映画を紹介してみたいと思います。

松坂桃李の表と裏の顔……?
『アントキノイノチ』(11)



さだまさしの同名小説を瀬々敬久監督のメガホンで映画化した『アントキノイノチ』(11)は、遺品整理業に従事することになった杏平(岡田将生)と先輩社員ゆき(榮倉奈々)を主人公に繰り広げられていく痛切な青春ラブストーリー。

杏平は吃音症に悩みつつ、高校時代の事件がきっかけとなって一度心が壊れてしまったというつらいキャリアの持ち主ですが、その高校時代のエピソードに登場するのが松坂桃李扮する松井新太郎です。

杏平のクラスメイトで明るく楽しい人気者ではありますが、その裏ではストレスのはけ口としてイジメの標的を求めている邪悪な偽善者でもある松井……。

そんな闇の要素を持つ青年を演じた本作と『僕たちは世界を変えることができない』(11)の合わせ技で、2011年度のキネマ旬報新人男優賞や横浜映画祭最優秀新人賞を受賞しています。

[2021年4月30日現在 配信されているサービス]
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キラキラ映画の松坂桃李
『今日、恋をはじめます。』(12)



 今の若手俳優なら一度は通る青春キラキラ映画への出演。

松坂桃李も2012年の『今日、恋をはじめます。』に主演しています。

水波風南の少女漫画を原作に、古澤健監督がメガホンをとった本作、地味な女の子を弄ぶのをギャンブルのように楽しんでいた美少年・椿京汰(松坂桃李)が、新たな標的になるはずだった生真面目で要領の悪い日比野つばき(武井咲)にだんだん本気になっていくさまを、そしてつばきもまた鼻持ちならない孫座だったはずの京汰に惹かれていくさまを、ともに瑞々しく描いていきます。

今から9年前の作品なだけに、主演のふたりだけでなく山﨑賢人や新川優愛、青柳翔、木村文乃など現在活躍中のスターの初々しい姿をいっぱい拝めるお宝映画の1本で、その中には松坂桃李が“シンケンレッド”で主演したデビュー作「侍戦隊シンケンジャー」“シンケンピンク”白石麻子役の高梨臨や、後に「手裏剣戦隊ニンニンジャー」(15~16)“モモニンジャー”百地霞役の山谷花純も出演しているのもお楽しみでしょう。

戦争映画の松坂桃李
『日本のいちばん長い日』(15)



 1945年8月15日、ポツダム宣言の受諾、即ち戦争終結を告げる昭和天皇の玉音放送を阻止しようとする日本陸軍若手将校が起こしたクーデター=宮城事件の全貌を描いた半藤一利のドキュメント小説を原作とする、2度目の映画化。

松坂桃李はクーデターの中心人物のひとり畑中健二陸軍少佐を演じています。

原田眞人監督はクーデターを起こす若手将校たちを狂気の行為としてではなく、純粋であったがゆえの暴動として描いており、そこが岡本喜八監督による1967年版と大きく異なる点のひとつとなっています(1967年版で黒沢年男演じる畑中少佐は、まさに戦争の狂気の象徴として描かれていました)。

そうした演出意図に応じ、松坂桃李は戦争さえなければ普通の若者として青春を謳歌していたのであろう、ごく普通の青年の悲劇を体現していました。

松坂桃李のエロティシズム
その発露『娼年』(18)



松坂桃李の単なるイケメンなだけではない、内面からさりげなくも確実に醸し出されるエロティシズムは女性ファンなら先刻ご承知の通り。

そんな彼の資質をフルに活かした作品が石田衣良原作、三浦大輔監督の『娼年』(18)です。

ここで松坂桃李が扮するのは、女性向け会員制ボーイズクラブで娼夫の仕事を始めた大学生リョウ。

それまで女性に楽しみを見い出すことができずにいたリョウですが、自分の身体を買う女の心の中の寂しさや悲しみなどに触れていくことで、それまでになかった優しい想いの火を心に灯すことができるようになっていきます。

一見スキャンダラスな題材のR-18+指定作品ながらも、女性層から多大な支持を集めてクリーンヒットとなった作品です。

時代劇ヒーローとしての
松坂桃李『居眠り磐音』(19)



「侍戦隊シンケンジャー」からおよそ10年にして、松坂桃李は本格時代劇映画『居眠り磐音』(19)で堂々時代劇ヒーローを演じることになりました。

佐伯泰英原作、本木克英監督によるこの作品、松坂桃李は藩内の陰謀に巻き込まれて友人を斬る羽目になり、今は浪人として江戸で暮らす佐々木磐音に扮しています。

剣の達人である彼は、やがて江戸の金融騒動から今津屋を護る用心棒として雇われますが、そkどえ繰り広げる殺陣の見事なこと!

昔から「剣の達人は剣先が伸びる」などと言われますが、彼が繰り出す居眠り憲法もまさに剣先が伸びる優れもので、正直、今ここまで殺陣が似合う若手俳優はいないのではないかと思わされるほど!

キャラクターとしても少し抜けてておとぼけで、気は優しくて子ども好き(そして女心には気がつかない?)そんな好もしい浪人者。

しかし友を自らの手で殺め、許嫁を捨てて脱藩した己をずっと責め続けている悲しみの描出なども実に自然に成されています。

続編が期待できる作りだっただけに、ぜひとも続編映画も見せていただきたいもの。

松坂桃李は令和の市川雷蔵になれる逸材だと、私個人は確信しております。

(文:増當竜也)
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