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平手友梨奈の一挙手一投足に惹きつけられる理由|「六本木クラス」で切り拓いた新境地

(C)2021「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre


『響-HIBIKI-』(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

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2020年に欅坂46を脱退後、俳優やアーティストとして唯一無二の活躍で新たな境地を切り拓いている平手友梨奈。欅坂46時代からセンターとして、天性とも言える表現力とパフォーマンスで多くのファンを魅了してきたが、俳優としての彼女もまた一挙手一投足に心を奪われてしまうというか、ずっと目で追ってしまうような魅力を放っている。

欅坂46時代には映画『響 -HIBIKI-』で映画初主演ながら、第42回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。その後は映画『さんかく窓の外側は夜』を始め、ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』、ドラマ「風の向こうへ駆け抜けろ」(NHK総合)、そして現在放送中の「六本木クラス」の5作に立て続けに出演し、そのうち4作において主演やヒロイン級の役を演じている。

「六本木クラス」でも経験に裏打ちされた豊かな演技力を披露し注目を集めている平手。そんな彼女の約2年半の活躍を振り返りつつ、魅力を考えてみたい。

『響-HIBIKI-』アイドル・平手友梨奈の延長線


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

平手の存在を広く知らしめることとなったのはやはり『響-HIBIKI-』だろう。同作で新進気鋭の天才小説家・鮎喰響を演じた平手。誰に対しても歯に衣着せぬ物言いや態度で暴力沙汰を起こすこともあるが、小説家としての才覚は本物で若くして新人賞受賞という快挙を成し遂げるいわゆる“天才”という括られるタイプのキャラクターだ。

平手のパブリックイメージは欅坂46の活動を通して知られていったが、原作者・柳本光晴も「『サイレントマジョリティー』のPVを見た時から、もし『響』が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました」と明かしており、『響-HIBIKI-』での響は間違いなくアイドル・平手友梨奈の延長線上にあった。


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

中でも普段は淡々としていて時には甘えることもある響が、突然張り詰めた糸がはち切れたかのように爆発するときの、なんともいえない危うい雰囲気の緩急を生々しく描き出していたのが印象的。当時の平手のイメージともリンクしてより魅力的に映った。

『響-HIBIKI-』は現在でも平手の代表作と語られることが多い。欅坂46を脱退してから平手は俳優としても自身をアップデートさせ、さらに深みのある役者として多くの作品で存在感を発揮していくようになる。

『さんかく窓の外側は夜』で見せた多彩な表情


(C)2021「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre

卒業後初めての出演作となったのが岡田将生と志尊淳のW主演作でも話題となった『さんかく窓の外側は夜』だ。『響-HIBIKI-』の後本格的に俳優として歩み始めた第1作ということもあり、多くの期待を背負わされて挑んだ作品だったはずだが、本作でも平手は期待以上の演技を見せてくれた。

『響-HIBIKI-』と同様に“呪い師”の能力を持つヒロインの非浦英莉可という特異な役柄に抜擢された平手。『響-HIBIKI-』でも共演した北川景子演じる弁護士の石井慶子を呪いで殺してしまうという初登場はシーンは衝撃的だった。だがこれまでの役と異なるのは、変わりゆく表情の変化が見られたという点だ。


(C)2021「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre

最初こそ“呪い師”という強烈なキャラクターで登場したが、物語が進むにつれて徐々に人間臭い一面も現れてくる。呪い師としての姿から感情豊かな人間としての側面を、平手は鮮やかに見せてくれていた。

「ドラゴン桜」俳優としての重要な転機


(C)TBS

「ドラゴン桜」
第2シリーズは平手の新たな代表作と言える作品になったのではないだろうか。本作では平手を含めた加藤清史郎・志田彩良・鈴鹿央士・高橋海人(King&Prince)・細田佳央太・南沙良といった期待の若手俳優が一同に揃った。

各々のバックボーンも詳細に描かれ、過去に山下智久や新垣結衣ら人気俳優を排出してきた登竜門ともいえる同作において、彼女は実力を遺憾なく発揮していた。注目株とされる俳優陣の中に名を連ねたことが示しているのは、平手もまた俳優として認められているということだ。

平手は龍海学園のバドミントン部の絶対的エースであり、全国トップクラス実力を誇る選手として有望視されながらも、膝の怪我によって戦線離脱を余儀なくされた岩崎楓を演じており、東大でスポーツ医学を学ぶべく東大専科への志願を決意。『響-HIBIKI-』や『さんかく窓の外側は夜』で平手が過去に演じてきた役柄は、平手の内面に影を落としているどこかダークでエキセントリックなキャラクターだ。

だが「ドラゴン桜」ではあくまでも等身大の高校生の生き様をありありと表現していた。第8話で自分の進路に反対する両親に対して、自分の信念を貫いて覚悟を訴えかけるような眼力からは平手の俳優としての凄みを感じさせた。平手の声や表情だけでは図れない。内から漏れ出す芯の強さに私たちは惹かれてしまうのだ。

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』“静”の演技の存在感


(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会

『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
では佐羽ヒナコという作品のキーマンでありながら、続編というプレッシャーを感じさせない見事な演技を見せてくれた平手。岡田准一や木村文乃、堤真一といった錚々たる俳優陣の中でも、平手はその存在感を見せてくれていた。

平手演じるヒナコは事故によって車椅子生活を余儀なくされているというこれまでとは全く異なる役柄だ。アクションシーンが満載の同作において、平手の存在は極めて異質。


(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会

ド派手なアクションのなかで、際立つのは平手の「静」の演技である。言葉数も決して多くはないものの、車椅子生活から脱しようとひたむきにリハビリを重ねる強さも持ち合わせている。絶望のなかで一筋の希望を見出していくヒナコという役柄はまさにはまり役だったのではないだろうか。

「六本木クラス」新境地を切り拓いた魅力


(C)テレビ朝日

そして平手の引き出しの多さに気付かされたのが2022年夏クールドラマの「六本木クラス」。話数を重ねるごとに、新たな表情を見せてくれる平手の姿から目が離せなくなる。

本作は韓国ドラマ「梨泰院クラス」を日本向けにローカライズされた作品。平手はIQ162の天才的頭脳を持つ人気インフルエンサーであり、主人公の宮部新(竹内涼真)が経営する「二代目みやべ」のマネージャーの麻宮葵を演じている。

「梨泰院クラス」の原作者であるチョ・グァンジンは『響 -HIBIKI-』で平手が演じた響がチョ・イソと雰囲気が似ていると語っていたように、本作は『響 -HIBIKI-』の役柄と非凡な才能を持っているという点でどこか近しい部分はある。一方で10話までで明らかになっているのは、マネージャーとしての手腕はもちろん、新へ向けられたまっすぐな愛情だ。



最初こそキレ者という印象が拭えなかったが、新と出会い共に「長屋ホールディングス」と対峙する目標を掲げた後には、新への無垢な愛も見え隠れしてきた。

第9話で葵は新に告白することを決心。これまで言いたくても言えなかった「愛してる」という一言を純粋な思いを乗せて伝えるシーンからは平手のこれまでの役とは違う、ストレートな凄みを見せつけられた気がした。

恋愛要素のある作品に挑むのは今回が初めてだっただけに、恋の行方がどうなるかがひとつの見どころではあったが、平手のまっすぐでひたむきな告白は胸に響くものがあった。ここまで豊かな表情ができるのか……と驚かされたものだ。

【関連記事】
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俳優・平手友梨奈の成長に目が離せない

カメレオン女優とはよく言ったものだが、平手についていえば、カメレオンのように役へと自分から近づいていくのではなく、役と本人が一体化しているように思えるのだ。つまりは役になりきっているのではなく、役と自分を自然と違和感なく重ね合わせているような。

その感覚は欅坂46でセンターに立つ彼女自身からも伝わってきたが、役の魅せ方に平手の役者としての魅力が詰まっているような気がする。

そして演技力は、この2年半の間にもの凄いスピードで成長している。21歳という若さもあるが、主役級の役をいくつも経験してきたことで、この若さで演技に深みが出てきたのが驚異的だ。

これからどんな表情を作品を通して見せてくれるのか。俳優・平手友梨奈の快進撃はまだ終わらない。

(文:川崎龍也)

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| 2021年 | 日本 | 102分 | (C)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 ©Tomoko Yamashita/libre | 監督:森ガキ侑大 | 岡田将生/志尊淳/平手友梨奈/滝藤賢一/マキタスポーツ/新納慎也/桜井ユキ/和久井映見/筒井道隆 |

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