竹野内豊はコメディでこそ活きる!! 竹野内豊コメディ作品5選


「義母と娘のブルース」


(c)TBS

綾瀬はるか主演でスペシャル版も放映された2018年の大ヒットドラマ。

ここでの竹野内豊は超のつくバリバリのキャリアウーマンが結婚することになった岩木亜希子の夫となる宮本良一役。
先妻を亡くし、一人娘のみゆきの母親を求めて亜希子と結婚しますが、実は癌を患い余命いくばくもない身体です。しかし、最後まで穏やかな性格を保ったままこの世を去ります。

死後を描いたスペシャルドラマでもナレーションとして登場したほか、なんと見た目がそっくりな別人として亜希子の前に登場するサプライズもありました。

敢えて脇に回った佐藤健や、成長したみゆきを演じた上白石萌歌などの好演もあって、良質かつ異色のヒューマンコメディとなりました。

綾瀬はるか演じる亜希子がビジネスマンとしてでしか人間生活を送ってこなかったこともあって、いざ、家庭を持つと言うことになると何かとギクシャクすることだらけですが、竹野内豊演じる良一はその朗らかさで、大らかさで物語を包み込んでくれます。

「素敵な選TAXI」


(c)フジテレビ

脚本&出演をバカリズムが担当した2014年のコメディドラマで、竹野内豊史上最もコメディに針を振った作品と言えます。

このドラマの後「黒い十人の女」、映画化もされた「架空OL日記」、そして間もなく公開の映画『地獄の花園』などなど多くの作品で脚本を手掛けることになるバカリズムですが、この「素敵な選TAXI」が初の連ドラ作品となります。

ここで竹野内豊が演じるのが枝分(えだわかれ)という名のTAXIドライバー。しかし、このTAXI、普通のTAXIではなくて、乗客がやり直した過去に遡り、そこにある選択肢を改めて選ばされるというもの。

乗客が直面する事柄は時に結構大変なこともあるのですが、物語自体はユーモアに満ちたものになっています。
枝分が常連となっている喫茶店のマスター役でバカリズムも出演(店員には南沢奈央や清野菜名の姿も!?)。毎回ごとのゲストの豪華さも話題になりました。

時にメタ的なギャグも多い物語は高評価を受けて、市川森一脚本賞奨励賞を受賞、その後スペシャルドラマも放映されました。

ちなみにこの「素敵な選TAXI」繋がりで、バカリズムが脚本を担当した映画『地獄の花園』から「イチケイのカラス」に、裁判の被告人役で永野芽郁、広瀬アリス、遠藤憲一、バカリズムが出演しています。

 『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』



それまでもラブコメディなどに出演してきた竹野内豊が完全にコメディジャンルに振り切った初の映画作品がこの2011年の『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』。

竹野内豊が演じる大木信義は水川あさみ演じる妻の咲と、新婚なのに倦怠期気味。そんな時に怪しげな占い師の勧めで新婚旅行という名の地獄ツアーに出ることになり…というファンタジーコメディ。

独特のタッチで描かれる地獄を背景に竹野内豊と水川あさみと絶妙な掛け合いを見せます。荒川良々や橋本愛、鈴木福などが真っ青な顔をした地獄の住人を演じているのも何とも言えない違和感を生んでいます。

竹野内豊の何とも居心地の悪そうな、“何かちょっと違う?”といった雰囲気がいい味を出しています。

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