©︎ 2021 Short Shorts Film Festival & Asia.
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映画コラム

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2021年05月17日

誰でも参加可能!SSFF & ASIA 2021の魅力!オンライン上映オススメ短編映画5選も

誰でも参加可能!SSFF & ASIA 2021の魅力!オンライン上映オススメ短編映画5選も


©︎ 2021 Short Shorts Film Festival & Asia.

約20年以上続く、日本最大の短編映画祭・SSFF & ASIA(ショートショート フィルムフェスティバル アジア)。

2021年は、東京の各地とオンラインで、6月11日(金) ~ 6月21日(月)の10日間開催されることが決定しました。

今回はそんな映画祭の魅力と、2021年4月27日(火)より開催中のオンライン会場のオススメ作品5本をご紹介。
世界各地で作られた短編映画の魅力に触れて、興味を持った方は、ぜひ映画祭の本期間にもご参加ください。

SSFF & ASIA 2021の魅力

SSFF & ASIA 2021の魅力は「誰でも参加しやすい鑑賞料金の手軽さ」「豊富な作品数」

多くの作品は無料で鑑賞ができ、世界約120カ国から選ばれた約250作品が上映されるのは、本映画祭ならではと言えます。短編映画を普段観ないという方であっても、様々な国やジャンルの作品に出会えば、ハマることは間違いなしでしょう。

今年は近年の情勢を鑑みて、リアル会場とオンライン会場で世界の短編映画が上映されます。

リアル会場は、表参道ヒルズ スペース オー、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、TORQUE SPICE & HERB,TABLE & COURT、赤坂インターシティコンファレンス、LINE CUBE SHIBUYAなどで、2021年6月11日(金) ~ 6月21日(月)の10日間開催。

一方オンライン会場は、いきものがかり「星屑の子」の特別配信も含め、Online Grand Theater、3D空間「DOOR」シアター supported by NTT、バーティカルシアター supported by smash.と、大きく分けて4会場で配信されます(配信期間はそれぞれの会場によって異なります)。

日本のどこにいても、お家にいながらでも、参加できるのが本映画祭の魅力といえるのです。

オンライン上映作品オススメ5選

ここからは、現在オンライン配信中「2018-2020ジャパン部門セレクション」に含まれる短編映画の中から、オススメの5作品をご紹介します。

こちらの内容も参考にしつつ、自分だけのお気に入り作品をみつけてみてください。

ある日本の絵描き少年




PFFアワード 2018(日本)の準グランプリ、ジェムストーン賞を獲得したほか、SSFF & ASIA 2019 ジャパン部門 オーディエンスアワードなど、多くの映画祭で賞を獲得した一作。

クレヨン、水彩画、油絵、マンガ、デジタルなどなど、様々な映像技術を横断して描かれるのは、漫画家を目指すある男の半生。遊び心溢れる演出と感動的なクライマックスには誰もが目を奪われるはず。



メガホンをとった川尻将由監督は現在、初長編映画のクラウドファンディングを実施中。そちらも期待が高まります。

女子は敷居を跨げば七人の敵あり



『るろうに剣心』シリーズの助監督や『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズの脚本などでも活躍する上條大輔監督が手がけた青春短編映画。

廃部寸前の映画研究部と転校することを言い出せない女子部員。彼女たちが映画制作に励む姿が、大人の心にも刺さる名作青春映画です。

未来のあたし



元欅坂46のメンバー・織田奈那さんが主人公の学生時代を務めたファンタジックな人間ドラマ。櫻井淳子さんが主演を務め、高校時代にタイムスリップした主婦が学生時代の自分と出会い、人生を見つめ直すさまが描かれていきます。



監督は『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』が高く評価されるなど、劇映画にとらわれない作品作りで定評のある豊島圭介さん。

アイドル




キッズアイドルと、その稼ぎに生活を委ねる毒親の関係性を描いた衝撃作。

インディペンデント映画界を中心に活動の幅を広げている女優・根矢涼香さんが恐ろしい毒親を熱演し、物語は思わぬ結末へと突き進んでいきます。

監督を務めたリンゼイ龍子さんは、イギリス生まれ、東京で活躍している日英系のハーフ。外国映画と日本映画の垣根を超えるような重厚な世界観にも惹きつけられる一作です。

マイリトルゴート




『PUI PUI モルカー』で注目を集める見里朝希監督が東京藝術大学大学院時代の修了制作として完成させた短編映画。

『PUI PUI モルカー』同様、フェルトで作られた可愛らしいキャラクターが登場するものの、描かれる世界観は、かなり、ダーク。日本でも有名な童話『オオカミと七匹の子ヤギ』を題材にしつつも、原作となるグリム童話版を継承するようなおどろおどろしい作風が印象的な一作です。

皮膚がただれた子ヤギたちや恐ろしいオオカミ、そして思わぬ比喩表現に気づくクライマックスも含めて、一見の価値がある大人のためのダークファンタジーです。



以上、現在配信中のオススメ短編映画5作品を紹介しました。

上記で紹介した5作品以外でも、2018-2020ジャパン部門セレクションでは、様々な作品を配信中。

また、リアル会場の開催に先駆け、オンライン会場では、以下の日程で各プログラムの作品が先行配信される予定です。

○5月11日~
Ladies for Cinema Project
観光映像大賞

○5月31日~
Cinematic Tokyoプログラム

○6月1日~
バーティカルシアター部門 supported by smash.

○6月8日~
キッズプログラム 
U-25 プロジェクト 1

上記に加え、残りの全作品は2021年6月11日以降配信予定。これらの作品は、リアル上映が終了する2021年6月21日までオンラインで何度も鑑賞が可能です。お気に入りの作品をみつけて、繰り返し鑑賞するのも良いかもしれません。

ぜひ、貴重なこの機会に、世界中の短編作品の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

 (文:大矢哲紀)

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