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『機界戦隊ゼンカイジャー』ステイシーは本当に王子?スーパー戦隊の王子キャラを通してステイシーへの期待を語る

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

前回に引き続き今回も全開で『機界戦隊ゼンカイジャー』のお話。

第7カイ「魔界の王子は気がみじかい!」で本格的に参戦してきたトジテンドからの刺客、ステイシー。

タイトルに“魔界の王子”とありますが、現状明らかになっているのは幹部バラシタラと人間の母との間にできたハーフということで、王子ではありません。(実は本当に王子だったというパターンも、この先あるかもしれませんが)

しかし、なぜ王子とタイトルについたのか。

敵らしからぬ甘いマスク、変身後のステイシーザーのかっこよさ、親への憎悪の感情などから推察するに
、これは1983年のスーパー戦隊『科学戦隊ダイナマン』の敵として活躍した、ジャシンカ帝国のメギド王子のオマージュに違いありません。(『仮面ライダーセイバー』が放送中の2021年に、メギドというフレーズを出すのは紛らわしいことこの上なし)

スーパー戦隊には『光戦隊マスクマン』のイガム王子や『超電子バイオマン』のプリンスなど、数多くの王子が登場しており、それぞれ物語を盛り上げる役目を大いに果たしています。(『忍者戦隊カクレンジャー』の貴公子ジュニアは遠藤憲一さんが熱演。最高。大好き。)

その中でもメギド王子の活躍と見所は群を抜いており、王子というものを語る上でメギド王子は外せません。

今回は簡単にメギド王子の魅力を伝えさせていただきまして、気になったら「ダイナマン」を見ていただき、現状、ツーカイゴールドのインパクトに押され気味のステイシーザーの活躍を応援できたらと思います。

まず、メギド王子は敵なのにかっこいいんです。

そんなの普通だろと思われる方も少なくないかもしれませんが、「ダイナマン」以前の作品では、メギド王子のようなスタイリッシュな敵は出てきてません。(デザイン的にですよ。生き方がスタイリッシュなキャラはいますよ)

アニメから飛び出てきたようなかっこいい敵というのは、実はこのメギド王子からなんです。メギド王子がいなければステイシーもいなかったかもしれません。

メギド王子の容姿は当時かなり斬新だったんですが、実は更に革新的なことをしているんです。

物語の後半、ダイナマンとジャシンカ帝国の争いが熾烈を極める中、ジャシンカ帝国幹部の一人だったメギド王子が第三勢力的な感じで「ダークナイト」というスーパー戦隊初のダークヒーローに変貌を遂げるんです。

そしてこのダークナイトが、ダイナマンを喰ってしまうほどのかっこよさなんです。

親とのバチバチもステイシー並み。

メギド王子のいるジャシンカ帝国というのは地上の人類とは異なり、地下で独自の進化を遂げたため尻尾が生えています。

この尻尾の数が権力の証となっていたんですが、終盤に台頭してきた女将軍のゼノビアが、失敗を重ねていたメギド王子の尻尾を切るんです。

さらに、父である帝王アトンにも愛想を尽かされ洞窟に幽閉されてしまい、相当な屈辱を受けたメギド王子は復讐心によってダークナイトとなり復活。最後には帝王アトンを自らの手で倒し、ジャシンカ帝国の王となります。

うーん、バチバチ。

このダークヒーローの流れは次作「バイオマン」のバイオハンター・シルバに継がれ、今でも脈々と続いています。

もっと言うと、このダークヒーローの成功があったからこそ追加戦士という発想につながった可能性もあると僕は思っています。

スーパー戦隊の幅を広げたメギド王子のように、是非ステイシーにも活躍してほしいと思います。

(文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】

第205回:30代後半以上のスーパー戦隊ファンなら分かる?『機界戦隊ゼンカイジャー』のエモいポイント
第203回:キラメイジャーとリアルにVSしてる!篠宮暁&「リュウソウジャー」プロデューサーズ座談会

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