『クルエラ』エマ・ストーンもアドリブを披露!?ユーモア溢れる撮影現場とは
エマ・ストーン主演『クルエラ』では、パンクムーブメントが吹き荒れる70年代のロンドンを舞台に、ファッション・デザイナーを目指す少女エステラが、「101 匹わんちゃん」に登場するディズニー史上最も悪名高き “ヴィラン”クルエラに変貌を遂げていくストーリーが描かれるが、シリアスなドラマ性に加え、個性豊かなキャラクター陣の織りなすユーモア溢れる空気感も魅力的な作品だ。
というのも、本作の監督を務めたクレイグ・ギレスピーは、自身の監督作『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』で、絶妙にずらしたユーモアセンスを世に見せつけた人物。今回も、彼の手によって、『クルエラ』の歪んだ世界観にユーモアが完璧な形で織り込まれているという。
ギレスピー監督は、「ユーモアはたっぷりあるよ。『アイ、トーニャ』のように、わざとタイミングがずれたように脚本が書かれていたりね。今作には素早い感じのジョークがある。それに僕は即興を奨励した。その場で生まれる感じを僕は大事にしたんだ。生き生きした感じにしたかったから。それを見るのはエキサイティングだった。」と、本作の製作について振り返る。
特に存在感を見せたのは、ヴィランに変貌していく主人公エステラにとって、家族同然の大切な仲間であるジャスパー・ホーレスを演じた2人の人物だ。『101匹アニメーション』にも登場したこの愉快な凸凹コンビを演じたジョエル・フライとポール・ウォルター・ハウザーは、これまでにも数々の作品を彩ってきた実力派俳優。ジャスパー役を演じたフライは、ダニー・ボイル監督の『イエスタデイ』やHBOのヒット・シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」における役柄で広く知られており、一方ホーレス役のハウザーは、クリント・イーストウッド監督の『リチャード・ジュエル』で表題役を演じたほか、ギレスピーの前作映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でショーン役で知られている。
ジャスパー役のフライについて、「ジョエルは私がこれまで共演してきた役者の中で屈指の才能豊かな俳優よ」と話すのは、主演のエマ・ストーンだ。「ポールについては『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観たときに、私は彼にすっかり夢中になっていたの」と彼女は続ける。「これまで見てきた中で一番可笑しいパフォーマンスのひとつだと思ったわ。彼はとにかく素晴らしいし、彼がキャラクターになりきって撮影中にやるアドリブはとにかく本当に面白いのよ。」とも話し、彼の存在が、エマ自身の演技にも影響を与えたのだと明かした。
そして、ホーレス役のハウザーについて、製作を務めたクリスティン・バーは、「ポールは私たちを大笑いさせてくれました。彼は身体でも言葉でも笑いをとれる達人です。」と話し、ギレスピー監督もまた、「前にも一緒に仕事をした仲ですが、ポールの楽しいところは、とても自然発生的なところです。彼が次に何をしてくるのか誰にも分かりません。だから全員が、次に何が来てもいいように待ち構えるので、生き生きした感覚が保たれるのではないでしょうか。そういう予測不能なところや、あり得ないようなところからユーモアを引き出して見せる姿は、見ていてとても楽しいですよ。」と彼のアドリブ力を大絶賛。
ハウザーもまた、「ジョエルは、ほとんど何をしなくてもものすごく面白いことのできるタイプの男なんだ。それはイギリス人特有のものでもあるんじゃないかな。イギリスのユーモアはミニマリスト的な部分があって、めちゃくちゃ可笑しいからね。だから、ジョエルと会って彼と一緒に色々と試し始め、どんなケミストリーが生まれそうか分かってきたとき、僕はとても嬉しかったんだ。」と称賛した。
そんな2人を中心に、ヴィラン誕生というドラマチックなストーリー展開にユーモア要素が織り込まれた本作だが、ギレスピー監督はエマ・ストーンの演技力について「こういう風にユーモアとシリアスなドラマ性がダンスをするように組み合わさっているのが私は大好きですし、エマ(・ストーン)はコメディのレベルでもシリアスなドラマの領域でも優れた本能を持っています。しかも彼女ほど上手にそれをできる人なんて私には考えられません。」と語っている。
ユーモアセンスが抜群に光る監督・キャストでお届けするだけに、撮影現場で生み出されたキャスト陣の臨機応変な演技が作品の随所で観られるとか。個性溢れるキャラクターたちの愉快な掛け合いにも要注目だ。
本作は、映画館とディズニープラス プレミア アクセスにて公開中!エマ・ストーンをはじめとした豪華キャストたちが披露したアドリブや楽しいやり取りも楽しんで観てほしい。
ストーリー
パンクムーブメントが吹き荒れる 70 年代のロンドン。親を亡くした少女エステラは、反骨精神と独創的な才能を活かし、ファッション・デザイナーになることを決意。ロンドンで最も有名な百貨店リバティに潜り込む。そんなある日、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)との出会いによって、エステラはファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた”クルエラ”の姿へ染まっていく──。
作品情報
監督:クレイグ・ギレスピー『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』キャスト:エマ・ストーン、エマ・トンプソン、マーク・ストロング
全米公開: 5月28日 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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