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2021年06月11日

『イン・ザ・ハイツ』公開前にチェック!リン=マニュエル・ミランダ凄すぎ伝説

『イン・ザ・ハイツ』公開前にチェック!リン=マニュエル・ミランダ凄すぎ伝説


リン=マニュエル・ミランダをご存知だろうか?2016年には米TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出され、ハリウッド・ウォーク・ オブ・フェームには既にその名が刻まれているリン=マニュエル・ミランダ。ブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」や「ハミルトン」の作者として知られるが、その人気と実力は留まることを知らず、今や映画業界の中でも強い存在感を放っている。

今後ますます注目の彼を、トニー賞4冠の傑作「イン・ザ・ハイツ」の映画版が公開となる今、チェックしていて損はない!今回、誰もがその凄さを納得するリン=マニュエル・ミランダの伝説をまとめて紹介する。

1.マルチすぎる才能!

リン=マニュエル・ミランダの凄さを伝えるには肩書きを並べるだけで十分かもしれない。今回映画化となるブロードウェイ・ミュージカル「イン・ザ・ハイツ」(2008)では、その物語を制作するだけに留まらず、自ら主役を演じ、さらには作詞・作曲も担当。後に発表する「ハミルトン」でも同様に自ら脚本を書き上げ(原作は「Alexander Hamilton」ロン・チャーナウ著)、作詞、作曲、主演を務めた。トニー賞、グラミー賞などの輝かしい受賞歴からも分かる通り、あらゆる点でその才能が評価されている。驚くべきマルチな才人である。

2.類まれな音楽センス!

ミュージカルだけでなく、あらゆる分野に引っ張りだこのリン=マニュエル・ミランダだが、音楽面での目立った仕事といえばディズニー・アニメーションの『モアナと伝説の海』だ。日本でも有名なテーマ曲「どこまでも ~How Far I'll Go~」ももちろんリンによって手がけてられており、受賞は逃したものの、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた。リンはその他にも『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で楽曲の一部を担当しており、映画ファンなら誰でも知らないうちにリンの音楽を聴いているに違いない。近年ディズニーとの仕事が多く、『メリー・ポピンズ・リターンズ』では大役のジャックで出演。こちらの作品では高い歌唱力を披露している。

3.時代を変えた「ハミルトン」!

リン=マニュエル・ミランダの評価を決定づけたのは何と言っても「ハミルトン」。アメリカ建国の父アレクサンダー・ハミルトンの生涯を題材にしたこの伝記ミュージカルは、上演されるや否や社会現象となり、史上最も利益を上げたミュージカルの1つとなった。キャストを白人以外で固めたり、(白人の歴史上の人物が登場するのにも関わらず!)曲がヒップホップであったりと、斬新な作風は批評家に絶賛され、トニー賞史上最多の全13部門16ノミネートを果たし、11の賞を受賞。

さらにはグラミー賞のミュージカル・シアター・アルバム賞、ピュリッツァー賞の戯曲部門を受賞した。オリジナルキャストであるリンの最終公演は1枚2万ドル(約200万円)で取引された伝説を残す。本作の映画化権は争奪戦となり、最終的にディズニーが7500万ドル(約82億5千万円)という異例の金額で買収した。


気になるのはリン=マニュエル・ミランダの今後の動向だ。まずはリンが大学在学中に執筆したこともあり強い思入れのある「イン・ザ・ハイツ」の映画版をぜひご覧いただきたい。10年以上の歳月を経たことにより物語も現代にアップデート。社会情勢も反映され、まさに今観るべき作品となっている。舞台では主役を演じたが、本作では別の役所で出演しているのにも注目だ。

またNetflixでは初監督作の公開が控えている。『tick, tick…Boom!』で、これはミュージカル「RENT」の作者ジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカルの映画化となっている。そしてロブ・マーシャルが監督を務める実写版『リトル・マーメイド』では、ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンと共に新曲を書き下ろすことが決定。『ファンタスティック・ビースト』シリーズなどの俳優エズラ・ミラーが立ち上げた製作会社の第一弾企画『ネプチューン・フロスト』では製作総指揮を務めることも明らかになっている。『ネプチューン・フロスト』は、SFミュージカルになるとのこと。

映画関連の楽しみなニュースが山積みのリン=マニュエル・ミランダ。まずは、映画『イン・ザ・ハイツ』をチェックしてみては?

ストーリー 

 “何度でも立ち上がる”――逆境に立ち向かう人々と、夢に踏み出す若者たち。NY、片隅の街から今の世界に響き渡る歌と熱い夢が魂を揺さぶる、感動のミュージカルニューヨーク、“ワシントン・ハイツ”は、道端に置かれたラジカセ、アパートの窓、カーラジオなどからいつも音楽が流れる、実際にある賑やかな移民の街。その街で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーはつまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしていた。ある時、街の住人たちに住む場所を追われる危機が訪れる。これまでも幾度と様々な困難に見舞われてきた彼らは今回も立ち上がるが―。突如起こった大停電の夜、街の住人達そしてウスナビたちの運命が大きく動き出す。

作品情報

■監督:ジョン・M・チュウ(『クレイジー・リッチ!』)
■製作:リン=マニュエル・ミランダ(『モアナと伝説の海』作曲/歌、ミュージカル「ハミルトン」) 
■出演:アンソニー・ラモス(『アリー スター誕生』)、コーリー・ホーキンズ(『キングコング:髑髏島の巨神』)、レスリー・グレース(シンガーソングライター/歌手)、メリッサ・バレラ(『カルメン』)、オルガ・メレディス(ミュージカル版「イン・ザ・ハイツ」)、ジミー・スミッツ(『スター・ウォーズ』シリーズ)
■全米公開:2021年6月11日  
■原題:In the Heights 
■配給:ワーナー・ブラザース映画

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