弘兼憲史人生を学べる名画座 Vol.10|『エクソシスト』|「悪魔はウソつきだ」
『エクソシスト』(1973)
監督:ウィリアム・フリードキン
脚本:ウィリアム・ピーター・ブラッティ
出演:エレン・バースティン、マックス・フォン・シドー、リンダ・ブレア ほか
主な受賞歴:アカデミー賞脚色賞、音響賞受賞
概要
少女に憑依した悪魔と二人の神父の戦いを描き、オカルト・ブームという社会現象を生んだセンセーショナルな名画だ。亜流作品は数えきれないが、それらの単純な悪霊退治と違い、本作は悪魔祓いに行き着くまでの展開がサスペンス調で丁寧に描かれている。それが物語に緊張と重厚を生み、観る者を恐怖に陥らせる。公開時には史上空前の大ヒットを記録した。ちなみに、リーガンが吐き出す緑色の吐瀉物はえんどう豆の濃厚なスープ、悪魔が断末魔にあげる声は、屠畜場に追い立てられる豚の絶叫を録音したものである。
ストーリー
12歳の少女リーガンに、ある日突然、原因不明の異変が起こる。娘の豹変に母親はありとあらゆる医学的療法を試みるも、怪奇現象はエスカレートするばかり。母親は悩んだ末、悪魔祓いの儀式をカラス神父に依頼する。依頼を受けたカラスは悪魔祓いの第一人者であるメリン神父の力を借り、悪魔との対決の時を迎えるのであった。
発売:ワーナー・ホーム・ビデオ
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