弘兼憲史人生を学べる名画座 Vol.12|『ガープの世界』|「生きていくってすてきな冒険よ」
『ガープの世界』(1982)
監督:ジョージ・ロイ・ヒル
脚本:スティーブ・テシック
出演:ロビン・ウィリアムス、グレン・クローズ、ジョン・リスゴーほか
主な受賞歴:アカデミー賞助演男優賞、助演女優賞ノミネート
概要
アーヴィングのベストセラー小説を名匠G・R・ヒル監督が映画化。父親なくしてこの世に生を受けたガープを中心に、女性解放運動のリーダーになった母、性転換した元フットボーラー、教え子と浮気する妻など、奇妙な人々が様々に絡み合う不思議なドラマである。一つひとつのエピソードは救いようのないものだが、それらが折り重なって一つの名作となったR・ヒル監督の晩年の代表作といえる。「T・S・ガープ」という名前の由来を劇中で訊かれるたび「とってもシャイ」「とってもセクシー」「とっても淋しい」と答えるガープの台詞も粋である。
ストーリー
結婚は望まないが子供は欲しい看護師のジェニーは、戦場で負傷し瀕死の状態の兵士にまたがって受精する。生まれてきた男の子をガープと名付け、女手一つで力強くガープを育てて行く。やがて少年から青年になったガープは作家を志すようになり、処女作を出版社に持ち込むが、母親のジェニーも自伝を出版したいと言い出す。その自伝はベストセラーになり、ジェニーは一躍、時の人となるのだが………。
発売:ワーナー・ホーム・ビデオ
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。