映画コラム

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2021年07月08日

山田裕貴、今こそ知るべき魅力:未来に向かってノンストップ

山田裕貴、今こそ知るべき魅力:未来に向かってノンストップ

圧倒的な人気キャラクターをモノにした山田裕貴



原作の中でも1,2を争う人気を誇るのがトーマンのナンバー2でタケミチ、そしてトーマンのトップ・マイキーにも強い影響力を持つドラケンこと龍宮寺堅です。

喧嘩の腕はもちろん、カリスマ性と人間性を併せ持つこのドラケンを演じたのが山田裕貴。

2010年の映画『私の優しくない先輩』で俳優デビューし、翌年のスーパー戦隊シリーズの「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー役で注目を浴び、その後『HIGH&LOW』シリーズや、朝の連続ドラマ小説「なつぞら」や大河ドラマ「おんな城主 直虎」などに出演。

ドラマで40タイトル、映画では50タイトルを超え、配信系作品や舞台作品を含めるとこの10年間で100タイトル以上の出演作品を誇るいま、一番勢いのある売れっ子若手俳優の一人となっています。

2021年だけでも連続ドラマでは「ここは今から倫理です。」に主演したほか、「青のSP-学校警察・嶋田隆平-」「監察医 朝顔」「特捜9」「川のほとりで」「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」と切れ目なく出演しています。

これに加えて映画では、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』『東京リベンジャーズ』『燃えよ剣』と3作品が公開されます。

『東京リベンジャーズ』では、もともとプライベートでも進行のあったマイキーを演じる吉沢亮から原作を勧められたというドラケンを演じるべくして演じたことになります。

原作のドラケンがまさに美味しく、魅力的な役どころであるのですが、その魅力をしっかりと体現した山田裕貴は北村匠海演じるタケミチ、吉沢亮演じるマイキーと共に”作品の顔”として映画を引っ張り続けています。

もともと揃った若手俳優たちに、プライベートで交流がある人たちが多いこともあって、息の合った演技合戦で楽しませてくれます。

その中でも、山田裕貴演じるドラケンは、魅力たっぷりのキャラクターになっています。

武闘派の不良で暴走族集団のトーマンのナンバー2である一方で、一般人に害が及んだときに”下げる頭”を持っているトーマンの良心でもあるドラケンは、映画『東京リベンジャーズ』の中でも素晴らしい存在感でした。”

はっきり言って、山田裕貴のカリスマ性あふれるドラケンを見るだけでも『東京リベンジャーズ』は一見の価値があると言っていいでしょう。

飛び込んできた嬉しいニュース



最後に、直近に飛び込んできた驚き&歓喜のニュースの話を一つ。

山田裕貴のブレイク作品となった「海賊戦隊ゴーカイジャー」の10周年記念・Vシネクスト『テン・ゴーカイジャー』の製作が発表され、なんと!山田裕貴の出演もアナウンスされたのです。

スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズは、今や若手俳優の登竜門と言え、スーパー戦隊からは玉山鉄二、志尊淳、横浜流星、千葉雄大が、仮面ライダーシリーズからはオダギリジョー、佐藤健、菅田将暉、竹内涼真、福士蒼汰などなど錚々たる面々が並んでいます。

ちなみに、『東京リベンジャーズ』組の吉沢亮と磯村勇斗も仮面ライダー出身者です。

特撮モノのブランド力が上がっていることもあって、彼らがもともとライダーだったこと、戦隊ヒーローであったこと意図的に隠すことはありませんが、そうは言っても10年も経ってシリーズ最新作に出演してくれるとは思いませんでした。

今回の山田裕貴の『テン・ゴーカイジャー』への出演は、佐藤健が『平成仮面ライダー20周年記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』に10年ぶりに仮面ライダー電王/野上良太郎役で出演したことに匹敵するほどのサプライズといっていいでしょう。

「山田君に演じて欲しい」という役は、基本的に(役の大小にこだわらず)出演し、役を生きることにこだわり続けるという山田裕貴は現在30歳。俳優としても人間としても、これからますます厚みが増すばかりの時期ですので、これからもまだまだ我々を楽しませてくれることでしょう。

(文:村松健太郎)

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和久井健/講談社 /2020 「東京リベンジャーズ」製作委員会

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