弘兼憲史人生を学べる名画座 Vol.13| 『戦場にかける橋』|「ここに文明はない」
『戦場にかける橋』(1957)
監督:デビッド・リーン
脚本:ピエール・ブール
出演:アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、早川雪洲ほか
主な受賞歴:アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門受賞
概要
第二次大戦下のビルマ戦線における日本軍捕虜収容所を舞台とした戦争映画の名作。戦後50年が過ぎ、当時の日本軍の捕虜の扱いにはもっと悲惨なものがあったことがわかり、この映画はただの絵空事という声もある。しかし、本作品の秀逸さは史実とは独立した次元で評価されるべきである。「クワイ河マーチ」と共に展開する壮烈な人間ドラマは映画史に残る輝きを発する。ちなみに、捕虜たちのその後を描いた続編『戦場にかける橋2』も存在する。
ストーリー
ビルマとタイの国境近くを流れるクワイ河に、日本軍が連合軍捕虜を使って橋梁工事を進めていた。期日を守るため将校にも労役を求める日本軍斉藤大佐と、ジュネーブ協定を盾に断固拒否する英軍ニコルソン大佐。幾度かの交渉の末、英軍将校の主導により工事が再開された。最先端の橋梁技術と捕虜兵士の高い士気のもと、橋は完成に近づく。しかし一方で、収容所から脱走した米海軍シアーズ少佐による架橋爆破作戦も動き始めていた。
発売:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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