新仮面ライダーのサプライズ発表も!映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』初日舞台挨拶
仮面ライダー生誕50周年、スーパー戦隊シリーズ45作品目というWアニバーサリーイヤーを記念して製作された映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』が 2021年7月22日(木・祝)に公開初日を迎え、東京・新宿バルト9にて初日舞台挨拶が行われた。
舞台挨拶には内藤秀一郎(仮面ライダーセイバー/神山飛羽真役)、山口貴也(仮面ライダーブレイズ/新堂倫太郎役)、青木瞭(仮面ライダーエスパーダ/富加宮賢人役)、市川知宏(仮面ライダー最光/ユーリ役)、川津明日香(須藤芽依役)、知念里奈(ソフィア役)、駒木根葵汰(ゼンカイザー/五色田介人役)、増子敦貴(ツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー役)、鈴木福(謎の少年役)、そして、本作のメガホンをとった田崎竜太監督が登壇した。
※この記事にはネタバレになる内容が含まれていますのでご注意ください。
『仮面ライダーセイバー』の主人公・神山飛羽真を演じる内藤は「今日やっと、公開されるんだなという実感が湧いてきました。今作がWアニバーサリーということで50年分のライダーと45作品分のスーパー戦隊のトップに立つんだという気持ちだけは忘れないようにみんなで撮影に挑ませていただきました」と、撮影に臨んだ際の意気込みを明かして会場から大きな拍手が巻き起こった。
また、内藤が本作の撮影を振り返り「今後の財産になるすごい経験をした。ワンカット9分の長回しのシーンの撮影に12時間掛けたのは今後一生できない経験だと思う」と、最後の最後でNGを出しても最初から撮り直しとなる長回しのシーンを挙げると、同じシーンを演じた青木が「あれはすごかったね。合計で何テイク撮ったか覚えてる?32テイクだよ!?12時間っていう集中力がすごい」と、何度も撮り直しを繰り返しても集中力が途切れることなく乗り切った内藤を称えた。
本作ではゼンカイジャーのメンバーと共に本の世界に迷い込むという役どころだった山口は「歴代ヒーローに囲まれてすごく緊張してましたが、(駒木根)葵汰くんの全力全開な姿を見て『僕も頑張らないとな』と元気をもらってました」と、普段と違うスーパー戦隊との共演がいい刺激になったことを明かした。
テレビシリーズで父親から引き継ぎ『仮面ライダーカリバー』にも変身していた青木は「このみんなで1年間をやれたこと、エスパーダとカリバーというヒーローになれたことに関してはここまで頑張っから自分が本当にヒーローになれたんだなと思いで宝物になりました。このメンバーで映画やテレビシリーズで『仮面ライダーセイバー』という作品ができたことが幸せでした」と、感慨深げに共演者たちと作り上げてきた1年を振り返った。
テレビシリーズでは物語の始まりを知る一人という重要な役柄だった市川は「僕はテレビ本編では途中から参加したので『仮面ライダーセイバー』を盛り立てていこうと思いだった。『仮面ライダー生誕50周年』という文字は見ていてが、この映画に携わって50周年の重みをより感じたので『仮面ライダーセイバー』だけでなく今後も続くシリーズの架け橋になるように仮面ライダー全体を盛り上げていこうと思ってやってました」と、50年という重みを実感したことを明かした。
剣士たちを見守る役どころである知念は、1年に渡って見守り続けてきたテレビシリーズを振り返って「1年間、内藤くんをはじめとした皆さんが役を演じながら本当にヒーローになっていく姿を近くで見ることができて私自身の学びにもなりました。今日こうして、やっとファンの皆さんに会えて、客席に『倫太郎』や『飛羽真』など書かれたプラカードが見られることにすごく感動しています。みんな1年間本当にがんばりましたし、1年間応援してくださったファンの皆さんに感謝してします」と、劇中で剣士たちを暖かく見守り続けてきたソフィアそのままの優しい笑顔で会場のファンを魅了した。
劇中では元気いっぱいの編集者役を演じていた川津は「同じキャストで1年間やってきて、演じた役もとてもパワーをもらえる役だったので、ポジティブになりましたし、すごく元気をもらえた1年間でした!」と、テレビシリーズを振り返った。
『機界戦隊ゼンカイジャー』の主人公・五色田介人を演じる駒木根は「(コロナ禍という)こういう状況の中で、ファンの皆さんの前に立つことができて貴重な時間を共有することができるのはすごく嬉しい。(テレビ本編の)成果を見せるつもりで全力全開で挑ませてもらったので、今日ここに来ていないフリント(森日菜美)やステイシー(世古口凌)、郁恵(榊原郁恵)さんの分もしっかりと思いは詰まっています」と、今作に込めた思いを語って会場は大きな拍手に包まれた。
また、本作での仮面ライダーチームとの共演について「普段なら仮面ライダーの方々と一緒にお芝居する機会もないと思うので、貴重な経験をさせてもらってありがたいです。それと共に、スーパー戦隊を語る上で『ゼンカイジャー』は欠かせないと言われるぐらい大きな存在になりたいとも思いました。テレビシリーズは折り返し地点ですが、改めて気を引き締めてみんなと頑張っていきたいと思いました」と、本作での経験を糧に今後の作品作りへの意気込みを語った。
並行世界を巡りながらお宝を狙う『界賊』という役どころの増子は「映画の撮影を通して、この歴史ある作品に出させてもらっている以上、ゾックスとともに自分も成長できたらいいなと思う。まだまだゾックスの魅力を出してもっとがんばりたいと思っています」と、45作品という歴史の重みを受け止め真摯に向き合う姿勢を見せて会場から大きな拍手を受けていた。
本作の鍵を握る『謎の少年』を演じた鈴木は「初めて映画のビジュアルポスターを見たときは『うわー、すげー!』と思ったし、ファン目線で言うと(仮面ライダーで唯一巨大化する)Jが大きく描かれているのが細かくていいなと思いました」と、熱烈な仮面ライダーファンとして知られる鈴木らしいコメントで会場を沸かせつつ、「本作は(原作者の)石ノ森先生への感謝やこれまでのシリーズに携わったスタッフ、キャスト、関係者の皆さんの愛がたくさん詰まっている。この映画は本当にファンの皆さんとお祝いする映画なんだと思っているので、こうやって皆さんに観てもらえて、その中に自分が入れてもらえて本当に嬉しいです!」と、公開初日を迎えた喜びを語った。
映画公開に合わせて『謎の少年』の正体が解禁されたことを受け「改めまして、石ノ森章太郎役をやらせていただきました鈴木福です」と、挨拶した鈴木は「この映画のお話をいただいたときには『仮面ライダーとスーパー戦隊の合体映画に出られるの!?』と、喜びと共に、この節目の作品で石ノ森章太郎先生を演じることへのプレッシャーを感じていましたが、それ以上に『やってやる!』という思いが強かった。歴代の仮面ライダー、スーパー戦隊を支えてきた人たちの代表として、また、僕自身がこれまでファンとして見てきたものをファンの目線で落とし込める部分もあるんじゃなかと思った。撮影前には石ノ森先生のお墓にご挨拶にも行って、自分自身にできる精一杯の準備をして撮影にのぞみました」と、自分にとっても記念となる特別な作品への意気込みを語った。
本作のメガホンをとった田崎監督は「仮面ライダー生誕50周年・スーパー戦隊45作品のアニバーサリーなどと言っておりますが、アニバーサリーとは祝ってくれる人がいるからアニバーサリーなんじゃないかと思う。こうやってファンの皆さんが劇場に駆けつけてくれて、全国各地でも劇場に駆けつけてくれているはずで、今までの50年、45作品にもそれぞれに応援してくれたファンがいた。応援する人がいるという存在をヒーローっていうんじゃないかと思う。本作は『スーパーヒーロー戦記』と言ってますが、これは言わば『スーパー"ファンの皆さん"戦記』なんだというつもりで撮りました」と、仮面ライダーの50年、スーパー戦隊の45作品を支え続けてきたファンへの感謝を込めた作品であることを明かした。
舞台挨拶の終盤では『重大発表』として、セイバーに続く令和仮面ライダー3作品目となる『仮面ライダーリバイス』が2021年9月5日(日)より放送されることが発表された。また、テレビシリーズ放送開始に先駆けて『仮面ライダーリバイス』の短編作品が『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』と異例の同時上映されていることも併せて発表された。
締めの挨拶では、駒木根が「こうやって皆さんと会えるのがどれだけうれしいことか…。映画を観た感想などは是非、ハッシュタグ『#スーパーヒーロー戦記』を付けてSNSに投稿してください。僕らみんなでエゴサーチを全力ガンガンにしますのでよろしくお願いします(笑)そして、引き続き、仮面ライダーとスーパー戦隊を応援してくれたら嬉しいです!」と、映画を観終わったあとも楽しんで欲しいとアピール。
最後に、内藤が「こうやってファンの方々とお会いするのが初めてだったので緊張しましたが、『こんな気持ちになるんだ!』っていうすごく温かい気持ちで公開初日を迎えることができました。僕は先日2回目の『スーパーヒーロー戦記』を観ましたが、2回目でもすごく楽しめました。今日、観終わった方も是非、2回目、3回目と観ていただけたらうれしいです。テレビシリーズの撮影は終わってしまいましたが、これからも僕たちの活躍を見守って頂きますようお願いします」と、更なる応援を呼び掛け、内藤の発案で急遽登壇者全員で「物語の結末は、俺たちが決める!」と決め台詞を発して大盛況のうちに初日舞台挨拶が締めくくられた。
映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』は、全国の映画館で絶賛上映中
(写真・取材・文:いぢま)
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