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2021年08月10日

「武士スタント逢坂くん!」第3話レビュー: 泣いて笑ってときには脱いで、そして優しい逢坂くん(ストーリーネタバレあり)

「武士スタント逢坂くん!」第3話レビュー: 泣いて笑ってときには脱いで、そして優しい逢坂くん(ストーリーネタバレあり)



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ジャニーズWESTの濵田崇裕が主演するドラマ「武士スタント逢坂くん!」7月26日(月)より放送開始した。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されたヨコヤマノブオ原作の漫画を実写化した本作は、江戸時代からタイムスリップしてきた武士で春画師の逢坂総司郎が漫画家アシスタントとなり、「エロ」「恋」「自分の春」を見つけ出していくストーリー。

本記事では、その第3話を紐解いていく。


「武士スタント逢坂くん!」第3話レビュー

今回、宮上と丹内のネタ探しに同行した逢坂くんは、丹内が撮影する写真に驚嘆。そして、ひまわり畑で撮ったという祖母の写真に微笑む丹内に「絵は写真に勝てぬのか…」と悔しがる。

そもそも写真と絵は根本的に別物なのだが、江戸時代からやってきた逢坂くんにはそこがわからない。それどころか写真に本気で嫉妬して立ち向かおうとする。この彼の姿に「どういう心境かはなんとなくわかった」と理解を示したのは宮上だが、いや、わかるだけじゃなくて違いを教えてあげようよ…と思わず突っ込みたくなった。

ひまわり畑の写真のように自分も丹内を笑顔にしてみせる!と意気込む逢坂くん。そして、丹内がシャボン玉をカメラに収めようとするのを見て絵を描こうと準備するが、いざ描こうとした瞬間に丹内は撮影完了。シャボン玉はすぐ壊れて消えた。

一瞬でその場を切り取ることが写真にはできるけど絵にはできない。それを目の当たりにしてまさに一瞬で斬られたようなショックを受ける逢坂くん。失意のままに「逢坂はもはやこのときをお二人とともに過ごす資格なし!」走り去ってしまう。帰り方もわからないのに。そして、「ここはいずこ?」と案の定迷子に。

消えた逢坂くんを探す宮上たちだが、さすがは現代。瀬戸が「さむらい」で検索して逢坂くんが写っている画像投稿を発見。さらに迷い犬のチワワを彼に探してもらった…という人も。そもそも自分が迷子なのに犬探しに協力している逢坂くん。パワフルというかお人よしというかバカというか…である。

そして、皆が逢坂くんを探す中、チワワを追いかける彼に出くわしたのは丹内。そのまま二人はとあるビルに入り込んでしまう。

ビルの屋上でチワワをつかまえる逢坂くん。チワワの写真が入った紙を手に、見つけられたのは写真のおかげだから「負けを認め申す」という彼だったが、そこで目に飛び込んできたのがビルの壁に描かれたグラフィティアートだった。

絵の迫力に驚く逢坂くんに「絵は写真に負けたりしない」と丹内は語りかける。「絵は、現実にないものでも作者が伝えたい強い気持ちがあれば自由に表現することができる。まん画だってそう。あらゆる物語を無限に作りだすことができる」という彼女の言葉を受けて、「逢坂はバカ者…愚か者にござる…!」と泣き出す逢坂くん。今回もやはり泣いた。本当よく泣く男である。

これにて一件落着…と思ったのだが、その後思わぬアクシデント発生。逢坂くんと丹内の乗ったエレベーターが止まってしまう。しかも、タイミング悪く丹内のスマホは充電切れ。外部との連絡もつかない。

「どうしよう…」と途方にくれる丹内を前に、今日見てきたものや丹内の言葉を逢坂くんは思い返す。そして、「逢坂は逢坂のなすべきことを…」とスイッチが入り、なんとエレベーターの壁に絵を描きだした。丹内が止めるのも聞かず昂ぶりのままにTシャツを脱ぎ捨て、彼は一心不乱に筆を動かし続ける。(今回もやはり脱いだ)

結局、エレベーターは業者が修理して元通りに。そして、なおったエレベーターが開いて業者とビルの管理人が見たのは、一面のひまわりと老いた女性の絵。丹内の祖母の写真と同じ構図で逢坂くんが描いた渾身のグラフィティアートだった。

丹内のためとはいえ、エレベーターの中に落書きするのはやってはいけないこと。師匠の宮上から注意されて反省する逢坂くん。ただ、思いのままに描ききったおかげで彼は答えを見つけた。自分が信じるものを描けば絵の可能性は無限。もっと学びたい!と意欲を燃やす逢坂くん。そして、なぜこの絵を描いたのか?と不思議がる緋村のそばで微笑む丹内。自分のために絵を描いた逢坂くんの思いを、彼女はどうやらわかっているようだった。

ようやく3話が終わった本作。ここまで見てきて思うのは、逢坂くんが本当に魅力的なキャラクターだということ。確かにやることなすことあぶなっかしくてハラハラするけれど、まん画や絵にかける思いはとても純粋で真剣そのもの。泣いて笑ってときには脱いで己の道を突き進むその姿、応援せずにはいられない。ちなみに、この3話では「大丈夫。もう1人ではござらんよ」とチワワを抱きかかえる姿に癒されもした。彼は一生懸命なだけでなく、心優しき青年でもある。

春画に亀甲縛り、エロ漫画など、どぎまぎさせる要素が多いだけに、失礼ながら最初は若干傍観者の視線で本作を見ていた筆者も、もはやすっかり逢坂くんのファン。令和の時代でまんが道を走り続ける彼の活躍をまだまだ楽しみにしている。

「武士スタント逢坂くん!」第3話ストーリー




「『しゃしん』を超える画を描くでござる」

逢坂くん(濵田崇裕)は、漫画家アシスタント権を賭け、チーフアシスタント・緋村(森本慎太郎)と相撲という男同士の戦いに勝利!師匠の漫画家・宮上(今井隆文)、アシスタントの緋村、瀬戸(長井短)と表現の自由にあふれる令和の世を楽しく過ごしていた。 しかし、宮上の担当編集者・丹内(久保田紗友)を見ると胸がドキドキし、気になって仕方ない。

これは逢坂くんの春(=恋)なのか?

ある日、逢坂くんは宮上、丹内と共に、漫画のシナリオ探しのために公園へ。逢坂くんは初めて見る「写真」に嫉妬。瞬間で画を切り取れるなんて…惨敗!己、存在する価値なし!と立ち去ってしまう。スマホもない、帰り方もわからない逢坂くんはどこへ行ってしまったのか!?

そして、今回はどこで昂って逢坂くんは脱ぐのか!?


(文:田下愛)


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(c)ヨコヤマノブオ・小学館/NTV・JStorm

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