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2021-09-30

その他

<岸田総裁誕生>「永田町・権力の興亡」で総裁選の見方が変わる!森喜朗氏「石破氏は自民党にいて転々とされた方…」



※本記事は作品紹介を意図しており、特定の政党についての応援意図はございません。今後予定される衆議院選挙等は、みなさま自身で考えた上での投票行動を望みます。

2021年9月29日に自民党総裁選が開催され、岸田文雄氏が第27代総裁に選出された。政治というものは、支持政党や生活環境、思想、価値観などあらゆる要素で支持・不支持が異なる。今回に関しても歓迎の声から、そうでない声まで多種多様な意見があることだろう。

今回は、総裁選後ではあるが、自民党総裁選や11月に行われると予想されている衆議院選挙について<今までの歴史を知ることで見方が変わる>ある作品を紹介したいと思う。

作品の名前は「永田町・権力の興亡」である。

「永田町・権力の興亡」とは?

「永田町・権力の興亡」とは、NHKにて放送されてきたドキュメント番組である。

第1回は2009年に放送され、1993年の非自民連立政権の成立と崩壊について迫った。その後、第2回は1996年から2000年までの攻防について。第3回は小泉政権と民主党による政権交代が。そして第4回から第6回はその後の安倍政権について複数回迫る形となった。

筆者はAmazonプライム会員であるが、通常の年会費とは別に「NHKオンデマンド」の課金をしている。これはAmazonプライムビデオ内に存在する「990円/月を課金することでNHKの大量の作品を見れる」というものである。筆者は「NHK大河ドラマ」が好きで、最新作の「晴天を衝け」も鑑賞できるため、その目的で加入している。

その過程で、今回紹介する作品などNHKのドキュメント番組を気付いたらよく見るようになった。2021年9月30日現在は第1話-第4話が配信されている。

■政治の裏側を知れる、「裏の裏もあるかも?」と疑心暗鬼も?

本ドキュメントの面白いところは、政治家たちが多数登場することである。安倍晋三氏や、安倍政権時の官房長官であった菅義偉内閣総理大臣はもちろん、小沢一郎氏、菅直人氏、野田佳彦氏、谷垣禎一氏、大島理森氏らも登場する。

個人的に面白かったのは第4回。当時の総理大臣であった野田佳彦氏と野党自民党の総裁であった谷垣禎一氏の解散を巡る取り交わしである。当時「近いうちに解散をする」としていた野田佳彦氏だが、なかなか解散に踏み切らない中で逆に追い込まれたのは谷垣禎一氏。結果的に自民党総裁選の立候補断念に追い込まれ、安倍晋三氏が総裁へ就任。その後の解散総選挙で政権交代、長期に渡る政権を築いた。

あのタイミングでの野田佳彦氏の解散決断の理由なども興味深かった。どう考えても民主党は勝てないタイミングであったが、「衆参同時選挙にするともっとひどい結果になるかも知れない。そうすると衆議院選挙は先にやる必要があって検討していた」と本ドキュメントで述べていた。結果的にその後の参議院選挙でも民主党は大敗北となったが、野田佳彦氏の言い分には納得するものがあった。

本ドキュメントは政治家たちが語ってはいるが鵜呑みにするものでもないと考える。例えば、野田佳彦氏の「近いうちに解散をする」に関して、何人かの政治家が語っていた内容と、大島理森氏が語っている内容は異なる。大島理森氏は当時、自民党の副総裁であり、谷垣禎一総裁とともに野田佳彦氏とより密なやり取りをしていた。政治家によっても持ち合わせている情報に差があると如実に判明した瞬間が描かれているわけだ。

それもあり、このドキュメントを見て政治家の話をそのまま鵜呑みにするのも良くない。あくまでも「そういう世界があるのか。こんなことがあったのか」と学習の一片に留めるのが良いだろう。

■自民党総裁選の話がめちゃくちゃおもしろい

本ドキュメントの第4回では、安倍晋三氏の総理・総裁の再登板までの過程が描かれる。それを語るのは安倍晋三氏本人、菅義偉内閣総理大臣、森喜朗元総理大臣、山本有二氏、山本幸三氏らである。

「憲法の安倍、安全保障の安倍もそうなのだが、何よりも国民生活に直結するのは経済だ」ということで、アベノミクスが策定された舞台裏も語られている。これを語るのは岸田派の山本幸三氏であり、今回岸田陣営の応援をSNSなどでも積極的に行った人物だ。2021年9月30日現在ではポスト未定だが、山本幸三氏は、岸田政権において財務大臣等の関連閣僚での起用があるのではと勝手ながら勘ぐっていたりもする。

話が逸れたが、この第4回で最も面白かったのは、2012年の総裁選で安倍晋三氏が決選投票で石破茂氏を破った理由についてである。もちろん複合要因ではあるが、森喜朗氏が正直にぶっちゃけていて、それがとても説得力があった。

「正直なところ、石破さんは自民党にいて転々とされた方ということですよね。それは自民党の全体から見て、どう思うかな?一方安倍さんは、若くしてそういう立場になって、みなさんと一緒に行動を共にして、それで改めてやろうと強い気持ちを持たれた。よしやったれ!という人が多かったということじゃないですかね」

乱暴に要約すれば、自民党議員の大半は石破茂氏を良く思っていないということである。

今回の岸田総裁が誕生した総裁選において、石破茂氏は河野太郎氏を応援した。小泉進次郎氏も入れて「小石河連合」などとマスコミで騒がれたが、「永田町・権力の興亡」の森喜朗氏のエピソードを記憶していた私からすると「石破茂氏が遠心力生んでるのでは?」と感じていた。

1回目の投票から河野太郎氏の国会議員票がとても少なかったため、「だよな」と思った次第である。

こういった直接的ではないにしろ、過去の政治エピソードやコメントを知っておくと、多層的に政治の世界を見ることができる。

また、これはよく言われることだが「マスコミの報道は中立なのか?」と不審に思うことも増える。与野党問わず多いのは、コメントの一部を切り取って報道することが。全部を聴けば失言でないこと、全部を聴けば主題ではないことなど多々ある。今回の総裁選に関しても、候補者の立候補会見は全編を見て判断すべきであったが、特定の候補に肩入れして要約して報道しているマスコミが見受けられた。

そうはいってもマスコミはそう簡単には変わらない。しかし、私たちは知識や経験で考えを明確にすることができる。

「永田町・権力の興亡」はその一片となるので、政治に詳しくない方にも是非オススメしたい。もちろんそれはあくまでも一片かもしれないが。

(文:ヤギシタシュウヘイ)

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