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『燃えよ剣』レビュー:岡田准一=土方歳三に誰もが惚れずにいられない!激動の現代に贈る原田眞人監督のエンタメ時代劇傑作!



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■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT

幕末の動乱を現代社会の混沌と見事にだぶらせながら繰り広げられる時代劇大作。

時代と社会を見据えた秀逸なエンタテインメントを一貫して連打し続ける原田眞人監督作品の中でも、これは特に傑作の部類に入るものでしょう。

時代の大きな変換期の中で野心と夢を抱く若者たちが、歴史の大きな流れの渦に呑み込まれながら、真摯にもがき苦しみつつも自我をまっとうしようとするそれぞれの姿が感動的であるとともに、その最大の象徴としてここでは新選組副長・土方歳三(岡田准一)の存在がクローズアップされていきます。

原田監督との前作『関ケ原』(17)の石田三成も好演でしたが、今回の岡田准一はこれ以上の土方歳三は今後現れることはないのではないかと思えるほどの素晴らしさで、この土方には誰もが惚れずにいられなくなること必至!



彼だけでなく、「西郷どん」から一転して真逆の立場の新選組局長・近藤勇を演じた鈴木亮平、悲劇の美剣士・沖田総司の山田涼介ら、同じ旗印の下で連帯し続ける者たちの魅力の描出もさながら、それぞれの理想が微妙に異なっているところから生じる葛藤を見逃すことはなく、また従来なら単なる悪役として描かれがちな芹沢鴨(伊藤英明)の人間的弱さも含めた“善い奴”の要素までさりげなく描かれているあたりも好感が持てました。



一方で女を描くのが苦手と言われがちな原田作品ではありますが、今回のヒロイン柴咲コウは「とっくに巻きこまれている」女の意地を孤軍奮闘で魅せてくれています。



綿密な時代考証に即しながら従来の新選組のイメージを打ち破る斬新さ、池田屋襲撃事件のをはじめとする殺陣のリアルさとダイナミズムの融合、めまぐるしく変わっていく時代の流れを全然ダイジェスト的に感じさせない語り口の達者さなど、非常にハイレベルな映画技術の数々は、これぞ原田演出の賜物!としかいいようのない優れもの。



これまで新選組をモチーフにした映画の中でも群を抜いての最高峰であるとともに、これを越えるものは今後早々には出て来れないでしょう。

同時に原田眞人監督作品の中でも5本の指に入る傑作!と断言させていただきます。

(文:増當竜也)

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