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「サムライカアサン」第4話レビュー:オカンの愛情炸裂!風邪と温泉旅行で育む家族の絆(※ストーリーネタバレあり)



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城島茂主演の「サムライカアサン」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。

板羽皆原作の同名コミックをドラマ化。
反抗期の高校生息子にウザがられながらも、その大きすぎる愛でみんなを巻き込み大暴走する大阪のオカン・よい子を城島茂が演じる。共演は大西風雅(Lil かんさい/関西ジャニーズJr.)、井頭愛海、有野晋哉ら。回を追うごとにパワーアップしていくオカンと愛らしい登場人物たちが送る、全力愛情コメディ。

本記事では、その第4話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

「サムライカアサン」第4話レビュー

気がつけばもう4話を迎えた本作だが、オカン・よい子のなんと素晴らしいことか。

夫と一人息子のたけしを心から愛する“ザ・大阪のオカン”の伊佐木よい子。これまでの話を振り返ると、たけしのガールフレンドに興味津々だったり、ウオノメの痛さをたけしにわかってほしかったり、さらにたけしのバイト先のハンバーガー店に足繁く通って“スマイル”をねだったり(結果店員たちから「寒いスマイルババア」呼ばわりされたり)と、毎回何かしらやらかして爆走している。息子のたけしはそんな母を怒ってばかりだが、見ているこちら側からするとそのパワーと愛情にあふれた姿が本当に魅力的だ。

この4話でも、たけしに対するよい子の愛情が炸裂した。

①「オカンとたけしと風邪物語」

風邪で具合の悪いたけしを心配するよい子。上着を着せてホットミルクを作ると、たけしのおでこに自分のおでこをくっつけてロックオン。たけしの熱をぴたりと当てた。さすがはオカン。そういえば、子どもの頃に熱を出すと、母親がおでこを“ごっつんこ”して具合を確かめてくれたな…と思い出した。

その後も、お腹はすいてないか、寝れないなら絵本を読んであげようか…とひたすら世話を焼きたがるよい子。鬱陶しがるたけしだったが、結局、よい子が作ったうどんを食べて体調を落ち着けていく。ただ、そんなたけしを見ながらよい子の顔が渋くなっていく。

「お母ちゃん、いつまでも面倒見れへんねんで」

高校卒業後に漫才師を目指して一人暮らしを考えているたけし。一緒に暮らせる時間はもう残りわずかかもしれず、出て行ったら世話させてくれるのだろうか…と一抹の寂しさを覚えるよい子。母親にとって息子はいくつになっても助けてあげたくてたまらない存在なのだろう。(よい子はたけしが出て行った後も、なんだかんだ理由付けて息子の元に駆けつけそうな気がしてならないけれど…)

翌日、たけしの風邪をうつされるよい子。「死ぬかもしれん…」と苦しむよい子に「お前は絶滅せえへん危惧種やから死なん」など悪態をつくたけしだったが、よい子が目を覚ましたとき、そばに付き添っていたのはたけし。しかも、母のためにおかゆを作っていた。病気の家族を思いやる優しさはちゃんとたけしにも伝染していた。おかゆは薄味だったけど、よい子が泣きながら食べたおかげで器に涙が混ざりとってもいい塩梅だ。

②「伊佐木家 家族旅行」

温泉旅行のチケットを手に入れたよい子。町内会の梅干しの種飛ばし大会で1等賞をとったご褒美らしい(なぜそんな大会があるのかは…まあいい)。土日に3人で旅行に行こうと言い出す。バイトがあるから来週にしてくれというたけしだったが、よい子は聞かない。「その日のバイト代、お母ちゃん出してやる」と途方もなく甘い提案までして旅行を決行する。

いざ旅館にやってきた伊佐木家の3人。ヒョウ柄姿のよい子にトラが入った服を着た夫ジョージ。「服同士で喧嘩しとるやないか」と突っ込むたけしだったが、そんな彼の上着もよく見ればトラらしきマーク付き。なんだかんだ息の合った家族である。

温泉に混浴タイムがあると知って、たけしと一緒に入りたがるよい子。もちろんたけしは嫌がるが、彼があとから入っていくと、混浴タイムは終わっているのに、よい子とジョージが一緒に温まっていた。というわけで家族3人での温泉タイム。「死んでもええくらい幸せや~」とご満悦のよい子に「ほな死んだらええねん」とたけしが突込み、結局また言い合いに。しかし、よい子がサウナに行った後、ジョージは、よい子は嬉しい反面寂しさがつのっているのだ…と明かす。

「これから先、たけしが大人になってくごとに、こうやって3人揃ってなんてなくなるやろからな」

「大人になってほしいのと子どものままでいてほしいのと複雑やねん。母性って」

これに「真逆やん」とたけしがこぼすと、「思いなんて真逆なことと紙一重やで。たけしが嫌いなママのうざいところの紙一重は愛情かな」と続けるジョージ。

この紙一重、本当はたけしもわかっているんじゃないだろうか。普段何かと反抗しているけれど、彼は決してオカンを本当に嫌ってはいるわけではない。それは見ていればよくわかる。ただ、なにせ思春期の少年。ほとばしる母の愛をどうにも受けとめきれないときがあるのだろう。

そんな息子に「気が向いたときでいいから、たまには(よい子を)かまってあげてな」というジョージ。決してでしゃばらず、でもここぞというときに家族をそっとフォローする。この温厚な父親こそが伊佐木家で一番大きな愛情の持ち主なのかもしれない。

お風呂の後、夕飯を食べた伊佐木家の部屋にケーキが運ばれてくる。プレートに書かれた文字は“祝 結婚20周年”。そう、この日は伊佐木夫妻の結婚記念日。だからこそ、よい子はどうしてもこの日に旅行に来たかったのだ。

今日ある幸せは3人だから作れたもの…と感慨深い雰囲気になっていくよい子たち。そして、「記念日になんかちょうだい」とよい子がたけしにねだり、その夜、親子3人は川の字になって眠るのだった。

息子と手を繋いで幸せそうなよい子とジョージ。一方たけしは親に両手をつかまれてちょっと困り気味。とはいえ、彼もこの夜のことをいつかきっと幸せな思い出として振り返るんじゃないだろうか。


「サムライカアサン」第4話ストーリー

 

『オカンとたけしと風邪物語』
たけし(大西風雅)が風邪をひいた。よい子(城島茂)はたけしの体を温めうどんを作り、本の読み聞かせまでしようと甲斐甲斐しく看病するのだが、おかげでたけしは全然、眠れない。ところが翌朝、今度はよい子が風邪をひいてしまい…。
 
『伊佐木家 家族旅行』
よい子が温泉旅行のチケットを得て、乗り気でないたけしも強引に誘われ家族で出かけることになる。ジョージ(有野晋哉)とペアルックでテンションMAXのよい子、宿ではまさかの親子混浴となり…。そしてたけしは、この旅行の本当の意味を知るのだった。

(文:田下愛)


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