2021年12月14日

「仮面ライダーリバイス」前田拳太郎インタビュー「劇場版では一輝の成長を感じてもらえるはず」

「仮面ライダーリバイス」前田拳太郎インタビュー「劇場版では一輝の成長を感じてもらえるはず」


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12月17日(金)に公開される50周年記念映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』。

現在放送中の「仮面ライダーリバイス」のストーリーが主軸となる本作の主演で、「仮面ライダーリバイス」の五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ役を務める前田拳太郎に、念願だった仮面ライダーの現場での話題や、劇場版の見どころについて教えてもらった。

一輝を演じる上で大切だと感じた、素直で真っ直ぐな人柄


——今作は、仮面ライダーが誕生した過去から現在、そして未来までも描く壮大な物語となっています。テレビシリーズから引き続き、50周年を記念する節目の劇場版で主演を務められることになったお気持ちを聞かせてください。

前田拳太郎(以下、前田):これまで積み上げてきた仮面ライダーの歴史を、しっかり未来へつながなければいけないと思っています。そのためにも、平成以前のライダーについても深く知っておくべきだという意識がより強くなりました。劇場版の撮影をしながら、強い責任感がわいてきました。


——「仮面ライダー作品で主演をすること」が前田さんの役者としての目標と伺いましたが、達成されたお気持ちはいかがですか?

前田:仮面ライダーを目指してこの業界に入ったようなものなので、最初は頭が真っ白になってしまいました。自分が仮面ライダーになれた事実が信じられなくて、一週間ほど半信半疑でした。家族や友人も自分以上に喜んでくれましたね。それと同時にとても期待してくれていることも感じたので、プレッシャー半分喜び半分といった感じでした。


もちろん「大きな目標を達成したからこれで終わり!」というわけではありません。全力で仮面ライダーをまっとうしながら、次の目標を考えたいと思っています。

——オーディションでは、ご自身のどういった点が評価されたと思われますか?

前田:姿勢の良さでしょうか。空手をやっていたおかげで姿勢を意識することが多かったせいか、人から褒めてもらえることが多いんです。僕が演じる一輝は、お節介だけど嫌味っぽくなく、快活で筋が通っているキャラクター。姿勢の良さは、一輝の真っ直ぐな人柄を表す上で必要な要素だったのかもしれません。


実際に撮影に入った後も、一輝の真っ直ぐな素直さが伝わるように大切に演じています。一輝の素直さが僕にも伝わって、役に対して真面目に素直に取り組んでいきたいと思わせてくれるんです。

——空手歴15年という経験は、アクションにも活きていると感じますか?

前田:空手を通して培ってきたものが、ダイレクトに活きていると感じます。アクションの時に最も大切なのは「雰囲気」じゃないかと思っているんです。敵と対峙する緊張感や相手との間合いは、これまで空手で経験してきたからこそ表現できているんじゃないかと思います。実際に生身の人間と戦ったことがないと、わからない感覚もあるのかな、と。


——一輝の妹・さくらを演じる井本彩花さんも、同じく空手をやられているそうですね。お互いにアクションの話をされることもありますか?

前田:「こういう動きをしたら空手っぽく見える」とか「空手だったらこう動くかな」とか、お互いに空手経験者なので、アクションシーンを見ながらアドバイスし合うこともあります。


周囲に支えられたからこそ、乗り越えられた撮影

——現場に入ったばかりの頃は慣れない撮影の日々だったかと思うのですが、どんなことに一番苦労しましたか?

前田:CGで後から合成されるバイス(=悪魔)との掛け合いですね。目の前にバイスがいることを想像しながら撮影するのは、最初はとても大変でした。グリーンバックに向かって一人で話すのが慣れなかったんですが、撮影を重ねるうちに少しずつ自分なりのコツを掴めてきたように思います。


——アフレコについてはいかがですか?

前田:「仮面ライダーリバイス」で初めてアフレコに挑戦したんですが、難しいです。でも、つまづいてしまったシーンがあっても、バイス役の木村昴さんがすぐに教えてくれるので心強いです。昴さんと一緒にアフレコの現場に入れる日は、僕も安心して臨めます。

——木村さんとのやりとりを聞いていると、切り返しに瞬発力が求められそうですね。

前田:昴さんの、斜め上から来るアドリブに対応しなきゃならないので、僕も必死です。何を言われるか予想がつかないので、戦いながらも常に耳を澄ませている状態で。昴さんはラッパーもやられているからか韻を踏んだダジャレも得意なので、笑ってしまう時もたくさんあります。そんなハプニングも含め、とても楽しいです。


——もう一人のバディである縄田雄哉さん(仮面ライダーリバイ役のスーツアクター)との撮影についても聞かせてください。

前田:縄田さんはもちろんのこと、永徳さん(バイス/仮面ライダーバイス役のスーツアクター)にも支えてもらったおかげで、なんとか1、2話の撮影を乗り越えられたと思います。


まだ役者になって日が浅い僕にとって、初めてしっかり演技を経験したのが「仮面ライダーリバイス」です。わからないことが多くて戸惑っている僕のことを気にかけてくれて、困った時にはすぐにアドバイスしてくれるお二方がいなければ、もっと大変な撮影になっていただろうなと思います。


——劇場版では、仮面ライダーセイバー役を演じる内藤秀一郎さんとの共演もありますね。

前田:秀一郎君が仮面ライダーセイバーチームをしっかり引っ張っているのを見て、頼もしさを感じるとともに、自分も座長としての自覚が強くなりました。

とくに、秀一郎君と山口貴也君(新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ役)が人生最後の変身をするシーンを見て、演技に対する強い熱量を感じたんです。僕ら仮面ライダーリバイスチームもこの二人の境地には辿り着けるように頑張っていきたいと思いました。

1年後、秀一郎君と貴也君がやっていた変身シーンのように、視聴者の方に思いが届く表現ができるようになっていたいです。


——そんな頼もしいメンバーとともに作り上げている「仮面ライダーリバイス」の劇場版ですが、一輝の注目ポイントを教えてください。

前田:テレビシリーズから劇場版にかけて、確実に一輝は成長しています。最初の頃は自分のことしか見えていない面もありましたが、少しずつ周りのことを考えられるようになっているんです。ずっと見守ってくださっている方には特にそれを感じてもらえるはずなので、ぜひ注目してほしいです。

(撮影:いぢま、取材:大谷和美、文・構成:北村有)

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