<「M-1グランプリ2021」ファイナリスト>9組の芸風ざっくりまとめ
2021年12月19日に「M-1グランプリ2021」が開催されます。
M-1グランプリ2021の決勝戦に進出する9組のうち決勝初進出が5組と、フレッシュなメンツが勝ち進みました。
まったく情報がないよりも、どんな芸人さんたちなのか少し知っておいた方が、より熱中してM-1グランプリを楽しめると思いますので、芸風やプロフィールなどを簡単にご紹介します。
インディアンス
ボケ・田渕章裕、ツッコミ・きむのコンビ「インディアンス」(吉本興業)。田渕の芸風がアンタッチャブルのザキヤマっぽいことから「西のザキヤマ」と呼ばれることもあります。多少のアドリブを入れていきつつも、練習量が見えるような台本に沿ったネタ運びが素晴らしいです。
一昨年はネタが飛び、去年は敗者復活の一番手と、なかなか結果に結び付かなかったものの、ボケ数は圧倒的に多いためM-1との相性は間違いなく良いと思います。
オズワルド
ボケ・畠中悠、ツッコミ・伊藤俊介のコンビ「オズワルド」(吉本興業)。2年連続M-1グランプリファイナリストですし、今年は第42回ABCお笑いグランプリ優勝したことで勢いもあり、優勝候補と言われることも多いようです。
去年のM-1で巨人師匠とダウンタウン松本人志より真逆のアドバイスを受けて、どうしたら良いか迷っている時期もありましたが、今年のネタを見る限りだと、いつも通り静かな口調でゆっくり展開していくオズワルドの漫才で安心しました。
ちなみに、ツッコミ伊藤さんの妹は女優伊藤沙莉です。
真空ジェシカ
ボケ・川北茂澄、ツッコミ・ガクのコンビ「真空ジェシカ」(プロダクション人力舎)。人力舎所属芸人として、アンタッチャブル以来のファイナリストです。テンションが高いわけでも派手なわけでもないものの、結構なボケ数でずっと笑っちゃうようなネタが多いです。
金髪マッシュルームヘアで丸眼鏡というインパクトのある見た目もほぼいじることがなく(つかみのボケで一瞬触れることはあるけど)、しゃべくりでしっかり笑いを取っていくところも素晴らしいです。
オズワルドと同期でずっと一緒にやってきた仲ということもあり、決勝で直接対決となるのは胸熱です。ちなみに、エントリーナンバー「76」とかなり若い番号なんですが、もっと若い番号のファイナリストがいるためネタにできないことを口惜しんでました。
錦鯉
ボケ・長谷川雅紀、ツッコミ・渡辺隆のコンビ「錦鯉」(ソニー・ミュージックアーティスツ)。長谷川さんは去年も最年長ファイナリストでしたが、今年はついに史上初の50代ファイナリストとなりました。
前大会で初の決勝進出を果たして、結果は4位。その後はテレビで大活躍したことで、もう掴みのギャグで「一文無し参上」と言えなくなってしまいましたね。一見イロモノっぽいのにネタはちゃんとしていて、ボケ数よりも一ボケの破壊力という印象。
それにしてもSMA所属芸人はハゲと裸が売れる法則は崩れないですね。(ハリウッドザコシショウ、あきら100%、バイキングなど)
モグライダー
ツッコミ・芝大輔、ボケ・ともしげのコンビ「モグライダー」(マセキ芸能社)。マセキ芸能社所属芸人として、ナイツ以来のファイナリストです。
ともしげさんのポンコツっぽい可愛らしさに視線が行きがちですけども、芝さんのしゃべりがとにかく達者。ツッコミとしてめちゃめちゃ優秀です。練習量は少ないと語るものの、ネタはM-1用に完全に作り替えたとのこと。笑いどころが分かりやすいようにしているそうです。
そして、ついに芝さんのイケメンっぷりがお茶の間にバレてしまいます。地下芸人界隈で最も男前です。
もも
「もも」(吉本興業)はダブルボケのコンビ。立ち位置が向かって左側が金髪で髭を蓄えたいかにも攻める顔をした「まもる。」向かって右側が黒髪メガネでどちらかといえば守る顔をした「せめる。」。顔と名前の印象が逆だと思ってるのは僕だけではないんじゃないでしょうか。
「〇〇顔やろ!」とお互いにツッコミながら、そのツッコミフレーズで笑わせるため、ダブルボケでもありダブルツッコミとも言えるスタイルが最高。笑い飯のような芸風です。
ちなみに、エントリーナンバーが「6」と1桁で、これまでに1桁のエントリーナンバーのコンビが決勝進出した例はないそうです。
ゆにばーす
ボケ・はら、ツッコミ・川瀬名人のコンビ「ゆにばーす」(吉本興業)。モグライダーと同じように、ボケのはらに視線が行きがちだけど川瀬名人のツッコミスキルが素晴らしく、バランスの良いコンビという印象です。川瀬名人のネタは構成もしっかりしてるし、伏線貼ったりもしつつわかりやすさもあり、笑いながらも感心してしまうような漫才です。
2017年、2018年に決勝まで進出したことのあるゆにばーす。M-1に優勝したら引退宣言をしている川瀬名人を早く楽にさせてあげたいです。
ランジャタイ
ツッコミ・伊藤幸司、ボケ・国崎和也のコンビ「ランジャタイ」(グレープカンパニー)。M-1グランプリ2020ファイナリスト発表の映像では錦鯉が呼ばれた時に誰よりも喜んでいたのがランジャタイ国崎で胸熱でしたが、今年はついにランジャタイ自身が決勝進出。
地下ライブ界隈ではランジャタイの笑いが分からない人はモグリだと言われていると、ゴッドタンで観た記憶があります。もちろん僕は大好きです。
マヂカルラブリーが優勝したときに「あれは漫才だったのか」という論争が起きましたが、そんなこと言ってたら、ランジャタイは漫才なのかなんなのか訳がわからないままネタが終わると思います。
何が面白いのか説明をするのは難しいけど、ネタを見ると笑っちゃうのがランジャタイのスタイルだなと。
ロングコートダディ
ボケ・堂前透、ツッコミ・兎のコンビ「ロングコートダディ」(吉本興業)。コントの時は兎がボケのことが多く、漫才では堂前がボケで兎がツッコミに回ることが多いようです。
ロングコートダディはコントのイメージが強いものの、漫才をするときは意外とちゃんとしゃべくり漫才スタイルなんですよね。少なくとも3回戦のネタは漫才コントにも入らないしゃべくり漫才でした。
誰が優勝しておかしくないM-1グランプリ2021
正直、準決勝に残った26組の時点でめちゃめちゃ面白かったですし、それどころか準々決勝で落ちてしまった芸人さんたちも面白い方がたくさんいらっしゃいました。GYAO!やYouTubeで3回戦と準々決勝の動画を見ることができますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
そしてM-1グランプリ2021の決勝戦は12月19日(日)18時34分から。ここまでくると誰が優勝してもおかしくないので、リアルタイムでテレビにかじりついて観たいと思います。
(文:大谷大)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。