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2022年01月20日

「真夜中にハロー!」第1話:モーニング娘。「みかん」のパフォーマンスに泣けてしまう理由

「真夜中にハロー!」第1話:モーニング娘。「みかん」のパフォーマンスに泣けてしまう理由



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「ハロー!プロジェクト」メンバーが出演してパフォーマンス披露、悩める現代人にエールを送るドラマ「真夜中にハロー!」が放送開始した。

本記事では、今回パフォーマンスされたモーニング娘。「みかん」のドラマならではのパフォーマンスや楽曲の良さに触れながら、ドラマとハロプロの魅力についてお伝えしたい。

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第1話の解説&感想



「『人生って素晴らしい』そんな言葉を耳にするけれど、本当にそうだろうか。うまくいかないことのほうがはるかに多い人生で、私たちはいつ、どんな出会いがあれば、その最高の瞬間に巡り合えるのだろう」


ミサキ(大原優乃)の声で始まる冒頭、BGMにはサビで「人生って素晴らしい」エンディングテーマでもあるモーニング娘。「I WISH」のピアノアレンジが流れている。

ゲストハウス「サンプラザ朝沼」オーナーのマリコ(菊池桃子)は筋金入りのハロヲタ。ゲストハウスの至るところにグッズが並ぶ。いつもハロプロの曲をかけるが、それをよく思わない娘・ミサキ(大原優乃)と言い合いをしている。泊まり込みで仕事をしていた売れない漫画家のあずみ(大野いと)は、そのせいで集中できない。30手前になるが未だに仕事がうまくいかずあせっていた。



他の漫画家の穴埋めで漫画を掲載してもらえると聞き、徹夜で描き上げたが、紙面に穴を開けたくなかった編集者は複数の人に頼んでおり、あずみの努力は無駄になった。憔悴した帰り道、突然HELLOを書かれたドア(ど〇でもドアっぽい)が出現。漫画を描く前に無理やりマリコに曲を聴かされたとき、「あなたの前に大きな扉が現れたとき……」と言われたのを思い出したのだ。

ドアの向こうは、ハロプロの楽屋。なぜかマリコがいて案内するが、何を言っているのかよくわからない。そして現れたのがモーニング娘。'22のメンバーだ。メンバーに手を引かれ、連れていかれるあずみ。そして「みかん」のパフォーマンスを見せられる。

展開は少々強引で、ハロプロが好きな筆者もはじめは若干混乱した。が、曲の後半は何度観返しても涙が止まらなくなってしまった。

「みかん」ドラマならではのパフォーマンス、よかったポイント



曲の前半、メンバーたちはあずみの部屋でパフォーマンスし始める。止めようとするがリーダーのふくちゃん(譜久村聖)は「私たちは、壊しにきた!」と言い、みんなで漫画にまつわるものをめちゃくちゃにし始める。

ドアを見つける前、あずみは応援してくれていた母に「漫画をやめる」と送ろうとしていたのだ。「漫画、やめるんでしょ?」と言われるが、必死に止める自分に気づく。ぶちまけられた段ボールから出てきたのは、幼い頃母に「漫画家になるの」と言ったときに描いた漫画。



思い出した瞬間場所が変わり、高層ビルの屋上のようなところに。朝陽が広がる空をバックに歌って踊る。その前まではあずみと一緒にびっくりしていたのだが、このシーンに切り替わると何度観てもなぜか泣けてきてしまう。何でだろうと思ったが、曲を聴いたときの心象風景そのものの景色が広がっていたからだ。

「今日も明日も毎日は24時間 どんな人も朝の陽に包まれる」

まさにこの歌詞、どんな人も平等に生きているし、朝陽はどんな人にも降り注ぐ。「みかん」の歌詞そのものじゃないか。広がる青空は、この曲を聴いて晴れた心のようだ。だから前半引いてても、曲がスッと心に入ってきてしまう。

あずみも自分が漫画が自分にとって大事なものだったこと、漫画家になりたいと思ったときの気持ちを思い出し、すっきりした笑顔でお礼を言って(マリコが大事にしていたが譲ったグッズの服を着て)帰っていった。

単にハロプロのステージを見せて、パフォーマンスを見せつけるみたいな内容ではなく、主人公の悩みとハロプロの楽曲がリンクしていて、パフォーマンスをきっかけに背中を押されるような何かに気づく、という演出がとてもよかった。

問題が解決するわけではないし解決できるのは自分だけど、そっと人生に寄り添って、大切なものに気づかせてくれたり、前を向こうと思わせてくれたりする。

それは、ハロヲタがメンバーやパフォーマンスと同じくらい魅力を感じているハロプロ楽曲のよさであり、ライブに行ったときに感じる気持ちに似ている気がする。

次回以降もどんなシチュエーションで、どんな曲がパフォーマンスされるのか。そしてどんな主人公のどんな悩みとリンクするのか、とても楽しみだ。

今回パフォーマンスしたモーニング娘。メンバー6人



モーニング娘。のメンバーは2022年1月現在13人なのだが、ドラマには選抜された6人が出演した。現在在籍している9~15期のうち、10期を除く各期から1人ずつが出演した形になる。もしメンバーの名前がわからないがドラマを見て気になる子がいたという方は、下記を参考に確認してほしい。

■譜久村聖(9期・リーダー・ボブ)※聖はみずきと読みます
公式Instagram

■小田さくら(11期・デコだしポニーテール)
公式ブログ

■羽賀朱音(12期・ハーフアップツイン)
公式Instagram

■横山玲奈(13期・ボブ・身長小さめ・頭に飾り)
公式Instagram

■森戸知沙希(14期・セミロング・身長小さめ)
公式Instagram

■岡村ほまれ(15期・ロング・カチューシャ)
公式ブログ

今回のメイン曲:モーニング娘。「みかん」



今回作中でパフォーマンスされた楽曲はモーニング娘。の「みかん」。2007年にリリースされたシングルだ(MVの映像に若干の時代を感じるかもしれない)。はじめこそ「曲名がみかん!?」と思ったものだが、作詞・作曲したつんく♂が「生きる」ことをテーマにし、歌詞にメッセージを込めたと語るこの曲は、いろいろあってもどんな人も人生は一度きり、積極的に生きなくちゃなと励まされる曲だ。聴くたび・観るたびにじわじわと良さがわかるスルメ曲でもある。

実際に「みかん」のパフォーマンスに助けられた経験


筆者も実際にこの「みかん」という曲に救われた経験がある。

少々個人的で暗い話だが、この楽曲が発売された当時、仲のいい友人が突然の病気で亡くなり、お葬式が終わった数日後にモーニング娘。のツアーがあった。正直気持ち的に行くかどうか悩んで結局行ったのだが、そこでパフォーマンスされた「みかん」に励まされた。

「人生は一回」という歌詞はつらくもあったのだが、生きている私は前を向いて生きていかなければならないな、と少しだけ前向きな気持ちになれた。言葉にすると軽くなってしまうかもしれないが、助けられた。

今回劇中で流れたその他の曲



冒頭で流れたのはデビュー曲「モーニングコーヒー」 。作中マリコは「モーニングコーヒーを聴きながらグッズのマグカップでモーニングコーヒーを飲む」という朝の過ごし方をしている。

中盤に流れたのは2009年に発売された「泣いちゃうかも」だ。「泣いちゃうかも」の歌詞には「また 一人ぼっち マリコ」「もう これでいいの? マリコ」とあり、今回の菊池桃子の役名「マリコ」はおそらくここから取ったのでは? と思われる。

モーニング娘。の最新曲

2021年12月8日に発売された3曲(佐藤優樹は12月13日に卒業)のMV。
3曲とも印象が違うので、お気に入りを見つけてほしい。

ビートの惑星




よしよししてほしいの


Teenage Solution


「真夜中にハロー!」OP曲とED曲

オープニングテーマ曲はOCHA NORMA(オチャ ノーマ)、の「恋のクラウチングスタート」。少し前まで「研修生ユニット」という仮の名前だったが、2021年12月に名前が決定し、デビューメンバー10人も確定した。ハロプロの中でいちばん新しいグループであり、この曲が彼女たちにとっても10人でのスタートの曲となる。ドラマでは菊池桃子・大原優乃が曲に合わせて踊っているのにも注目だ。

エンディングテーマ曲はモーニング娘。「I WISH」。2000年に発売されたシングルを、現在のメンバーで新たに再録した。ドラマの冒頭でも歌詞にまつわるナレーションが流れたが、「人生って素晴らしい」と歌うこの曲は、このドラマにぴったりだ。

次回(第2回)は岡本玲が登場



次回登場するのは、ゆうは(岡本玲)。新卒で憧れていた会社に中途で入ったようだが、何やら先輩らしき人に厳しい言葉をかけられている。彼女の悩みはどんな内容なのか、そして次回登場するグループとパフォーマンスされる楽曲は何なのか、今から楽しみだ!!

(文:ぐみ)

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©︎「真夜中にハロー!」製作委員会

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