音楽

REGULAR

2022年04月06日

江田剛YouTubeチャンネル開設!1本目「ONE WAY」Music Videoに込めた思い

江田剛YouTubeチャンネル開設!1本目「ONE WAY」Music Videoに込めた思い



新たなスタートを切った人がたくさんいるであろう新年度初日の4月1日。この日、新たなチャレンジをスタートさせたアーティストの1人が江田剛だ。

歌、ダンス、お芝居、最近ではバレーボールチームの応援サポーターなど、幅広い活動を長年続けてきた彼がこの日始めたのは、YouTubeの個人チャンネル開設。

誰でも気軽に発信ができる今、カウントダウンまでしながら大切にチャンネル開設・1本目の動画を公開した背景には、非常に彼らしいと感じられる理由があった。

今回は彼が1本目に公開する動画に選んだオリジナル曲「ONE WAY」ミュージックビデオ(MV)をご紹介をしつつ、このタイミングでYouTube開設に至った背景も考察。一緒に江田剛の魅力に迫っていきたい。

>>>【関連記事】『桜のような僕の恋人』で魅せた中島健人の“表情”

>>>【関連記事】『ツーアウトフルベース』阿部顕嵐×板垣瑞生インタビュー

>>>【関連記事】<独占>「私が獣になった夜」本田響矢インタビュー

江田剛が初の配信オリジナル曲に選んだ「ONE WAY」、テーマは“約束”



自身のオリジナル曲を作るにあたり、江田剛が複数のデモ音源がある中から「最初に聴いたとき、1曲目はこれだと思った」とで選んだのが「ONE WAY」である。作詞作曲は岩田秀聡。

タッキー&翼の冬の名曲「Heartful Voice」をはじめとする楽曲を担当した方に彼の最初のオリジナル曲をつくってもらえるなんて、なんて贅沢なんだろう。

今の活動内容、これまでの思い、この先実現したいことを岩田さんに直接伝え、書き下ろししてもらってできたそう。テーマは「約束」だ。

ONE WAYでの約束1:ロケ地はまさかの恋人の聖地!幸せの鐘を鳴らしてくれる江田剛

MVは、青空を背景にした鐘の映像から始まる。イントロが流れると映像が切り替わり、鐘の足元の岩には「恋人の聖地」の文字が。そこへまっすぐ足を進め、鐘を見上げる江田剛……。

なんという思わせぶりな始まり方。最初のMVを、恋人の聖地で撮影するなんて!

自身はもちろん、先輩のコンサートも手がけてきた演出家でもある江田剛に限って、「青空と海が綺麗だからここで撮影することにしたんだ~」なんてことは、絶対にない。この鐘は幸せの鐘で、永遠の願い事が成就する場所であることを十分に理解した上での場所選びだし、MVの導入なのだ。

これから始まる歌が、彼にとっては誓いとも言える約束であると感じられる。最高のロケ地なのですが。センス良すぎじゃないですか……?

ONE WAYでの約束2:当たり前に守ってくれると信じられる、3つの「君が思うより」

イントロしか聴いていない時点ですでにお腹いっぱいではあるが、歌い始めてからはもっとすごい。

歌詞の世界観を大切に、歌いながら歌う江田剛。青空の下、風に吹かれながら海辺を歩く映像がさわやかで癒されるなぁなんて思って聴いていると、「君」という歌詞に合わせて急に目を合わせてくる。え、わたしに言ってます……?ってなるやつだ。

こういうところ、本っ当にずるい。心臓に負荷がかかるので、お願いだから不意打ちでそういうことするのはやめていただきたい……。

この歌は画面の前のわたしに向けて歌っているのか、と思うしかない演出に、気付けば歌詞の世界の中に惹きこまれてしまう。

歌詞全体が彼からのメッセージであるこの曲の中で、一際印象にのこるのがサビ中の「君が思うより」というフレーズだ。

「君が思うより守り抜く」

「君が思うよりそばにいる」

「君が思うより強くなる」

歌の中で、大きな約束を3つもしてくれる。この部分できゅんとしない方法はあるんだろうか。こんな約束してくれる人、ほかには知らない。

江田剛は、歌詞を非常に大切にするアーティストだ。彼がつくるコンサートに行けば「この場面でこのメッセージを届けたいからこのセットリストを組んだんだろうな」と感じるし、パフォーマンスに言葉の意味が乗っている。

この姿勢はパフォーマンス中だけではなく、口にしたことを守ろうとする姿勢がある。

たとえばコンサート。「ツアーをやりたい」と公言したのは2014年である。努力すれば報われるという単純な世界ではないので時間はかかったが、個人で活動をはじめ、2022年1月に自力で実現させてしまった。初の名古屋公演で「行きたい、やりたいって言い続けていたらぜったい叶う。その証明にもなったかな」と言ったときの彼の表情は忘れられない。

そう考えると、歌詞の中の3つの約束も、きっと当然守る気でいるんだろうなと思えてしまう。「歌詞だから口にしてるだけでしょ」なんて思えなくなってしまうのは、彼の“これまで”があるからだ。

ONE WAYでの約束3:歌詞を信じさせる手の動きと表情

この歌詞、彼が心から思っていることなんだなと信じられるのは、その時々の手の動きと表情が大きく影響している。

たとえば冒頭、「考え出したらもう」の部分で自身の頭を指さしながら首をかしげる。ダンスパート以外の決まった振り付けがある訳ではない箇所も、歌詞の意味を考えながら歌っていることが伝わってくる。

言葉での約束をより強固なものにしているのは、例えば小指だ。

先ほど紹介した歌詞「君が思うよりそばにいる」の部分で彼は、右手の小指を出して腕をこちらに向かって伸ばす。あなた今、「そばにいる」って約束、しましたね?

あわせて注目したいのは、彼の表情

2コーラス目のAメロは思い通りにならない日々への不安を描き、それまでとは印象を変えて少しだけネガティブさを出す。それがBメロ~サビにかけて、歌詞に合わせて表情とまとう雰囲気がどんどん明るくなっていく。表情も重ねて伝えられるのは、MVだからこそ。

曲中で、もっとも目を離せなくなるのは落ちサビである。

もっともカメラが寄って、顔のアップが映し出される。江田剛と2人きりで対面しているようなカットだ。そのまま、ここまでにした約束の言葉をもう一度口に出す。

約束の中身はぜひ自身でMVを観て確認していただきたいのでここでは触れずにおきたい。この距離で、この表情でそんなこと言われたらもう、ついていくしかないじゃない。

YouTubeチャンネル開設は、ファンへの約束からもっと手を伸ばすフェーズへの変化

今回MVが公開された「ONE WAY」、楽曲自体は2021年11月3日から各種音楽配信サービスで聴けるようになっている。実は、その際もスタジオで収録した動画を制作しSNS等で公開していた。


なのになぜ今回、改めてMVを作成して新たに個人のYouTubeチャンネルを開設したうえで無料公開することになったのか。

そこには江田剛の仕事へのスタンスと、活動のフェーズが影響しているのだろう。

所属事務所から独立し、2021年7月から個人での活動を開始。ここまでの数か月、ものすごい速さと密度でやりたかったことを実現させてきた。中でも特に重きを置いてきたのは、本人が特にやりたいと口にしてきたコンサートだ。

コンサートをするには、披露するための楽曲が必要になる。そのために独立4か月目の10月に行った自身の誕生日公演までに7曲、7か月目の2022年1月にはさらに5曲を加えて合計12曲もの楽曲を公開。それらの曲を自身で演出し、作り上げたステージで披露している。

かなりのハイペースでここまで突き進んできたのは、自身がやりたかったことを実現したい思いはもちろんあったと思う。しかしそれ以上に彼を動かしていたのは、今応援しているファンに向けて、自分がつくっていきたい世界観を伝えたい思いではないだろうか。言葉を尽くすタイプではない分、その思いを作品に込め、ステージ上で示してきた。

しかも、披露するならきちんと準備したものをという思いが強いので、手がけたものはどれも十分に練られたことが感じ取れるこだわりの詰まった公演ばかり。「やりたい」を次々に実現させてきた彼についていけば、この先もっとすごい景色を見せてくれるんだろうなという信頼しかない。

そうしてファンに自身のスタンスを示し、やりたいことの方向性も伝えてきた。この先は、江田剛を知って、応援してくれる人を増やしていく活動をするフェーズだ。その手段の1つが、誰もが気になったタイミングで観られるYouTubeチャンネルの開設。「YouTubeに投稿するのは、MVとかダンスとか、アーティスト要素強めのものにする予定」というのも、本物志向な彼らしい。江田剛にとってYouTubeはきっと、オンライン上のステージといった認識なのだろう。

「推し」になりうる人の条件の一つは「裏切られないかどうか」だと、先日読んだ本・推しエコノミーに書かれていた。「推し活」という言葉と行動が流行っている今、推す対象になる魅力的な人もあちこちに溢れている。

そんな中でも、初のオリジナル曲を通して、この先の未来を自分自身とファンに約束してくれる江田剛という人は際立っているし、時間と愛を注いでいく対象として不足ないと思うのだ。そばにいて、手を握り返すだけでいいと言う彼は、今応援しているファンも、この先新しくファンになる人も、みんな包みこんであたためてくれるだろう。


長く愛せる「推し」を探している人には一度、「ONE WAY」のMVから彼の世界をのぞいてみてほしい。江田剛はきっと、あなたにも幸せを約束してくれるはずだから。

(文:荒川ゆうこ)

>>>【関連記事】『桜のような僕の恋人』で魅せた中島健人の“表情”

>>>【関連記事】『ツーアウトフルベース』阿部顕嵐×板垣瑞生インタビュー

>>>【関連記事】<独占>「私が獣になった夜」本田響矢インタビュー

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!