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2022年05月20日

女優・北川景子を堪能できる作品「3選」

女優・北川景子を堪能できる作品「3選」



(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会

ティーンモデルから国民的女優へと見事駆け上り、結婚・出産を経てもなお最前線で活躍する北川景子

その輝かしい飛躍っぷりは、全ミレニアル世代が目を離せない存在だったことに違いない。
彼女の経歴を振り返ることは、自身の青春時代を振り返ることとほとんど同義なのである。

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いつだって、北川景子になりたかった


(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会

モデルの登竜門・ミスSEVENTEENとして華々しいデビューを飾った北川景子。

今年31歳になる著者にとって「SEVENTEEN」は、青春時代そのものと言っても過言ではない。

ちょっぴり背伸びしたくなる小学校高学年から中学生の時期に、洋服やメイク、トレンドについて教えてくれた。同性の同級生との会話の中心には、いつも「SEVENTEEN」がいた。

木村カエラ、田中美保、榮倉奈々、鈴木えみ、水原希子、森川葵、新川優愛、岡崎紗絵、桐谷美玲、広瀬アリス、広瀬すず、中条あやみ、永野芽郁など、錚々たるメンバーを世に送り出してきた「SEVENTEEN」。

紙面に映る同世代の彼女たちはキラキラと輝いていて、「いつか私もこんな風になりたい」なんて思ったこともあったっけ。

その中でも、北川景子のデビューは衝撃的だった。

「本当に同じ人間なの?」と思ってしまうほどの美しさ、当時17歳とは思えないほどの大人っぽさ。
当時、“SEVENTEENの顔”だった鈴木えみとの2ショットでの表紙には全女子が沸いたし、初のピン表紙を飾る号なんかは発売日に本屋に駆け込んだ。

いつしかの私たちは、北川景子になりたくて仕方がなかった。

そして、このような思いを抱いていたのは、モデルとしてだけでなく女優としての道も着実に歩みはじめていたからなのだ。

北川景子、モデルから女優への軌跡


(C)2018 映画「響 HIBIKI」製作委員会 (C)柳本光晴/小学館

モデルデビューと同時にテレビドラマ「美少女戦士セーラームーン」火野レイ(セーラーマーズ)役で女優としてもデビューを果たした彼女。

その後、映画『間宮兄弟』『Dear Friends』『ハンサム★スーツ』『瞬 またたき』『パラダイス・キス』、ドラマ「ブザー・ビート」「筆談ホステス」「謎解きはディナーのあとで」「独身貴族」など、数多くの作品に出演することになる。

慣れない環境の中で未開拓の分野であるお芝居と深く関わっていくことは、身体的にも精神的にも並大抵のことではないだろう。

だからこそ、出演作品を遡れば遡るほど、北川景子の女優としての成長率に驚かされる。
中でも、2018年はおそらく彼女にとって変革期となった時期なのではないかと推測する。


(C)2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会

ドラマ「西郷どん」「指定弁護士」「フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話」、映画『パンク侍、斬られて候』『響 -HIBIKI-』『スマホを落としただけなのに』、これらすべて2018年に公開された作品、しかも大半がヒロインなのだ。

モデルとしてのキャリアも歩み続けながら女優としての努力を惜しまなかった彼女の集大成が結果として現れ、“国民的女優”へと成り上がった。

ヒロインという役どころも多く、数え切れないほどの代表作品が存在する北川景子。
そんな中でも、女優・北川景子を堪能できる3作品を紹介したい。

見ているうちにどんどん癖になる「家売るオンナ」


(C)日本テレビ

北川景子演じるサンチーこと三軒家万智が無表情で目を見開きながら「GO!!」と叫ぶシーンでおなじみ、ドラマ「家売るオンナ」

本作品は、2016年夏クールドラマ「家売るオンナ」、2017年夏スペシャルドラマ「帰ってきた家売るオンナ」、そして2019年冬クールドラマ「家売るオンナの逆襲」と3部作に渡って放送されたほどの人気ドラマだ。

「家売るオンナ」シリーズでの北川景子の怪演は、記憶に新しい。
正直、初めてサンチーを見たときに「北川景子、どうしちゃったんだ」と思ってしまったことは否めない。

なんたって、あのとんでもなくぶっ飛んだキャラクターを演じているのだから誰もがそう感じてもおかしくはないのだ。

しかし、ストーリーが進めば進むほどに、気付かぬうちに感情移入していく自分がいる。そんな不思議体験にも惑わされながら本ドラマの、北川景子演じるサンチーの虜になっていくのである。

全身全霊で三軒家万智に憑依し、着実に“北川景子の新境地”をこじ開けた作品となった。

迫真の演技に息を呑む『ファーストラヴ』


(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会

公認心理師の真壁由紀(北川景子)は、父親刺殺の容疑で逮捕され「動機はそちらで見つけてください」と不可解な供述を残す聖山環菜(芳根京子)のルポルタージュを依頼され、取材に乗り出すことになる。

少しずつ、着実に事件の真相に迫る由紀だったが、それによってこれまで目を背けてきた自らの過去とも向き合わざるを得なくなりーー

映画『ファーストラヴ』で、北川景子は真壁由紀として、ひたむきに仕事に打ち込む姿から苦悶に打ちひしがれる姿までを見事演じきった。


(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会

なんと彼女の中学・高校時代の将来の夢は精神科医とのことで、図らずとも運命性を感じてしまう作品だ。

精神的に負荷のかかるシーンが多い中で、旦那・我聞(窪塚洋介)の義弟であり由紀と並々ならない過去を持つ迦葉(中村倫也)との馴れ初めのシーンには心を洗われた。


(C)2021「ファーストラヴ」製作委員会

大学時代、美容室に行くお金がなく伸ばしっぱなしだった由紀のロングヘアを、迦葉は焼肉屋で肉切り用のハサミを使って大胆にカットしていく。

北川景子は本作品出演にあたり実際に髪を30cm以上切ったと話題になったが、おそらくこのシーンを最初に撮影したのだろう。

迦葉との仲睦まじいシーンから一転、古傷はさらに深まり、過去を消し去るように仕事に没頭し我聞と幸せな日々を送る由紀の元に、逃げられない黒い渦が迫りくる様子を体現した姿は圧巻だ。

計り知れない美しさにため息が出る『キネマの神様』


(C)2021「キネマの神様」製作委員会

妻や娘にもすっかり見放され、ギャンブルに明け暮れる借金まみれのゴウ(沢田研二)。そんな彼にも、映画監督を志した過去があった。

今や幻となったゴウの初監督作品の脚本を読んだ孫の勇太(前田旺志郎)はその内容に驚き、脚本賞に挑戦することを提案する。ゴウは改めて自身の作品と向き合う中で、映画への愛を再確認していきーー

映画『キネマの神様』で、北川景子は美しき銀幕女優・桂園子を好演した。

その姿、まさに高嶺の花。

見た目はもちろんのこと、内側からにじみ出る上品さや育ちの良さがスクリーン越しからでも伺える。それはもう「あぁ、映画の黄金時代を華々しく飾った女優さんってこういうお方なんだろうなぁ」と容易に想像できるほどに。

何気にゴウ(菅田将暉)に思いを寄せながらも、淑子(永野芽郁)との恋の発展をあっけらかんと応援するその姿はもはやイケメン。

桂園子様、実在していたら弟子にしてほしいくらいです。

終盤、映画館のスクリーンから飛び出しゴウを導く園子を見て「ダメ!ゴウさん!行っちゃダメ!」と思いながらも、あんなに美しい方から招かれたらそりゃついていくだろうと納得してしまったのはここだけの話。

■『キネマの神様』配信サービス一覧



| 202年 | 日本 | 125分 | (C) 2021「キネマの神様」製作委員会 | 監督:山田 洋次 |沢田研二/菅田将暉/永野芽郁/野田洋次郎/北川景子/寺島しのぶ/小林稔侍/宮本信子 |

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(C)2022「大河への道」フィルムパートナーズ

2022年5月20日公開『大河への道』では、令和の現代劇パートで観光課の課長・小林、江戸の時代劇パートで伊能忠敬のかつての妻・エイの“一人二役”を演じ分ける。

女性のロールモデル的存在としても注目を集める彼女の、今後のさらなる活躍に期待したい。

(文:桐本絵梨花)

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