「ユニコーンに乗って」第2話:ずぶ濡れ“秀俊”もヤキモチ“遥亮”も可愛すぎる!
>>>「ユニコーンに乗って」の画像を全て見る
永野芽郁主演のTBSテレビ火曜ドラマ「ユニコーンに乗って」が、2022年7月5日放送スタートした。
大北はるかが脚本を手掛けた完全オリジナルストーリーの本作は、スタートアップ企業の女性CEOが突然部下としておじさんサラリーマンが転職してきた中、仕事や恋に奮闘していく“大人の青春”ドラマ。若きCEO・成川佐奈をTBSドラマ初主演となる永野芽郁、佐奈の部下となる小鳥智志を西島秀俊が演じる。
本記事では、第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「ユニコーンに乗って」第2話レビュー
(C)TBS/撮影:加藤春日「流れと遅い流れ。速さの違う二つの川が混じり合うことで潮の目が生まれる。そこにたくさんの魚たちが集まってくるみたいに」
元銀行員の小鳥(西島秀俊)と、天才エンジニアの現役大学生・海斗(坂東龍汰)を仲間に加えた新生「ドリームポニー」は、ネットの仮想空間に誰もが無料で通えるバーチャルスクール「スタディーポニーキャンパス」を作るという新たな目標に向かってリスタートを切った。
そのファーストステップとして、現在のアプリを大幅リニューアルすることに。そのためには、まず資金調達が必要。しかし、佐奈(永野芽郁)はベンチャーキャピタルの担当・白金(山口貴也)から、追加投資の条件として20万人の新規ユーザー獲得を提示される。
(C)TBS/撮影:加藤春日
それぞれが奔走する中、アナログ人間の小鳥が起こす小さなトラブルが周囲に波紋を広げていく。チャットもうまく使いこなせず、一つひとつの作業に若い人よりも遥かに時間がかかる小鳥。あたふたしている中年のおじさんを周りが呆れた眼差しで見る光景はかなり切ない。
特にイライラを募らせていくのは、佐奈に想いを寄せる須崎(杉野遥亮)だ。会社の理念に誰より共感してくれているというだけで、佐奈が小鳥に肩入れしている理由がさっぱりわからない。だが、思わぬ形で須崎は小鳥が持つパワーを知ることとなる。
(C)TBS/撮影:加藤春日
須崎の元カノである凛花(石川恋)をはじめ、インフルエンサーたちの力を借りて短期間でのユーザー獲得を目指す佐奈たちだったが、その計画は難航。一方、小鳥は商業施設でのアプリ体験会を提案する。
あまり効率がいいとは言えない方法だったが、それが功を奏した。体験会で一人ひとりのユーザーと接したことで、どんな人がこのアプリを必要としているのか、彼らが何を求めているのか、というレビューだけでは分からないことが次々と見えてきたからだ。
(C)TBS/撮影:加藤春日
早智(広末涼子)が言うように、新しいものにすぐ飛びついて、すぐに飽きる若者たちの世界。その流れに追いつかなきゃと無駄を省いてしまう気持ちも分かるが、大事なことを見落としてしまうかもしれない。インフルエンサーマーケティングで一時的にユーザーが増えても、本当にいいと思えるようなアプリじゃなきゃすぐにアンインストールされてしまう。
だから回り道だとしても、作り手が直接ユーザーにアプリの魅力を伝え、更にそこで得た要望を反映させることが事業の安定には必要なのかもしれない。小鳥が持つのは焦らず、まずは本質に立ち返る力だ。簡単なようで、誰もが忙しなく働く現代社会ではきっと難しい。
(C)TBS/撮影:加藤春日
小鳥が加わったことで、「ドリームポニー」に“潮の目”が生まれた第2話。でも小鳥の存在は会社だけではなく、佐奈と須崎の関係にも“潮の目”をもたらしている。
大手不動産グループの一人息子で、裕福な家庭で育った須崎と、家が貧しくて、思うように教育が受けられなかった小鳥。佐奈が自分とは真逆の環境で育った須崎と、似たような境遇を持つ小鳥のどちらに惹かれていくのか、まだ検討もつかない。
だが言えるのは、自分がずぶ濡れになってまで佐奈に傘を差す小鳥も、自分では隠してるつもりなのかもしれないが、常に感情がダダ漏れで自分より遥かに年上の小鳥にライバル心を燃やす須崎も可愛すぎるということ。
(C)TBS/撮影:加藤春日
今回小鳥と早智がひょんなことから出会い、年齢も立場も違う四角関係に発展する予感も。大人たちが仕事だけではなく、恋にも奔走する青春ドラマ「ユニコーンに乗って」から目が離せない。
(文:苫とり子)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)TBS