あなたに役立つ映画・ドラマのプラスαがあるメディア「シネマズプラス」

©cinemas PLUS Committee. All Right Reserved.

2022-07-08

入山法子インタビュー「『雪女と蟹を食う』は出会えてよかった、大切な作品」


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

7月8日(金)よりスタートするドラマ「雪女と蟹を食う」(テレビ東京系)でミステリアスな人妻・彩女を演じる入山法子。本作は愛と死をテーマに、東京から北海道まで旅するラブサスペンスドラマだ。

「この作品に出会えて、みんなと一緒に頑張れてよかった」と言う彼女に、主演の重岡大毅(ジャニーズWEST)と2人で乗り越えたこと、自身の死生観や視聴者に伝えたいことまでを聞いた。

苦戦した役作り。ある時から彩女が近くにいる空気を感じた


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――ミステリアスな人妻である彩女を、入山さんご自身はどういう女性だと捉えていますか?

入山法子(以下、入山):原作を読んで、男性の思い描く“いい女”を具現化しているような印象を受けました。とてもつかみどころのない女性ですが、原作をリスペクトしつつドラマにしかない彼女を演じられれば、という思いで挑みました。

実際に演じる上ですごく悩みましたし、監督ともいろいろお話させていただきました。気持ちの持っていき方は私に任せていただいて、見え方は監督が細かく調整してくださったんです。ちゃんと彼女の想いを背負って演じきりたいなという思いが強かったので、自分ができる精一杯の肉付けはできたのかなと思います。




>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――彩女を演じるにあたって意識したポイントを教えてください。


入山:意識したこと、たくさんあります。お芝居は相手の感情を受けてこちらも反応していくものですが、彩女は「受け取りながらも表現しない」人。そういう役を演じた経験がなかったので、とても苦戦しました。ずっとエンジンがかかってるんだけど発進できない……みたいなもどかしさや何とも言えない気持ちがあったんですけど、撮影が進んでいくうちにだんだん彩女が近くにいる空気を感じるようになってきました。そこからは意識するのではなく、自然と寄り添えるようになっていたんじゃないかなと思います。

重岡さんとほぼ2人の撮影。「不安は解消しましょう」という空気で臨んだ


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――主演の重岡大毅さん演じる北は、いろいろな経緯があって彩女を襲いますが、北についての印象は?

入山:入山から見た北の印象ですか? そうですね……北が冒頭の行動に至るまでのできごとを知ると「そんなことにならなければ……」と思います。ただ、ひとりぼっちでふさぎこんでしまった状態だった北にとって、彩女と出会えたことが「もう少し生きてみよう」みたいなひとつの楽しみになったのかなと思うと、なんだか応援したい気持ちです。長生きしてほしい北さん……とすごく思います(笑)。 

――重岡さんの印象を教えてください。

入山:重岡さんとは初共演だったんですけど、以前ジャニーズWESTの濵田崇裕さんと舞台でご一緒させていただいて以来、いまだに年に何度か連絡を取り合うくらい仲が良くて。濵田さんにライブに誘っていただいて観に行ったことはあったので、アイドルをしている重岡さんは何度か見ていました。お芝居をする姿も拝見していて、「真っ直ぐな裏表のない方なんだろうな」という印象を持っていました。実際共演してみても思っていたそのままの方だなと思いました。


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――今回、重岡さんといろいろな意味でぶつかり合う役どころですが、実際撮影されてみてどうですか?

入山:重岡さんは毎回新鮮なお芝居をされていて、私の芝居に対しても毎回新鮮なリアクションを返してくださるのが本当にありがたかったです。ほぼほぼ2人なので「やりづらかったり不安に思ったりすることはちゃんと解消してやりましょう」という空気ができていたので、一つずつ確認しながらやらせていただけて。

――それは2人でお決めになったんですか?

入山:そうですね、もちろん監督も含めて決めることもあるんですけど、やりにくいことがあったらまず「何でだろう?」と話すようにしていました。

――特にこういうところが難しかった、というのはありますか?

入山:いっぱいあるなぁ……旅をしていく中で2人の気持ちがだんだん変化していって。気持ちが近づいたり離れたりもありますし、特にラスト2回くらいに対しては、2人ともすごい気合で臨んでいると思います。まさに「乗り越えよう!」という感じでした。

各地をまわったロケで印象的だった場所・食べ物は……


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――この作品は日本中の美味しいものを食べてまわるロードムービーでもありますが、特に印象的だった場所・美味しかったものは?

入山:各地でいろんな人に出会って、綺麗な風景をいっぱい見て、美味しいものを食べさせていただいて……実際その土地の空気を感じながらの撮影ってとっても贅沢なことだと思います。思う存分空気を吸い込みながら伸び伸びと撮影させていただきました。

旅の始まりに栃木に寄るんですけど、中禅寺湖は「これから旅が始まるんだな」という気持ちになったことが印象に残っています。食べ物は、北海道で食べたホタテが美味しかったです!


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――蟹じゃないんですね(笑)。

入山:ああ、ここ蟹っていうところか!(笑)。

――いえ、素直なご感想が聞きたかったので!

入山:あと、会津で食べた馬刺しも美味しかったです。いっぱい思い出がありすぎて選べない(笑)。

文学的な要素は彩女のアイデンティティだと思ってしゃべった


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――印象的なセリフが多い彩女ですが、セリフにまつわる思い出を教えてください。

入山:文学的な要素が台本にたくさん含まれていて、彩女が語っている文学の話……太宰治だったり宮沢賢治だったりするんですけど、それが印象的でしたし、彼女のアイデンティティだと思ったので大事にしゃべっていました。

――「あなたのはいいバカで、私のは悪いバカ」というセリフが特に印象的でした。

入山:私もその時の彩女の気持ちがすごくよくわかるというか、「自分の思いに正直に生きることはどれだけ幸せなことなんだろう」とすごく納得するセリフで「ああ、そうだなぁ」と思いました。

――なんで「いいバカ」って言ったんでしょうね。

入山:彩女はやりたくてもできないことばかりの状態で生きてきて、そんな中で北に出会って。自分がずっとできなかったことを誰に言われるでもなく一歩踏み出しているという意味で、北のことを憧れとまではいかなくてもいいなぁって思ったんでしょうね。私もそういう風に生きてる人をうらやましいなぁ、いいなぁとは思いますね。

最後の晩餐だと気づかずに、普段のごはんを食べたい


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――この物語は北が“死ぬ前に蟹を食べたい”と思うところから始まりますが、入山さんが最後の晩餐にしたい食べ物は?

入山:ねー、もう本当に、死ぬことを知らないまま食べたいんです、普段のごはんを。「あ~あれ最後だったんだ~!」って後で気づくみたいな。気づかないまま死ぬのかもしれないけど。最後の晩餐と知らずに、いつも通りの炊いたご飯とお味噌汁とおかずと……みたいな、そういう食事をしたいですね。

――ちなみにいつものごはんで好きなメニューって何ですか?

入山:何だろうな~……白いご飯炊いて、お豆腐とわかめとネギのお味噌汁と、大葉を入れただし巻き卵を作って、そういうのがいいですね。それに自分の家で作ったぬか漬けを食べて、食後にコーヒーを飲んで……みたいな。そういうごはんがいいです。

――北のように自殺を考えていなくても、「生きているうちにこれをやりたい」というものがあると思うのですが、入山さんが生きてるうちにやりたいことは?

入山:何だろう……母になる。どんな形かわからないですけど、家族が増えるみたいなことをこれから大事にしていきたいなと思います。あとあれ、空から落ちるやつ……スカイダイビングしてみたいです。大丈夫かわかんないんですけど、わかんないからやってみたいです。「どうにもならないことってあるんだな」っていう感覚を味わってみたい(笑)。

人からもらった愛情や優しさを、これから返していきたい


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――この作品では「死生観」も大きなテーマの一つです。演じるうえで難しかったことや気を付けたことがあれば教えてください。

入山:「否定しない」というところは気を付けていました。本当にいろんな価値観があるし、感情がある。曖昧なものもたくさんあるけれど、それを否定しないようにしていました。

――入山さんご自身の死生観とは?

入山:死生観、ねー。(ちょっと考えて)長生きしたいとは思わないですけど、人からもらった愛情とか優しさみたいなものは、これから返していかなきゃなっていうふうには思っていますし、うーん……そうだな、そういう中でケラケラ笑えている最中に死ねたらいいですね(笑)。

あんまり死っていうものを怖いものだとは思っていなくて、あるものだと思っているので。そこまでケラケラ笑って生きていけたらいいなとは思ってます。

――いろいろな方から優しさや愛情をもらってきた人生だなと感じますか?

入山:特にこのお仕事を始めてからそう感じることがたくさんあります。本当にいろんな人と出会って、悔しい思いをしたことももちろんありましたけど、やっぱり寄り添ってくれる人はいつもどこかにいたりするので。そこで気にかけてくれた人たちへの恩返しも含めてしていきたいなって思います。


>>>本記事の画像を全て見る(独占写真12点)

――この作品を通して、視聴者の方に伝えたいことは?

入山:そうですね……「人生は楽しい!」(笑)。何が起こるかわからないけど、身を任せることも間違っていないみたいな……観る人の力になる作品だと思います。

――入山さんもこの作品に関わることで力をもらえましたか?

入山:本当にそれはめちゃくちゃあります。「とにかくいいドラマにしよう、もっといいものにしよう」という空気が日々日々強まっていくのを感じられた現場でした。本当にこの作品と出会えてよかったなと思うし、本当にみんなと一緒に頑張れてよかったなと思うし、今後もずっと大切な作品になると思うので、本当に良かったと思っています。

(撮影=渡会春加/取材・文=ぐみ)

<衣装協力=ジャケット ¥45,000 パンツ ¥40,000 すべてSHIROMA>

全ての画像を見る
NEXT|次ページ > 「雪女と蟹を食う」作品情報

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録